7月14日土曜日、この日のフランスは祝日。
フランス革命を記念し、共和国の成立を祝う日であり、革命記念日、単に日付で7月14日(Le Quatorze Juillet:ル・キャトーズ・ジュイェ)などと呼ばれる。*1
パリでは午前中、シャンゼリゼ大通りで軍事パレードが開催され、夜はエッフェル塔周辺でコンサートや花火大会がある。
今回の旅行ではたまたまこの日をパリで迎えたものの、どちらのイベントにも大勢の人が繰り出し、周囲の交通規制も大がかりなため、見に行くことは考えてなかった。現地へ向かうのも場所取りも大変なのだ。
その14日朝、自分のまわりは至って普通。
まずこんなところへ
直下と正面から2枚
サクレ・クール寺院(Basilique du Sacré-Cœur)である。
内部は撮影不可。
代わりに外の風景を
寺院入口前から
モンマルトルの丘の上にあるのでよい眺め。
ここに午前中来たのは、シャンゼリゼでの航空パレードが見られるかもと思ったから。
だいぶ遠かったけど見えるには見えた
たなびく煙は赤白青、フランス国旗のトリコロール。ここからは青が目立ってない。
このあともいろいろな航空機が低空で飛行していくのが見えた。いかんせん距離があって個々の機体が何なのかまでは判別できなかったけど。
航空機以外は、さすがにモンマルトルからシャンゼリゼの様子はわからない、
再びサクレ・クール寺院
こっちは寺院近くにあるケーブルカー
地下鉄・バスのチケットと共通なので回数券なら1.49€。でも大した高低差でもなく、乗り場へ着くまでにも坂をあがって来なければならない。
丘を下りながら少し歩いた。
ムーランルージュの前へ出た
祝日で街の雰囲気が変わってしまうのか気になっていたのだけれど、シャンゼリゼ以外の場所はごく普通の土曜日のようだ。店も普通に開いているし、特に問題なさそう。
軽く昼食をとって今度はシテ島へ。
シテ(Cité)のメトロ駅入口周辺は花、園芸用品の市場
次の行先はサント・シャペル(Sainte Chapelle、直訳すれば”聖なる礼拝所”)。
外側から
建物が現在の姿になったのは19世紀に入ってからだが、最初に建設されたのは13世紀半ばとのこと。
現在この礼拝所はパレ・ド・ジュスティス(複数の主要司法機関が置かれている建物)に囲まれるように建っていて、入口が見つけ辛い。おまけに特別な日の厳重警戒なのか、自動小銃を持った警官の姿が建物の周囲あちこちにあって、入口を間違えでもしたら、と思い、ちょっとビビる。
前を歩いていた観光客らしき人の後について、無事チャペル入口へ到着。
サント・シャペルはステンドグラス、バラ窓が見事。戦争中は破壊されないよう、すべて外して地下に保管していたそうだ。
内部はフラッシュを使用しなければ撮影OK。
ステンドグラスばかり撮ってた
バラ窓
(ストラスブール大聖堂に続いて、バラ窓撮影不調…)
側面
パレ・ド・ジュスティス建物と前の道路の間にある立派な鉄柵の”脇”が出口
サント・シャペルを出た後、今いる場所から近いというだけでルーブル美術館へ行くことにした。この日革命記念日ということで、ルーブルの入場料は無料である。
どれくらいの人出になっているかの確認、ひやかし半分で訪れてみた。
なぜかシテ島からルーブルと反対側のパリ市庁舎前を通っている。
パリ市庁舎
あー、着いた。歩いてきたら暑い。
ピラミッド向こう側が入口
その先にあるのが
カルーゼル凱旋門
入場するための行列は長く、炎天下1時間近く並んだ。スムーズに入場できないのは、昨今セキュリティチェックがやたら厳しいのだ。持ち物検査に金属探知機でのボディチェックなどは、ルーブルに限ったことではないが。
美術館の中に入って最初に向かったのはカフェテリア。まず水分補給から。なにが冷やかしに来ただ、熱々に熱せられてる。
館内は予想通りの人出。入場した時間も遅いのでとても全部見てまわるのは不可能。
さらに人の多そうなモナリザの展示室へ入って
この左側にいらっしゃるはず(この画像は少しぼかした)
はたしてこれで見たことになるのか?
超有名でもそれなりに落ち着いて見れるものもある
ここは人の数と彫像の数が同じくらい?
そして、革命記念日ということでこちらを探し出してみてきた。
ドラクロワ・民衆を導く自由の女神
こちらの革命は”フランス7月革命”のほうだけど。
たくさんの人の中で、展示されているもののほんの少しだけを見てからカルーゼル広場下のLe Carrousel du Louvre(カルーゼル・デュ・ルーブル)、ここはショッピングモールということでいいのかな?へ。
逆さピラミッド
そして地下鉄で移動。
オペラ座前に出現
こちらは建物の外側を眺めただけ。
そして夕食をとり、早めにホテルへ引き揚げた。なぜならエッフェル塔でのコンサートと花火大会の様子がTV中継されるから。お祭りはTV見物で済ます。
日付が変わるころまで祭りは続いていた、らしい。
翌日は静かな日曜日、のはずだったが正反対。そちらは次回に。
*1:「パリ祭」というのは日本独特の言い方。