ここ数回、これまで歩いた川と水路をふり返ってまとめています。
もちろん新たにどこかを歩いてそれをまとめたいのですが、コロナ変異株の蔓延でこの頃の感染者増加数を見ていると気が萎えてしまいます。ワクチンは2回うったのだけど…
まだしばらく過去のストック記事に頼る日々が続きそうです。😥
今回は鶴見川水系の川を集めました。支流も含めて結構あちこち歩いてます。
鶴見川は横浜市鶴見区で東京湾に注ぐ川で、上流、源流部は東京都町田市内にあります。支流も数多く、横浜、川崎、町田市内を流れるものが多いです。また、流れに沿っていわゆる下水処理場が多く、そこで処理された水も大量に流れ込んでいます。
住宅地、工業地帯など人の活動が盛んな地域を流路としている都市河川で地味ではありますが、これまで何となく足を運ぶ回数は多くなってます。
鶴見川水系 これまで訪ねた川の流路地図
鶴見川〈つるみがわ〉
このブログをはじめる前に1回全部歩いていたのですが、その翌年にもう一度歩いてからまとめました。初回は写真がなくてまとめられなかったのかと思ったらそうでもなく、なんか以前はとても律義だったのですね。〈いや、今でも〉
河口から歩きはじめてますが、その下流にも埋立地工業地帯の運河として流れは続いています。
潮見橋と対岸は鶴見市街地
横浜国際総合競技場(日産スタジアム)のある新横浜公園は鶴見川多目的遊水地の中にあります。
中流部は谷本川とも呼ばれます。青葉区市ヶ尾町旧大山街道川間橋を望む
町田市鶴川からの上流部
鶴見川には上流端、源流、源源流(源頭)までありました。その先、尾根(分水嶺)の向こうは八王子市でした。
鶴見川源流の泉、この先林の中に源源流
こちらも湧き水です。
恩田川〈おんだがわ〉
鶴見川の大きな支流のひとつで延長は約13㎞。源流は主に2か所、いずれも町田市内にあり今井谷戸、わさび沢と呼ばれる場所の湧水です。他にも多くの小河川を合流して横浜市緑区青砥町で鶴見川に合流します。川沿いに遊歩道が整備され途中に桜並木もあって花の季節は賑わってました。
鶴見川合流地点から11㎞地点の標識
恩田川起点となる今井川、わさび沢川合流点@春
矢上川〈やがみがわ〉
川崎市宮前区の丘陵地(菅生緑地)を源にいくつか小さな河川、水路を合わせて横浜市鶴見、港北、川崎市幸区境界点で鶴見川と合流します。
川崎市内の地質調査によれば古くは鶴見川でなく多摩川と合流していた時期もあったとされています。現在は主に川崎市内の住宅地を流れるごく普通の都市河川です。
矢上川支流の有馬川との合流点(川崎高津区千年)
真光寺川〈しんこうじがわ〉
町田市真光寺町に源がありはじめはほぼ暗渠、のち同市広袴から流れが現れて川崎市の飛地、麻生区岡上で鶴見川に合流する川です。
真光寺川自体はさほど距離はありません。
この前半部にまとめています。
現在は流路改修され鶴見川に直接合流しますが、以前は麻生川に合流していたようです。
ほかの支流を歩いたときに河川改修前の激しい蛇行が残る真光寺川旧流路を辿って歩きました。
蛇行していた流れをまっすぐにし、両側を遊歩道にしました。
遊歩道は上流端の広袴公園まで続き、その先の暗渠上もきれいに整備された歩道が続いてます。
早渕川〈はやぶちがわ〉
延長は13.7㎞あり鶴見川支流のなかでは大きな方です。横浜市青葉区美しが丘西の源流域周辺は宅地開発で『最初の一滴』は追いかけられませんでしたがしだいに流れが現れ、大きくなっていきます。昔は田んぼや畑の中を流れるのどかな川だったと想像しますが現在周辺は〈ちょっとまだすき間もある〉住宅地となっています。
横浜市青葉区、都筑区、港北区と流れ、港北区綱島付近で鶴見川に合流します。
鶴見川合流点、右奥からカーブして合流する早渕川
麻生川〈あさおがわ〉
片平川〈かたひらがわ〉
鶴見川と直接合流するのが麻生川、その麻生川の支流が片平川です。どちらもほぼすべて川崎市麻生区内を流れる川です。
麻生川4.3km、片平川2.8km、それほど長い川ではないので両方一度に歩きました。
片平川(麻生区片平6丁目付近)こちらの流路は片平という地域内に大体納まってしまいます。
黒須田川〈くろすだがわ〉
真福寺川〈しんぷくじがわ〉
真光寺川旧流路〈しんこうじがわきゅうりゅうろ〉
鶴見川支流のなかでも小さな方の黒須田川、真福寺川。真光寺川旧流路は河川改修前の真光寺川流路が残されたもので鶴見川ではなく麻生川へ合流しています。
これらの川は川崎市麻生区、横浜市青葉区を流れています。
黒須田川、延長は4.5㎞。
青葉区大場町子金橋付近、左からさらに支流が合流しています。
川崎市麻生区を流れる真福寺川、延長2.5km。鶴見川との合流地点(右が真福寺川)
左側鶴見川のすぐ上流側に麻生川の合流地点があります。
真光寺川旧流路は改修されているものの激しい蛇行が残ったままになっています。
下は2本の川ではなく、手前で急に折れ曲がっているところ
そしてこの蛇行に沿って東京都町田市と川崎市麻生区の境界線がひかれています。〈この流れが都県境〉
菊名川〈きくながわ〉
横浜港北区の菊名池からはじまり現在は全区間暗渠で同区大倉山(太尾)で鶴見川に流れ出ます。
川跡のトレースはわかりやすいので痕跡を辿りながら細かく歩きました。訪れたのはわりと最近。
以下の太尾堤緑道は鶴見川支流鳥山川と菊名川がかつて合流していた流路跡です。
後半の新田緑道は(菊名川とは交わらない別流になりますが)周辺水田の水路跡で末流は鶴見川に注がれています。
菊名川跡
並ぶ車止めの向こうにかつての菊名川、現在は暗渠上を歩道としています。
太尾堤緑道。菊名川と鳥山川がかつて合流したあとの下流側流路。こちらも暗渠化され緑道に。
新田緑道には周辺の町工場で使用されていた機械類が置かれていたりします。田んぼの水路だった一帯は工業団地に変化しました。
松の川〈まつのかわ〉
鶴見川支流矢上川のまた支流。横浜市港北区日吉周辺を流れる小河川、ほぼ全区間暗渠で中上流部には緑道があります。
暗渠歩きが面白かった頃で側溝レベルの流れまであちこち歩いています。
小さな流れです。側溝に蓋をしたレベルですね。
港北区日吉1丁目の住宅地内
慶応大学グラウンド近く、『ひのしたはし』の橋名標が残ってました。歩道部分が川跡。
ここに橋が架かっていた
今回はここまで。