散歩の途中

散歩の途中で観察記録、その後少し調べて書くノート

横浜市一周 #3 緑区長津田町から瀬谷区五貫目町までと戸塚区東俣野町から栄区笠間大船駅まで

横浜市一周その3のスタートは前回の終点、緑区長津田町。ここからまず瀬谷区五貫目町、横浜市、町田市、大和市の境界点まで行く。この境界点は境川が流れていて、そこから横浜市の境界は境川の流れにずっと沿っていく。川が市の境界となっている部分はすでに歩いていて、ノートもまとめているのでそちらに引き継ぐことにし、境界が境川から離れる場所へ一気に移動。戸塚区東俣野町から今度は藤沢市鎌倉市を境界にして栄区笠間と鎌倉市大船の間にある、JRの大船駅までを歩いた。
#3行程

薄色は境川を歩いた時のもの。

長津田から境川(前半)

前半の出発点は長津田駅

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工事の人たちは朝の打合せ中。
前回の離脱点へ

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左前回、右今回。間違いなし。
道路のなかに埋め込まれた市境界標(鋲)3つ

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東急線長津田検車区

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たくさんの線路上を横浜市と町田市の境界が横切っている。こちらは歩道橋で線路の上を通る。平日朝なので電車はほとんど出払っているようだ。
東急線検車区の隣でJR横浜線も横切る境界

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ここは近くの踏切を通る。踏切の先で市の境界は東急田園都市線の線路を越えるが、そこは人が通れるところが近くにないので線路に沿ってつくし野駅近くまで行く。
田園都市線つくし野駅ホーム

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駅近くの橋を渡って線路の反対側へ出る。この付近で市境界は住宅地の縁に沿って通っている。
突然現れる階段

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ここを下りると境界線は向かい側の丘へ上がっていく。その先は
国道246号つくし野交差点付近

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境界線はここでいったん国道の向こう側にある細い道まで出て
すぐにこの下の写真正面の道路でまた国道のこちら側に戻ってくる

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ほんの数十メートルだが、ここはきちんとトレースすると面倒くさいので省略。
戻ってきた境界は今度はこちら側の細い道に入り、また一瞬だけ国道から離れる。これらの細い道路は現国道の旧道だった。横浜市、町田市の境界はこのあたり、旧大山道(厚木街道矢倉沢往還などとも呼ばれる現在の国道246号)に沿って引かれていたのだ。
厚木街道旧道から町田市側を望む

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東京工業大学すずかけ台キャンパスの入口

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写っている道路は入口ではなく厚木街道名残の旧道で、実際の入口は写真の左で切れちゃっている。(紛らわしい。)
国道246号沿いにしばらくすすむ。

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「町田市辻」の交差点で国道246号を左折、東名高速道路横浜町田インター方向へ。
東名高速国道16号保土ヶ谷バイパスが交差するところは徒歩では通り抜けられないと思っていたが、Googleマップを詳細に見てみたらなんとかなるかもという感じに。工事中でないことを願いながら現場へ。
東名横浜インターバス停

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普通の路線バスの停留所まであった。ただしバス便は1日1本。上をとおる高架橋は国道16号保土ヶ谷バイパス
東名横浜町田インターチェンジ

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ほとんどランプウェイの途中って感じだけれど、すぐ脇を通る歩道から撮影したもの。
保土ヶ谷バイパス脇の歩道で無事に東名高速をまたぐことができ、その先を横切る県道まで出た。
保土ヶ谷バイパスを横切る横浜環状4号線

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写真右端から下りていく階段があるのでそこを下り、保土ヶ谷バイパスの下をくぐりぬけて道路反対側に出る。
バイパスの下をくぐりぬけたところ

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反対側にはまた階段があるので上り、保土ヶ谷バイパスをもどる形で先へすすむ。この辺の市境界は保土ヶ谷バイパス沿いに環状4号線付近まで食い込んできたあと、鋭角に切り返している。その頂点を通過したところである。
保土ヶ谷バイパスをいったん戻り、東名高速にぶつかる手前で左に折れる。さらに東名高速の下をくぐりぬけると住宅地の中へ入っていく。
穏やかな住宅地帯にはいると市境界上の道路に沿って歩く
横浜、町田市境界上の道路

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横浜市消火栓、町田市汚水マンホールが同居

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境界上の道路をしばらく行くと再び国道246号にぶつかる。近くに道路を渡れる場所がないので歩道橋のあるところまで迂回。
国道246号歩道橋から

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近くには東京女学館大学。その大学の向こう側は境川となる。
境川に出る

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横浜市、町田市、大和市の3市境界地点

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ここから境川下流側に向かってずっと川の中を横浜市の境界が続くのだが、その部分は境川を歩いたときのノートに引継ぐことにしたい。

