散歩の途中

散歩の途中で観察記録、その後少し調べて書くノート

新河岸川を上流から歩く その5 都県境白子川合流から最後隅田川に入るまで

新河岸川上流の埼玉県狭山・川越から歩き下って東京都との境界地点までやってきました。この先は都内の新河岸川をたどって最終、隅田川との合流地点まで歩きます。

荒川右岸堤防から見る白子川合流地点

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そのすぐ下流から

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この背後は国道17号新大宮バイパス首都高速5号池袋線などが通り荒川も一気に跨ぐ笹目橋。

 

その下をくぐって次の早瀬人道橋から下流方向

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笹目橋までは荒川と新河岸川の間には堤防だけしかなかったのですが、その下流では間にも住宅等が並ぶようになります。(ここでは川の左側)2つの川の間が少しひらくからです。

そして地名も板橋区新河岸。

早瀬人道橋からは少し離れていますが、一丁目1番地案件

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川との間はいわゆるカミソリ堤防になってます。(塀が立ってるだけみたいな堤防、わりと古くに造られたものです)

 

次の早瀬橋から上流方向

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左側一帯は東京都中央卸売市場・板橋市場。

 

その次、芝原(しばら)橋から上流方向

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都内に入ると川の様子にはあまり変化がありません。

ここでは右側新河岸水再生センター(下水処理場)から処理水が大量に放流されています。

ここに限らず、なぜか下水処理水が放流される場所には黒色の小さな水鳥がたくさん群れてるのですが、何かいいことあるんでしょうね。〈♨⁈〉

下流に進むと川の両側に、まんまるいガスタンク3つが並ぶ東京ガス板橋整圧所や板橋清掃工場のでっかい煙突などがありますがそのへんは今回省略して。

 

芝原橋から1㎞ほど下流、前方に見えるのはハト舟渡大橋

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橋は2層で上が車輛、下が歩行者用になっています。両側から少々押しつぶしたようなアーチ形もユニークです。

近くから

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この背後は古い荒川の流路跡を利用した舟渡水辺公園になっています。

 

舟渡水辺公園の水辺

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昔は向こうに見える新河岸川流路はなく、この背後から荒川が蛇行しつつこの正面へ流れていました。荒川の蛇行は補正されつつ、その跡に新河岸川の新流路を設定した結果こんな場所ができました。
『く』の字形だった荒川旧流路左側に新河岸川流路を掘削、『K』の形になってます。

 

橋の上から見ると、島が流れているよう

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対岸に渡ってK字の真ん中あたりから下部分

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川が2つに分かれているように見えますが左は荒川旧流路跡、ちょっと先で現在は行き止まりです。

左側一帯は少し前まで新日鉄の工場がありましたが、何もないです。クレーンのあたりには工場で使用する資材を揚げ下ろしする、ちょうど河岸場のような設備がありましたがそれも撤去されました。

新河岸川本流、遠くには蓮根橋が見えます。

 

さらに下って志村橋の上流側から

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国道17号中山道)が通る橋で交通量が多いです。〈何も通ってないけど〉

 

志村橋上から下流側次の平成橋はアーチ橋

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平成元年開通の人道橋。その先に長後さくら橋がちらりと。

さらに新河岸橋、新河岸大橋とアーチ橋が連続します。
新河岸橋と新河岸大橋

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新河岸大橋のみ吊材が斜めに張られてます。(このタイプはトラスドランガー橋と言うらしい)

 

新河岸大橋の上から下流

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川沿いに小豆沢(あずさわ)河岸広場が見えます。
奥には段丘の高台、川越あたりからずっと続き今回の新河岸川歩きでもたびたび登場している武蔵野台地、その北側にあたり、この付近はちょうど北東端になります。川と段丘の間には立派な崖線がのびています。
奥に写る赤羽台あたりの巨大なマンション、景色よさそう。

 

小豆沢河岸広場から新河岸川下流方向

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小豆沢河岸も古い河岸場ですが、当時ここを流れていたのは荒川でした。河川改修で流れが北側に移った跡を新河岸川新流路が利用し、舟渡水辺公園付近と同様の改修工事で現在は新河岸川流路となっています。
また、流れが荒川だった当時は川が東京都と埼玉県の境界で、現在対岸は東京都北区浮間ですがかつては埼玉県北足立郡横曽根村浮間でした。そちらにも浮間河岸が存在したそうです。

川に突き出したデッキは水上バス用桟橋で、お台場や葛西、両国、浅草などを周遊する便が不定期に出ているそうです。

 

小豆沢河岸広場から800mほど下ると浮間橋、その手前に東北新幹線、JR埼京線、2本の新河岸川橋梁が架かります。
鉄道橋梁の下に少し見えるのが浮間橋

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埼京線橋梁部分は北赤羽駅になっています。

 

浮間橋から下流方向

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新河岸川の流れは右にカーブしていきますが、昔の荒川はまっすぐ、建物がない部分を流れて現在の流路に合わさっていたようです。

ここからずっと左岸側に歩道が続きます。そちらを進みます。

 

突然ですがこんなのが通過していきました。

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重量オーバー、沈みかけてますよ*1

 

アーチの人道橋、中の橋を過ぎるとJR線の橋梁が3つ架かります。
3つまとめて新河岸川橋梁

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そこをくぐると続いて新荒川大橋

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国道122号(北本通り・岩槻街道)の橋梁で隣りの荒川も一気に渡っていきます。総延長は809.9m、うち新河岸川部分は118.9mとのこと。

 

続いて先へ200mで人道橋の岩淵橋

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さらに400mちょっとで新河岸川下流の新志茂(しんしも)橋
橋上から上流方向を見て

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同じく下流方向、隅田川合流点を望む

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左、建物の後ろには岩淵水門(荒川と隅田川の分流点)が見えてます。

 

近くから

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水門付近の隅田川側から見た新河岸川との合流点

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合流点を逆方向から

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左から流れ込むのが新河岸川。これより下流隅田川です。

起点から合流点までの公式延長は34.6km、これにて新河岸川一丁あがりです。

 

新河岸川の流路地図。今回その5は水色のライン部分

 

前回分

miwa3k.hatenablog.jp

 

*1:ショベルのアーム後ろにのばし先を水の中に突っ込んで前方の沈み込み抑えてる、これ確信犯だな