第2日目その1
アルザスに着いて最初の夜はストラスブール(Strasbourg)泊。
2日目、自分ではこの日ストラスブールを観光する予定でいたのだけれど、コルマールが先という強い要望に、朝いちでコルマール(Colmar)へ向かうことにした。
順番はどちらが先でも別に構わないが、1つ失敗があったことはのちほど。
それにしてもこの地方の朝晩は涼しい。この日の朝は18℃くらい。日中は30℃近くまで上がるが、湿度が低いので不快感なく過ごせる。
ストラスブールからは国鉄のローカル列車に乗って移動した。
コルマールへは1時間に2本程度の便があり、そのほかにTGVも走っている。
派手な装飾のストラスブール駅
でも、この中に古い駅舎が包み込まれているので駅ホーム側からは重厚に見える。
駅ホームから
◇列車の乗り方とか
フランス国鉄(SNCF)のローカル列車(TER)には券売機で切符を買って乗る。日本と同じ。
券売機では出発地、目的地、乗車日時を指定すると条件に合う列車の選択画面が現れるので適当に選ぶ。片道か往復か、何人分かを指定して、あとは表示される料金を払えば必要な枚数の乗車券が出てくる。料金は現金かカードで支払う。
出てきた切符の1枚
このチケットはストラスブールからコルマール行き、料金は片道1人€13.20だった。
乗車選択した列車の時刻などが印刷されているけど、別に指定席でもないので絶対に選んだ列車に乗らなければいけないわけではないと思う。(細かいところは不明)
駅に改札はないが、コンポストという黄色い刻印機があって、切符は乗車前ここに先を突っ込んで刻印しないといけない。これを忘れて列車に乗ってしまい、検札で見つかるととんでもない額の罰金を払わなければならないそうだ。
それと、乗車駅では列車がやってくる20分くらい前になってから到着ホームが表示されるので、それを確認してホームへ向かう。これはTGVなどでも同じ。
列車を下りたら改札はないので出口からそのまま出ればよい。
* * * *
ストラスブール駅へ到着した列車
このあと折り返しBâle(スイスのバーゼル)行きとなった。ドイツやスイスに近いので、ローカル列車でも国境をまたいで行き来するものが多い。
ちょっと古そうな客車車両だったが、走り始めると結構なスピードを出す。コルマールまでちょうど30分で走った。
◆コルマール散策(1)
国鉄駅から観光地の旧市街までは、歩いて行くなら15分ほど。
駅前の通りを左に折れてそのまま真っ直ぐ行くとシャン・ドゥ・マルス公園(Parc du Champ de Mars)に出る。
シャン・ドゥ・マルス公園の噴水
中央はブリュアット海軍大将(1796~1855)の像(Statue de l'amiral Bruat)とのことだが、よく知らない。
オンクル・アンシ(Oncle Hansi、アンシおじさん)の像
アルザスをモチーフにした何冊かの絵本が有名なコルマール生まれの絵本作家、画家。(1873~1951)
今回は足を運ばなかったが、アンシ博物館も旧市街にある。
公園の向こう側へぬける。
旧市街に入るとこういった建物に囲まれる
コルマールは第二次世界大戦の激戦地であったアルザス地方のなかで奇跡的に戦禍を免れ、中世の木組みの家、石畳の道が残った、と観光パンフレットにあった。
ドミニカン教会(Eglise des Dominicans)の長い年月を感じる石組み
この教会の主な部分は14世紀初頭に建てられたそうだ。
クリスマスマーケットが開かれる広場の一角
コルマールはクリスマスマーケット(マルシェ・ドゥ・ノエル)でも有名。いまはシーズンではないので広場はカフェなどのテラスになっているが、クリスマスが近づくと小さなお店が広場内にたくさんできて文字通りのマルシェになる。
マルティーユ・ドゥ・ラ・レジスタンス広場(Place des Martyrs de la Resistance)の近くから
同じく
正面はウンターリンデン美術館(Musée Unterlinden)の建物のひとつ。
少し先から振り返って
こちらはウンターリンデン美術館新館の建物
なんとこの日は美術館、週に一度の休館日。最初に書いた”失敗”がこれ。事前に調べておいたはず、なのだけど、忘れてた。
右はドミニカン教会、正面奥はサン=マルタン参事会教会(Collegiale Saint-Martin)の塔
サン=マルタン教会の塔と屋根の一部を間近から
プフィスタの家(Maison Pfister)
別角度から2枚
1537年に建てられた、貴族の館とも帽子屋さんだったとも…、とても美しい建物。
なのに路地の一角にあって写真をとるには少々窮屈、と言い訳。現在階下はアルザスワインのショップになっている。
頭の家(Maison des Têtes)
1609年に建てられ、ファサードに111の顔の彫刻が施されているところから”頭の家”と呼ばれるようになった。
みんな何だか変な顔してます
旧税関広場から旧税関(Koïfhus (Ancienne douane))建物とシュヴァンディの噴水(Fontaine Schwendi)
”コイフュス(Koïfhus)”もう1枚
ポワッソヌリ通り、プティット・ヴニーズ(La Petite Venise)
日本語に直訳すると魚屋通りと小ベニス、しなきゃよかった。
橋の反対側の風景
左の建物はコルマールの屋内市場。こちらはクリスマスマーケットじゃなくて、日常の肉、野菜、魚、チーズ、お菓子などなどを扱うマルシェ。
マルシェ向こう側の橋から
マルシェの横からコイフュスを望む
そろそろ移動する時刻になった。
美しい街中を通って
この後バスに乗ってブドウ畑のある小さな村へ向かった。
そしてもう一度ここへ戻ってくる。
次へ続く。