横浜市一周その6、今回は磯子区東町から、というよりも「根岸駅」と言ったほうが分かりやすい。ここを6回目のスタート地点として海沿いを、1回目のスタート地点鶴見区寛政町の白石橋まで歩く。つまり今回で、横浜市の外周を歩いて一周のゴール地点に達する。
#6 行程
本日は駅前から東、本牧方面へ向かう。
中通と呼ばれる道路を東へ(中区根岸町付近)
JXエネルギー根岸製油所入口
このあたり海側は石油コンビナート、以前から根岸の代名詞みたいなところだ。上を塞いでいるのは首都高速湾岸線。
間門の交差点から海側へ入り、本牧市民公園、三渓園方面へ進む。
本牧市民公園の中から
この崖は海の波で浸食されたもの(海食崖)。1960年代にここよりも海側が埋め立てられる前は、池のところが海岸、波打ち際だった。この公園も埋立てによって造られたもの。
上海横浜友好園の建物と三渓園へ入る橋
三渓園は原三渓(明治の実業家)によって造られた庭園、本牧市民公園のすぐ隣りに位置する。ここの橋を通って入るのはいわゆる裏口になるのかな。通ったときはまだ開門前。
上海横浜友好園の建物(2)
これらの建物は老朽化がすすんでいるとの理由で、なかには入れなくなってしまっている。
根岸湾埋立ての解説板
現在の根岸湾を公園のなかから望む
本牧元町バス停付近
昔はこのあたり漁村だったそうだ。いまでも本牧漁業組合前という交差点が存在する。現在は新興ではないが、住宅地。ここから少し北にすすむと、本牧原、本牧和田といったところへ出る。そのあたりは1980年代前半まで米軍に接収され、米軍住宅があった場所。
本牧原付近
現在内陸側は高層マンションやショッピングセンターなど、埋め立てられた海側は本牧埠頭などになっている。写真の道路が住宅地、物流工業用地の境界。
ここから少し埋立地側へ出てみた。
貨物線の線路と周囲は住宅
線路は本牧ふ頭のほうへ伸びているが、頻繁には使われていないようだ。このあたりは住宅地(団地)が海側の工業地域に少し食い込んでいる。
輸出の拠点だろうか。
この先、宮原、十二天、小港などを過ぎ、山下地区に入る。本牧、山下地区ともURの団地がとても多い。米軍住宅地が返還されたところは軒並みURの団地になっているのはなぜだろう。
見晴トンネル
上は港の見える丘公園に続く台地というか崖。その下をトンネルで道路を通している。横浜の南部から横須賀にかけてはこんな地形が多いのでよくある風景ではある。
トンネルの手前で道を折れると横浜市営団地。
中区新山下2丁目付近
このへん、すぐ脇の丘のうえは有名な観光地(山手、外人墓地、港の見える丘公園など)なのに、その崖下を歩くのは、通ったことがなかったから。それでも山下橋を渡るとすぐに右側は山下公園、左側はマリンタワーなど。
横浜観光地のメインストリートに合流した。山下公園にはいる。
山下公園、石のステージ
氷川丸、船尾側
公園内からホテルニューグランドなど
水の守護神像など
そういえばこの像の名前って知らなかった。「水の守護神像」と「水の女神像」の2つの名前があるみたい。
今日はもの寂しい大桟橋
インド水塔の外観だけ
山下公園を横切って、山下臨港線プロムナードへ。
プロムナードから新港、みなとみらい方面を望む
ここにはかつて貨物線の高架線路が通っていたが、そこを遊歩道にして山下公園と新港地区を結んでいる。
プロムナードから神奈川県庁本庁舎方向
県庁本庁舎のうえの塔は、横浜三塔と呼ばれるなかのキングの塔。
こちらはクイーンの塔、横浜税関
本日はジャックの手札がなかった…先へすすむ。
象の鼻テラス付近から
新港地区へ。
赤レンガ倉庫2号館
新港客船ターミナル先の公園からランドマークタワー、大観覧車
ぷかりさん橋で絵を描く人
臨港パークの波打ち際から
臨港パーク潮入りの池
観光地巡りはだいたいこのあたりまで。その先へ進む。
「人類滅亡後1年」みたいな風景だ
みなとみらい橋の上から
臨港幹線道路に架かるこの橋には歩道があって歩いても渡れるが、その先は自動車専用道路になる。歩行者は市場交差点で横浜中央卸売市場側へ折れる。
横浜中央卸売市場本場の建物
ちょうどお昼!前は青果物棟、後ろは水産物棟、市場めしが食える。
水産物部側
卸売市場から陸側へ貨物線の下をくぐると第一京浜にぶつかるが、その手前で右に折れる。
滝の川を渡る
その先に神奈川台場跡がある。
神奈川台場跡の解説板
博物館の展示みたいだ。台場といえば東京のお台場が有名だけれど、横浜にも存在していた。ただし現在、周囲はすべて埋め立てられ、貨物線の駅などになっている。台場跡公園もそこらへんにあるごく普通の児童公園で、解説板がある以外はまったく何も残っていないし、当時を思い起こさせるものは何もない。
神奈川台場跡から子安方面へ行くには第一京浜がいちばん安直だが、それより1本海側、”本土”側のいちばん海に近い通り、「浜通り」がある。そこを進む。
浜通りから
通りの建物の隙間から海側を覗くとすぐに運河。どうでもいいが、突然いい天気になったのであった。
こんな風景が連なっている
そしてまた浜通り
右側は後ろがすぐに海(運河)。この通りには、かつては舟屋として使われていただろう建物が延々といくつも連なっている。
古そうな建物も
しかしこの「浜通り」も入江川の手前で切れてしまい、その先は第一京浜を歩かざるを得なくなる。
この道路は東海道を歩いたとき逆の下り方向に歩いている。この先生麦一丁目交差点で旧東海道に入るのも同じ。
西洋野菜栽培とトマトケチャップのふるさと
第一京浜沿いにあった。
生麦で旧東海道に入る。生麦事件碑などを通過する。すぐ脇は高速横浜環状北線の工事がまだ行われている。
首都高速横羽線と横浜環状北線のジャンクションとなる生麦IC/JCT近く
鶴見川へ達する
産業道路を鶴見大橋で渡る
JR鶴見線線路
鶴見線安善駅
この付近完全に工場地帯だが、この駅の近くにわりと古めな住宅密集地区が存在する。
寛政町の住宅地域
そしてそこをぬけるとすぐに白石橋、横浜市一周のスタート地点に戻ってくる。
白石橋から海側
この橋の真ん中が横浜市と川崎市の境界。ここから内陸方向へ歩き始め、ぐるりと回り、海沿いに歩いてまたここへ戻ってきた。
そんなときに考えていたのは、横浜市の外周を一周すると14の区を通る。横浜市には全部で18の区があるので、4つの区だけ通っていないことになるなあということ。(通過した区:鶴見区、港北区、都筑区、青葉区、緑区、瀬谷区、泉区、戸塚区、栄区、金沢区、磯子区、中区、西区、神奈川区 通っていない区:旭区、保土ヶ谷区、南区、港南区)通っていない4区は全部つながっているから連続して一気に歩ける。ここも通って全区制覇するか。
本日の歩行距離、22.5km。このあと武蔵白石駅前からちょうどやって来たバスで川崎駅へ。