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 ◆付録・大山街道下鶴間宿

境川まで出た後、横浜市境界を離れて、近くを通る大山道(厚木街道矢倉沢往還ともいう、現在の国道246号にほぼ沿った街道)の下鶴間宿を経由した。街道が現役だった時代の雰囲気がそれとなく残っていたので、数枚の写真しかないけれど、付録としておくことにする。
大山街道の旧道は国道246号五貫目町交差点を国道と交差している道路で、すぐに鶴瀬橋で境川を渡ると下鶴間宿の中にはいる。
大山阿夫利神社御分霊社

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下鶴間宿風景

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道幅は江戸時代当時と変わっていないとか。昔は広かっただろうけれど、今は歩道もなく、車が結構な量通過するので落ち着かない。
左、下鶴間ふるさと館と高札場

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右奥には蔵のある黒塀の旧家、その上に少しだけ見えているのは鶴林寺。下鶴間ふるさと館は江戸時代の旧家を修復したもので、内部は資料館などになっている。
下鶴間宿の解説

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付録はここでおしまい。

◆戸塚区東俣野町から大船へ(後半)

本日の市境界散歩はこのあと小田急江ノ島線南林間駅へ向かい、電車で善行駅まで行く。
横浜市北部の境界は尾根筋をそのまま辿っていたり、境界上にずっと道路が通っていたりでわりと忠実に歩くことができた。西側も境川上がほとんどずっと境界になっているので辿るのに迷うことはない。だが、横浜市南部の境界線は北部とはまったく対照的で、境界上を忠実に辿ることはほとんどの場所でできない。仕方がないのでなるべく近くの道路を通って歩くことにする。
後半は善行駅から

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駅から境川に向かう。このへん途中には横須賀水道路が通っているのでそこを経由。市の境界じゃないけど、そこへのアプローチ。
早速見つかる海軍標石

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上の波型模様と「海」の文字が海軍を表している。
1912(明治45)年から1921(大正10)年にかけて、横須賀軍港の上水道水を確保するため、中津川(相模川の支流)を水源とした送水路を愛川町半原から横須賀逸見まで引いた。この事業は当時の海軍によって行われたことから横須賀水道路にはあちらこちらに海軍標石が残っている。
横須賀水道路のうえから

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向こうの丘のうえまでまっすぐに伸びる道路が水道みち。手前の坂を下りたところを境川が横切っている。
境川まで下って、立石橋から下流側(戸塚区東俣野町)

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流れが右にカーブした付近で横浜市の境界は川から直角、左方向に折れる。なお、境界を接しているのは横浜市戸塚区と藤沢市
左側川べりには横浜市の西部水再生センターがある。水再生センターは下水処理場のこと。
西部水再生センターの案内板が妙に詳細だったので

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水再生センターを回り込んで丘の上にあがると
俣野別邸庭園

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なんかいろいろ工事の最中だったので中には入らず。
その先で国道1号藤沢バイパスと1号線旧道を越えると戸塚区影取町に入る。また坂を下りていくと小さな川(滝川)が流れている。
滝川の近くの畑

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正確にはこの場所は鎌倉市関谷である。このあたり横浜、鎌倉、藤沢の境界が複雑に入り混じっている。川沿いに少し歩いていくと大きな道路にぶつかる。
鎌倉市境界

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先ほどのねぎ畑あたりからだけれど、この先は横浜市鎌倉市の境界を歩いて行く。境界線上をきちんとたどれるところはほとんどないので、あくまで「境界付近を歩く」ことになる。
県道の鎌倉市境界を過ぎると、横浜・鎌倉市境界線は小雀浄水場の広大な敷地のなかを通っていく。この中には自由に出入りできないので浄水場北側を迂回する。
右側の丘の上が浄水場設備のある場所

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小雀浄水場正門前

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浄水場近くの丘の上から北の方角を望む

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小雀町の丘を下り、今度は玉縄台の丘に上がる。
玉縄台の住宅地(鎌倉市玉縄5丁目付近)

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久しぶりに現れた市境界標

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左側は鎌倉市のマークが刻まれている。
鎌倉市岡本1丁目付近の丘のうえから北側方向

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ここから栄区長尾台町方向へ無理やり下りた。Googleマップで見ると歩道の階段が存在するのだけれど、途中に家が建って歩道は廃止されていた。通行方法詳細は省略。
丘の下へなんとか出ると柏尾川に架かる鷹匠橋まで行き、対岸を大船駅方面に戻る。
鷹匠橋から柏尾川下流方向

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大船観音の後頭部がちらり

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無事に大船駅へ到着

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横浜市鎌倉市の境界はちょうど大船駅のホームを横切っている。大船というのは鎌倉市側の地名になるようだ。
本日はここまで。南北あわせて、歩いたのは20.8kmだった。

 

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