散歩の途中

散歩の途中で観察記録、その後少し調べて書くノート

松の川の痕跡をたどる・横浜日吉 その2

松の川、下流側からさかのぼって、前回のつづきのノート。

同じ地図を今回も使用。
松の川流路推測地図

  • 地図中に描いたラインなどをクリックすると名称などが出ます。
  • 地図中で使用した名称(勝手に私がつけたもの)で以下記録しています。

松の川その1

その2はまず最初に緑道が整備されているエリアへ。

 

◆本流松の川緑道

松の川緑道の入口(前回その1でも使用した写真)

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ここから前方上流側に緑道がつづく。(流路推測地図では「緑道流」部分)
まずここをさかのぼる。

緑道入ってすぐ(下流方向)

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川の片側がこのような崖、傾斜地になっているところが多い。その反対側は平らなので現在は住宅、かつては田んぼなど、人間の生活に供される場となっている。

とかげのオブジェ・作品名は「爬虫類」

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緑道の自然のシンボルとしてつくられたものらしい。
ほかにも緑道沿いには水の流れを再現したスペースなどもあったが、全体的に放置、荒れ気味、ではある。(失礼ながら)

オブジェの反対側は慶応大学のグラウンド。この緑道と北側のバス通りの間の平らな土地に沿って、ラグビー、サッカー、野球のグラウンドが続いている。

途中、一般道を横切るところに
「ひのしたはし」の橋銘標

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歩道側が川跡、足元で右へ屈曲し、そこに橋があったのだろう。銘標だけ外されて木に取り付けられていた。

サッカーコート横の緑道

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このあたりは緑道というより学生のトレーニングスペースの一部となっている。左側に残る林の中にはわずかに湧水が見られる。

グラウンドをぬけると再び住宅と崖の間をすすむ。

途中、流れを横切る別の流れが現れた。

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松の川は手前を左から右に流れているが、そこを横切って向こうへの流れ(暗渠)が見える。これは数十メートル先のバス通りまで行って痕跡が消える。(流路推定地図では「バス通りまでの短い暗渠」)

一方後ろ側は崖面で横に排水溝のある階段が続く。
その階段を上がって

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この溝が松の川緑道流を交差して先の暗渠へダイレクトにつながっているように見えた。現在は松の川が埋め立てられているが、川が流れていた頃はどのような流れだったのか?

緑道をもう少しさかのぼると
鎌倉街道・駒が橋の石碑

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手前から向こうに行くのは松の川緑道、碑の手前を左右に通る道が鎌倉街道下道。

こちらでも少しふれていた。

 

miwa3k.hatenablog.jp

その近所、下田町4丁目公園にあった「BIRD」という彫刻

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とかげのオブジェ「爬虫類」と同じ田辺光彰氏の作品。

下田町4丁目付近の緑道

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支流の合流点(支流A)

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手前左右が緑道、向こうから支流が流れ込んでいた地点だが、言われなければ気づかない。こちら支流の詳細はのちほど。

小さな水場

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湧水なのか?、水がたまっていて向こうには側溝が設けられている。
この付近でも支流(流路推定地図:支流B)が合流していたようだが気づかなかった。なんてこった。

相変わらず崖際の流路跡(下田町5-25)

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川は埋められているが、緑道沿いはずっと下水管が埋められていて、上の写真のように所々大きなマンホールがある。どこも水が流れる音がしていた。

この先は片側にあった崖の段差が急になくなり、上流部に達する。

緑道の最上流部分

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左側は崖ではなく塀になった。この先100mくらいで一般道にぶつかって緑道は終わる。

緑道の終点から道路をはさんで反対側にまだ何かある。

のぞき込むと

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ここは入って行けないが、まだ上流側に流れが続いていることがわかった。流れる方向もここで変わっている。

その先を追いかけてみると

ここが確認できた最上流端

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方向としては向こうへ水は流れていく。これより後ろ上流側に流れの痕跡は見つからなかった。

それでも上流方向へ歩いてみる。

はっきりした谷地形ではある。

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正面左右に通る道路が谷底で川の流れと並行する。川の痕跡はみつからない。
左側が上流方向になるが、この先数百メートル先のお地蔵様や道祖神の祠がある交差点まで行って引き返した。

 

◆「バス通り流」

松の川緑道の下流側起点よりまだ戻る。日吉町バス停付近のコンクリート蓋の歩道から。

その場所を「その1」から再掲

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次はこのバス通りに沿ってすすむ流れ。ここより後ろ側は本流になっているが、上流側は緑道のほうが本流でここからは支流のひとつ。
緑道は谷戸南側の崖際を流れていたが、こちらは北側の縁を流れている。

コンクリート蓋のうえを上流方向へ進むとこちらも慶応大学のグラウンドに出てくる。

ちょっとさえない風景だけど

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左が大学グラウンド、右がバス通り、下の側溝が流れの続き。単なる側溝で、ここでは流れは見えない。

もう少し上流、グラウンド内で

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ここは水がたまっている。

同じくグラウンドの端から

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水がたまっていた側溝の反対方向を見ている。建物の間にコンクリートブロックの構造物がある。

気になったのでそこへ回り込んでみた。
なんだろこれ

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方向的に流れの先だが…この後ろ側はまったく何も痕跡なく、住宅になっている。
気にしすぎかな?

バス通り流はここで尻切れになった。(頭切れか)

 

◆「支流A」

緑道流、下田4丁目付近で合流する支流。

合流点付近の写真は先に出したが、言われなければ気づかずに通り過ぎてしまうところ。実を申せばここは以下の探索記事を予習して支流があると知った次第。感謝。

http://ankyoneko.exblog.jp/18733774/

再確認させていただいた。

後ろ側は下田小学校という緑道の地点から北へ進み、バス通りを渡る。

歩道の下に支流あり(下流方向を向いて)

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前方がバス通り。
この足元付近で流れは折れて建物の裏へまわる。

こちらも裏の通りへまわると
溝の真ん中を蓋つき側溝が通る

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さかのぼると

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奥の左からさかのぼってきて、前方の家の下で直角に折れてこちら側へ。さらにマンホールのあるところで折れて、写真右へ上がっていく。(まあ当然水の流れは逆方向だけど)

私有地は通れないので迂回してさかのぼっていくと
家の間に続きが

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このあたりが最上流部。
この後ろ側、道路に接したところで雨水の側溝に接続していて、それより上流側は確認できなかった。
地形的には谷戸のいちばん奥、谷頭にあたる場所だった。

その付近、俯瞰できる場所がなかったのでわかりにくいが

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斜面で向こう側が高くなって、このあたりから谷が刻まれている。

支流Aはここまで。

 

さて、推定流路地図にはほかにもいくつか流路を書いて、それぞれに言うべきことはあるのだけど、何か雑駁になってしまいそう。
中途半端ではあるけど今回はここまでとしたい。