読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

散歩の途中

iPhoneもって散歩しながらいろいろ観察したノート

寄へ行く

このタイトルだけでは何もわからない。「寄」と書いて「やどりき」と読む。やどりぎ、やどろぎという言い方もあるらしい。神奈川県の西部、足柄上郡松田町の北部にある地名で、60年ほど前に松田町と合併する前は寄村(やどりきむら)という村だった。松田町の中心部からは山ひとつ隔てた向こう側、周囲もみんな山がちの、長細い盆地のようなところである。丹沢の山登りの起点のひとつになっているくらいで、はっきり言って「何かある」といった場所ではない。公共交通機関はバスで、町中心部からは30分弱要する。現在この地域の人口は約2300人だそうだ。
なんでここに行くことにしたのか、はっきりした目的はないのだが、以前からなんとなく、こんなところに集落があるけどどんなところだろうと、気にはなっていた。散歩に行ける距離だし、みてくればいいじゃん、ということで「寄へ行く」のである。
ただし、バスで直接ここまで行っても散歩にならないので、隣の秦野市小田急渋沢駅から尾根を越えて行ってみる。そしてまた尾根を越えて渋沢へ戻ってくることにしてみた。
詳細な行程はこちらのマップにて

このルートを反時計回りに歩いた。
スタートは小田急小田原線渋沢駅

f:id:miwa3k:20170201205350j:plain

駅前富士山

f:id:miwa3k:20170201205351j:plain

駅前のデッキから富士山がきれいに見えた。
住宅地からも北側に丹沢の山々は近くに見える。

f:id:miwa3k:20170201205352j:plain

標高の高いところには雪がちらほら見える。街中から住宅地を20分ほど歩いて、ようやく「町外れ」へ。
四十八瀬川の堤と段丘

f:id:miwa3k:20170201205353j:plain

四十八瀬川

f:id:miwa3k:20170201205354j:plain

才戸橋と四十八瀬川

f:id:miwa3k:20170201205355j:plain

この橋を向かって左の方へ渡り、坂を上がって三廻部(みくるべ)の集落を目指す。橋を渡った先からはだらだらとした坂がずっと続くようになる。
三廻部にて、農家の「長屋門」だろうか。

f:id:miwa3k:20170201205356j:plain

三廻部は奥へ進むほど標高が高くなっていく。
三廻部集落のはずれ(いちばん奥)から

f:id:miwa3k:20170201205357j:plain

すぐ下が集落の一部で、向こうの街並みは秦野市中心部。遠くには相模湾三浦半島の丘陵も見える。(写真ではちょっときついけど)この集落を離れると人家はほとんどなくなり、林道のような道をさらに上がっていく。乗馬クラブへの分岐を過ぎると何もなくなり、時々開けた場所では海まで見渡せる眺望のよいところを歩く。ただしこの道路、意外に車が通る。これから行こうとしている寄のほうからの抜け道、生活道路になっているみたいだ。そして尾根近くまで行くと目前がゴルフコースになる。コースの脇を少し(1ホール分くらい)すすむとゴルフ場から逸れて、林道にはいる。
林道土佐原線の標識

f:id:miwa3k:20170201205358j:plain

向こうに延びているのがその林道。ここを進む。尾根を越えて秦野市から松田町にはいる。
林道の途中からほんのちょっと頭がみえる富士山

f:id:miwa3k:20170201205359j:plain

白くなければ気づかない。
湧き水

f:id:miwa3k:20170201205400j:plain

真夏に歩いていると頭からかぶりたくなるが、この季節は少し手を入れてみる程度。周囲は氷の張っているところもあったけれど、流れ出る水は少しだけ温度を感じた。
分かれ道

f:id:miwa3k:20170201205401j:plain

道がいくつか分かれて里のほうへ下って行く。
足柄茶の畑

f:id:miwa3k:20170201205402j:plain

鍋割山方面への登山道入口

f:id:miwa3k:20170201205403j:plain

ここで少し迷った。この先、里へ下りるのだが進む方向は鍋割山方面だった。
土佐原しだれ桜(標識)

f:id:miwa3k:20170201205404j:plain

下が土佐原集落で、しだれ桜らしきものも見えているが、花が咲いている時期ではないので目立たない。その先道なりに下っていくとなんか中年男女がやけにたくさんいる。なんだろうと思っていたら、松田町寄「ロウバイ園」に出た。
ロウバイ園の上から、寄の集落を見下ろす

