散歩の途中

散歩の途中で観察記録、その後少し調べて書くノート

平作川を歩く その2 支流を2つさかのぼる

その1で平作川本流を遡りました。今回は支流を2つ歩きます。

 

下に置いた地図、合流地点のポイント①②からそれぞれ上流へ歩いていきます。

最初は②からです。〈たぶん〉名無しの支流をさかのぼり源流を見つけます。こちらの流れは住宅地などひらけた場所を流れています。

ポイント②は横須賀市平作8丁目、平作川本流との暗渠合流点です。
前回も掲載した絵

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今回たどる支流側

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同じ位置から。

上は〈草が伸びて深すぎる〉緑道となっていました

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住宅地の間、ほぼ一直線に250mほど続きます。

 

緑道上流端側

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ここで上を横切る道路に出ます。流れはこの先も暗渠で中央奥の住宅の方へ進みます。

 

そちらの住宅前あたりから

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足元を通る暗渠流路痕跡ははっきりしています。ガードパイプの向こうは橋跡ですね。

 

流れは一度衣笠通り(この先は県道「横須賀葉山線」)に出ますが、100m弱で通りから直角に折れた先、流れが顔を出します。

衣笠通りから折れた先で開渠に(フェンスの向こう側)

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この先流れが見え隠れしますが、追いかけるのは簡単でした。

 

少し先では台地、崖のへりに出てそのぎりぎりを流れます。すでに崖に向かって上る坂道となった途中を横切って流れています。
上りはじめた道路両側フェンスの立つところ、下に流れがあります。(横須賀市池上5丁目)

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久里浜田浦線道路阿部倉トンネル北側出口近くを横切り、その先で

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ちなみに阿部倉トンネル南側出口付近には平作川本流の源がありました。トンネル長さは450mほどです。

 

流れは再び暗渠となって県道横須賀葉山線沿いに出てきます。

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右が県道、足元を通ってバイクの置かれた行き止まりのほうが暗渠道。

流れはその奥三角屋根の家の左側へ回り込んで、もうその先は追えないと当初諦めていましたが、地形に忠実、低い所をたどっていくと、暗渠になってなかったのが幸いでした。

クソっせまいところで流れが顔を出してました

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コンクリートの護岸に横須賀市葉山町の境界標があり、流れは葉山町へと入っていきました。

 

さらにまた道路沿いに出て

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そのちょっと上側

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右フェンスから左のグレーチング蓋で折れて石蓋の下へ、左の車の後方でまた左折、その先は草むらで何も見えませんでしたがその中に源がありそうでした。水量わずかな湧水といったところでしょうか。

 

近くの高台から上の撮影位置が俯瞰できたのでもう1枚

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左下白っぽい屋根のアパートの右、白っぽい壁との間に流れを囲っていたフェンスがわずかに見えます。その周囲は土地は高くなって、谷戸の最奥といったかんじのところです。
地名では葉山町木古庭、こちらの支流、源はわずかにですが横須賀市を越えたところにありました。

 

◇  ◇  ◇

 

次は本流をずっと下って①地点、横須賀市衣笠栄町の合流地点まで戻ります。

前回も掲載した合流地点①の絵

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今回は左へ入ってさかのぼります。こちらの流れは上流で山の中へ入っていきます。
こちらの支流の名称ははっきりしないのですが、下流側で清水川または越水川、上流、源流部は湯の沢川とも呼ばれるようです。

 

合流地点から角度を変えて奥を覗き込んでみます。

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流れは奥で右カーブ、2棟あるマンションの間を通ります。

 

その先から下流方向

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この背後、横須賀線線路下をくぐり、住宅地の中へはいっていきます。

 

住宅地に入ってすぐのところ、上流方向を見て

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左側がちょっとした崖になってその際を流れています。
流れのほうは川幅の半分だけ蓋をされている状態で、その上が道路になってます。住宅がたて込んで川の上を無理やり道路にしたのでしょうか。

正面、アパート建物の手前で2本の流れが合流しています。右へフェンスが続く方が大きな流れ(清水川)、左向こうへ小さな流れ(名称不明)です。

水の流れがある土地の利用方法としてかつてよく行われていたのは、自然の流れ(自然河川)と並行して水路を設け、間に水田を開き、河川と水路はそれぞれ田んぼへの給水、排水路とするというものでした。
〈推測ではありますが〉ここもそのように利用された場所で、小さな流れの方は元々水田の排水路だったのかもしれません。

 

清水川(大きな流れ)のほうは合流点近くですぐに広い道路沿いに出てきます。
衣笠公園隣りで(横須賀市平作2丁目)

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向こうへ下流方向。(右奥頭を出しているマンション建物左側あたりが本流との合流地点①)

この背後、上流に向かっては隣りの道路に沿って流れが続きますが、600mほど暗渠区間となります。

 

ここは少し離れて並行する『小さな流れ』のほうをたどります。
住宅の裏側をこちらは開渠で流れてます。

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側溝とさほど変わらない流れとなります

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最上流部は衣笠中学校近くに空いた小さな丸い穴から水が滴って側溝へ落ちてました。穴の奥は行方不明です。

 

中学校付近で再び開渠となった清水川へ戻ります。

その上手から下流方向に中学校建物を望み

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この付近、住宅地化してからそれほど時間は経ってないところ。家の数だけ橋が架けられてました。

 

一家一橋地区をぬけると次第に大楠山山麓へ近づいていきますが、その前に大きな道路を2つ横切ることになります。

まず最近建設された県道久里浜田浦線(平作川本流源流付近も通過していた)道路に出てきます。

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左の壁がその道路、この付近流路は道路建設で引き直されていると思われます。

向こうカーブした先で道路下を通過、反対側は『万葉公園』となってます。

 

道路上から万葉公園側

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右端が川の流れ、左下に公園名。公園ですが訪れる人もないのかさほど手入れもされず、《自然》に帰りつつある場所となっていました。

 

公園をぬけると流れは方向を変えて緑深いところへ向かいます。

だいぶ起伏の多いところへ入ってきました(平作4丁目付近から)

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中央付近に小さく橋が2ヶ所見えます。2つの橋の間でY字に流れが合流しています。右側というか正面奥から下ってくるのがこの先追いかける、たぶんこの辺からは湯の沢川と呼ばれる流れです。もう一方は左へ続いています。
この先を高速道の横浜横須賀道路が横切っているのですが、左へ続く流れはその横須賀PA付近に源流があるようです。

 

上の絵に写っていた橋の上から下流方向を見て

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源流も近く水を汚す要素もあまりないので澄んでいます。

 

湯の沢川側をたどり、横浜横須賀道路脇を通ります

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右側を横横道路が通ってます。このあたりは川の流れも道路建設時に改変されたのでしょう。
この上流側で流れは横横道路下をくぐります。

 

山道にはいっていきます。
山ではタヌキに出合うこともありますがこれは珍種です

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ここからは川と言うより沢です

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沢沿いにある道は大楠山への阿部倉口登山道です。

この近くには阿部倉温泉があり、その旅館名は『湯の沢館』といいます。川の名前『湯の沢川』とリンクができました。

 

登山道さかのぼるとこんな橋があります

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Wikipedia::平作川で「大楠山山中」の写真にも使われてました。材質はコンクリートの橋です。

 

もう少し奥へ進みます

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源もそれほど遠くないのですが、右の道は山頂へ本格的な上りにかかり流れと離れていきます。
流れを追うのはここまでとしました。

 

その1

miwa3k.hatenablog.jp

 

今回の平作川は以上です。