ここ数回、鶴見川支流をノートにまとめてます。自分用備忘録ではあります。
どんどん話(川)は細かくなっていき、今回の出席は黒須田川(くろすだがわ)、真福寺川(しんぷくじがわ)、真光寺川旧流路(しんこうじがわきゅうりゅうろ)。 うーん、地味だわ。
どこらへんを流れてるのか地図は最後尾に置きました。
◆黒須田川
黒須田川(くろすだがわ)の延長は4.5㎞ほど。源流近くから下流へ向かってたどります。
川崎市麻生区王禅寺東1丁目に王禅寺日吉谷雨水調整池があります。人工の雨水貯水池ですが、付近一帯が川の源です。
調整池付近からいったん地下を流れ、市道日吉交差点の南側で顔を出しますが、草むらで入り込めません。
到達できた最上流部
航空写真で確認すると、左の青い屋根の家近くで流れが顔を出してます。そこから100~200m下流側。
はじめは普段人の入り込まない、せまいところを流れ下ります。
いくつか小さな沢も合流しています。
崖の上から垣間見る、政令指定都市同士の境界
広い谷戸、崖の縁を流れて前方団地建物群の右へ出て行きます
この付近、右方には東京都市大学原子力研究所、日立製作所原子力事業部などの施設があります。
1980年代までは武蔵工業大学(東京都市大学の前身)の研究用原子炉が稼働していました。(原子炉廃止決定は2003年)
前方しばらく川は草むらに隠れますが、その先は川沿いに遊歩道も整備されています。
少し進んでから上流方向を振り返り(横浜市青葉区すすき野2丁目)
前方の道路をくぐるトンネル出口上から遊歩道がはじまり、鶴見川合流点近くまで続きます。
左から小さな支流が合流していました。
もう少し行くと鶴見川との合流点。
鶴見川遊歩道の橋から黒須田川上流方向
合流地点にある橋から見た黒須田川。前方は横浜上麻生道路(神奈川県道12号)新道に架かる歌川橋。
ふり返って合流点
左手前から黒須田川、右手前から向こうへ鶴見川。鶴見川はこのあたりでは谷本川(やもとがわ)とも呼ばれます。
合流点は横浜市青葉区市ケ尾町、鶴見川左岸側は神奈川県立市ヶ尾高校です。
◆真福寺川
真福寺川(しんぷくじがわ)は延長2.5km、すべて川崎市麻生区内を流れます。
この川は鶴見川合流地点からさかのぼって歩きました。
鶴見川水車橋から合流点
右側が真福寺川です。
さかのぼるとすぐに横浜上麻生道路(神奈川県道12号)を交差して、
そのすぐ上流側(麻生区下麻生1丁目)
周囲は平坦、住宅地に変化してからそれほど時間は経っていません。
暗渠支流の合流(麻生区下麻生2丁目)
左向こう住宅の間から来る流れの合流。
この周囲には暗渠水路が結構巡ってます。個人的に気になるところ。
鶴見川氾濫原から離れ、川がつくった谷間を流れるようになります。
崖の際を流れる
名称がわかりませんが、対岸に蛇腹みたいな設備があります。湧水があり、崖斜面を落ちてくる水を受けて護岸に空いている穴から川へ流しているようです。
こちら側のさらに右側には、蛇行していた旧流路跡も残っています。
その少し上流側、上に団地載せてます。
流れがつくった谷は結構深いです
上は麻生台団地。
谷筋に沿って道路が並行してきて、
真福寺小学校付近
川の改修工事からだいぶ年月が経ってそうです。
周辺、真福寺川に真福寺交差点などもあって、真福寺という寺院があるのかと探しましたが見つかりません。
後で調べてみると、川の崖際には「真福寺跡」の標柱があり、寺は現存していないことがわかりました。
もう少し先へ行くと川幅はさらに細く(麻生区王禅寺西5丁目)
ずっと崖のきわを流れ
あんまり美しくないですね
全面蓋をされました
この奥でどん詰まり。その先は住宅が建って地形も変えられ、流れの痕跡ははっきりしません。(麻生区王禅寺西3丁目1)
付近を通る川崎市の幹線道路、尻手黒川道路あたりに出ていそうですが、もう追いかけることはできませんでした。
◆真光寺川旧流路
真光寺川(しんこうじがわ)、東京都町田市真光寺町に源があり、町田市三輪町と川崎市麻生区岡上の境界付近で鶴見川に合流する、延長4.5㎞ほどの河川です。上流は一部暗渠となっています。
現在の本流は以前訪ねた際にまとめました。
今回はこの川の下流に残る古い流路をたどります。
現在真光寺川は鶴見川に直接合流していますが、かつては近くを流れる麻生川に合流してからともに鶴見川に合流する形でした。
真光寺川新流路分岐点から麻生川との合流点までが旧流路となります。
旧流路の延長は1.5㎞ほどですが蛇行が激しく、直線で結ぶとその半分程度の距離です。
鶴見川合流点から150mほどさかのぼったところに旧流路跡の分岐が残っています。
ここが分岐点
画面右側へ分かれて行きますが、見切れて肝心なもの何も写ってません。💦
旧流路はしばらく東方向へ流れます。付近でごく小さな支流も合わさってくるため、現在も水が少し流れています。
少し端折って流路の中ほどから
分岐点からここまで、川の規模感、水量はほぼこんなかんじです。この先もほぼこんなかんじです。
場所的には町田市能ヶ谷3丁目、ちょっと角度をかえると小田急線線路近くだとわかります。
この小さな流路がだいたい東京都町田市と川崎市麻生区の都県境になっています。
ここは向こうから小さな支流の合流
ところどころとんでもない蛇行が残ったままになってます。
空港のバゲージクレームみたいです。
こちらはカクカクにしてみました
なぜ蛇行したままの形で護岸を固めたのでしょうか。(県境だから?)
流れに沿う歩道もあり、歩くと目が回り、方角もわからなくなります。〈半分程度本当〉
鶴川高校入口付近
流路北側は川崎市の公園になっていて、園内にも水が流れています。
麻生川合流少し手前
最後もぐるりとカーブを描いて
合流地点
手前麻生川に合流。
鶴見川本流支流流路地図(とりあげた河川のみ)
さてここまで鶴見川関連ノート
歩いてまとめ済み
鶴見川本流
鶴見川を歩く その2 鴨居・鴨池橋から鶴川まで - 散歩の途中
恩田川
恩田川を歩く 鶴見川合流点からさかのぼって今井谷戸源流まで - 散歩の途中
矢上川
矢上川を歩く 鶴見川合流点から源があったという緑地へさかのぼる - 散歩の途中
早渕川
早渕川を歩く 鶴見川合流点から源流へさかのぼって - 散歩の途中
麻生川・片平川
訪れたけどまとめきれていない
江川
大熊川
この2つはもう1年以上経ってるので賞味期限切れですかね。
そのほかの支流は未訪です。