先日、葛川(くずかわ)を大磯町の河口付近から遡って歩きました。その河口すぐ近くで合流している川が不動川(ふどうがわ)です。そちらを遡って歩きます。
今回は花も華もなく、単に辿った記録のみこまごまと、です。
不動川、延長は5.0㎞。葛川水系となります。
大磯丘陵の鷹取山に源を発し東へ流れる。平塚市吉沢の中沢橋交差点より神奈川県道63号相模原大磯線に沿うようにおおむね南流する。東海道本線にぶつかった後しばらく東へ流れ、再び南流。大磯町国府本郷で葛川に合流する。(Wikipedia:不動川(神奈川))
鷹取山付近を源とするのは不動川支流の境川、山の西側には同じく支流の谷戸川が流れますが、本流の源ではありません。本流は鷹取山の北側、やや離れたところへまわり込んでいます。
不動川・流路
青のラインが流路。
本文中の写真番号と地図中の撮影位置を合わせてます。
下流側から辿って歩きます。
(1)葛川合流地点から(葛川探訪時)
右、不動川は葛川と合流して左手前へ流れ、およそ400mで相模湾へ注ぎます。
葛川を辿ったノートへのリンク
(2)合流地点河原から不動川上流方向
すぐに国道1号が横切ります。
(3)国道1号(東海道)新不動橋を越えてから下流をふりかえって
その次の橋は、旧東海道にかかる白く塗られたアーチのある橋。
(4)本郷橋と旧東海道
かながわの橋100選のひとつです。
(5)本郷橋、不動川上流側から
本郷橋の上流、左岸側は大磯城山公園、その先で東海道線橋梁をくぐります。
(6)東海道線橋梁をくぐってから振り返り
(7)同じ位置から上流側を見ると
流路は線路と平行に一直線にのびています。
地形的に見ると昔の流路は線路の反対側にもふくらんでいた模様。線路敷設に伴い流路が改修され、川幅はその後の改修で広げられたかもしれません。
川はしばらく線路と並行し、西へ進んでから、北西、北へ方向を変えます。
(8)ゴム堰発見
両岸をゴムでできたチューブでつなぎ、内部に空気or水をいれると膨らんで川をせき止められる可動堰。農繁期なので左手前側にあいた取水口から農業用水をとるため膨らんでいるのでしょう。
向こうの橋のたもとにあいているのは支流、長谷川の合流点です。
大磯町月京・国府本郷・生沢境界地点付近。
(9)谷戸川合流地点
左が谷戸川。その上流部は鬱蒼とした昼でも暗い森の中。森は荒れていて、それがいっそう気味悪くしていた印象が残ってます。
ここに記録少し
(10)前方に鷹取山
しだいに住宅地から農業地帯へ入って行きます。不動川は鷹取山の東へ回り込み、やまの向こう側へ。
(11)支流の境川合流点
鷹取山東側中腹から流れ出す支流の境川。向こうは東海道新幹線。
川の半分くらいまでさかのぼってくると川沿いを歩けなくなります。
(12)川沿いの道途切れる(大磯町寺坂)
(13)古い橋
右側欄干途中までしか残っていません。橋の名前もいつ架けられたのかも不明。
(14)その古い橋の上から不動川の流れ
この付近だけ、川の改修は手付かず、まるで忘れられているようで、昔からの風景が残っています。
大磯町から平塚市へ。
さらにさかのぼると個人の住宅へ渡るための専用の橋がありました。
(15)専用橋
勝手橋といった趣き。橋幅は50㎝くらい。自転車に乗ったまま渡るには少々勇気がいります。
ほかの場所でもまったく同じ形の橋を見たので、個人で勝手にかけた橋ではなさそうです。
(16)県道63号(相模原大磯線)中沢橋交差点付近から下流方向
川も道路もこの付近改修されてさほど月日が経ってません。
県道を越えて上流側は再び古い護岸の残る川に沿ってさかのぼります。
(17)中沢橋交差点の上流側へ(平塚市上吉沢)
左の高い木が2本ほど見えているところは妙覺寺という寺院。
このあたりから丘陵の裾に入っていきます。川は上流、いくつかの沢をあわせていくところです。
(18)沢が合流している地点(わっかりにくいなあ)
左から流れが合流しています。正面からこちらへ不動川の本流、だいぶ細くなりました。
(19)もう少し上流で、合流地点
左右の向こう側から流れてきて合流、こちら手前に流れ下ります。
たぶんここが不動川の上流端とされているのではないかと思います。平塚市上吉沢、近くのバス停は「山入口」といいます。山というより丘ですが。
上流端といっても行政管理上の定義なので、まだ上流に流れが存在します。左右どちらの流れが本流なのかよくわかりませんが、最初に左に流れを辿ってさらにさかのぼります。
(20)合流地点から左側の流れのみハイライトで
数百メートルさかのぼるとさらに沢が合流していました。
(21)沢の合流点近くから
正面奥がいわゆる本流側にあたるのですが、手前の水たまり(ここに湧水がある)より向こうは枯れています。
合流している沢はこの背後にあり、そちらは奥の森の中から水が流れてきています。
先ほどの左側の流れは現在の所ここが源でした。
でもこれより上流側に水の流れで削られた谷地形が続いていたので、水は見えないけれどさらに追いかけました。
(22)竹やぶ手前の谷に沿って水が流れる時もあります
(23)谷戸のいちばん奥から振り返って
中央部は数年前まで耕作地だったようです。
谷戸いちばん奥としましたが、まだこの上段に谷を刻むほどではない、わずかな流れの痕跡が見られました。畑になっていたのでこれより先は辿るのをやめました。
写真(19)で右側から合流する流れの先を追いかけました。
(24)合流地点から50mほど上流の橋の上から
これより上流は流れの刻む谷間を流れ、近づけません。
(25)合流地点から700mほど遡った場所
森の手前、谷間を流れています。
(26)ここが流れを確認できた最上流地点
ただの草むら写真じゃないですか。柵と柵の間、肉眼では流れが確認できました。
背後は道路でそのまま側溝に取り込まれ、水はもう少し先から流れているようですが、正確な源流地点は確認できていません。
不動川はここまでです。
この後、同じ足で別の川を見に行ってますが、そちらは次回にまわします。