f:id:miwa3k:20170201205405j:plain

中央に見えるグラウンドはロウバイ園来場者の臨時駐車場になっている。その脇も駐車場で車が満杯なので結構にぎわっている。そして駐車場やバス停から園のなかへジャンボタクシーの送迎車がピストン輸送している。傾斜のある斜面なのでお年寄り搬送用。
ロウバイ園なのでロウバイが咲いている

f:id:miwa3k:20170201205406j:plain

自分は偶然通りかかった園だったけど、こんなにみんな知っている有名な場所だったのね。さらに余計なことを書けば、園内には「入園料を払った方のみご見学できます」みたいな幟を所々に立てている。もう少し表現に工夫がほしかったなあ。後ろの山からはスルーで来れてしまうし、たまたまの通りすがり。まあ、先に見せてもらって後払いすればよいのだろうけど。
予想外のところに人がたくさんいて少し驚いたが、村の真ん中を通るメインストリート(県道710号)まで出てきた。
寄バス停近くから県道710号

f:id:miwa3k:20170201205407j:plain

写真の後ろ側には中津川という川が流れていて、撮影したのは大寺橋という橋の上。ここから川沿い下流側両岸に遊歩道がある。こちらには誰もいない。
遊歩道の入口

f:id:miwa3k:20170201205408j:plain

遊歩道から大寺橋

f:id:miwa3k:20170201205409j:plain

中津川の流れ

f:id:miwa3k:20170201205410j:plain

寒い時期のせいもあってか、鮮烈な水。水辺まで寄ってみる。
中津川の水

f:id:miwa3k:20170201205411j:plain

上流側を望む

f:id:miwa3k:20170201205412j:plain

とても澄んだ水のきれいさは、渋沢のほうを流れている四十八瀬川も同様だった。そしてこちら中津川の特長は、太陽の光が差し込むと水がエメラルドグリーンに見えること。写真では表現しきれていないけど、河原もなんとなく緑色がかっているのである。河原の砂や石に緑色っぽいものがかなり多い。素人の予想だが、緑色凝灰岩の色かなと思う。
田代橋のうえから下流側

f:id:miwa3k:20170201205413j:plain

川はこの先向こうの山の間を流れ、四十八瀬川などと合流して川音川となり、松田町中心付近で酒匂川に合流する。川音川と酒匂川の合流点はひと月ほど前に訪れた。

 

miwa3k.hatenablog.jp

田代橋で川を逸れ、県道710号のほうへ戻る。
途中、集落内の札場バス停付近から

f:id:miwa3k:20170201205414j:plain

このまま県道をすすむと先ほどの寄バス停のほうへ戻るので、右に逸れてまた山の中に入る。林道に入るとすぐに急な坂が続き、あっという間に結構高いところに達する。
林道の途中から寄地区の西側の山々

f:id:miwa3k:20170201205415j:plain

林道はこんなかんじ

f:id:miwa3k:20170201205416j:plain

坂道をのぼって尾根に達するとまたゴルフ場のコース間近に出る。こちらは行きに通ったところとは別のゴルフ場のようだ。反対側は家が何軒かあって、何かの果樹園?

f:id:miwa3k:20170201205417j:plain

尾根を越えて秦野市側へ出ると東南側が開けて、海なども見えてくる。
かすかに伊豆大島が見えた

f:id:miwa3k:20170201205418j:plain

秦野市街と弘法山など、遠くには江ノ島

f:id:miwa3k:20170201205419j:plain

このあとはすぐに下り坂が続き、里の景色となる。
正面奥の坂道を下りてきた(秦野市八沢)

f:id:miwa3k:20170201205420j:plain

ここから「上」という地区を通り、再び四十八瀬川を渡る。川が削って低くなった場所へ出るため、下って川を渡り、今度は上る。
下り坂にかかる道

f:id:miwa3k:20170201205421j:plain

四十八瀬川を渡る

f:id:miwa3k:20170201205422j:plain

渡っている橋は甘柿橋。地図を見るとこの橋が通っている道路は、国道246号の旧道のようだ。
現在の国道246号にぶつかる

f:id:miwa3k:20170201205423j:plain

ここまで来ると渋沢の住宅地になり、そのなかを通って行くと渋沢駅に戻ってくる。
戻ってきた渋沢駅

f:id:miwa3k:20170201205424j:plain

駅ホームのメロディがZARDだった。帰ってから調べたら若い頃にこの駅を使っていたらしい。「さかいいずみ」という名前を使っていたので、漠然と大阪の人のような気がしていた(堺・和泉)。ごめんなさい、最後に余計なこと書いた。
この日歩いた距離は18.5km。