入間川をさかのぼって歩き、現在位置は狭山市と入間市の境界にある豊水橋(とよみずばし・ほうすいばし)です。
今回その4は飯能市街地にほど近い『飯能河原』まで歩きます。写真がいつもより少し多めです。
右岸入間市側から豊水橋
川の中央が市境界、通る道路は国道299号と国道407号
足元河川敷は『市民運動場』です。〈後ろ側ですよ〉
運動場敷地をぬけて上流側には『笹井堰』という大きな堰があります。(入間川中流部には数多くの堰があります)
堰の下流から、さらに下流方向を見て
笹井堰から水が数ヶ所に分かれて流れ出ていて、まだここではまとまっていないので水量は少なく見えます。
前方を横切る灰色の壁が笹井堰の一部
笹井堰(笹井ダムとも)付近の入間川も流れの中央が狭山市、入間市境界で名称は左岸側狭山市笹井から。〈狭山市側からのほうが楽に堰に近づけたようです〉
こちらの堰(ダム)も周辺への灌漑用水取水を行うため造られました。堰の南北に水路が延びているのが地図から分かります。南側水路は入間第二用水で赤間川-新河岸川と接続される流れの源流にもなってます。〈以前、新河岸川の源を探りに行ったことがあるので気になってました〉
笹井堰近くの河川敷に下りる道の脇にあった、あれ何だ?
ちょっと大きな井戸のようにも見えます。左上の方に水道施設があるので堰で取水した水をポンプアップするための何かかも〈あくまで想像〉。
笹井堰の上流側から
上流側には堰止められた水がたまってます。ダムですからね
その先へ進むと川はS字に蛇行しています
河川敷の道は舗装されてないところもありますが、歩けるところがあるのかわからなかったので道があってよかったです。
途中で小さな支流が合流
大きなブロックの上が通路です。
そのまま河川敷を歩いて
下流方向をふり返り
蛇行したS字の下の部分。
その先は大きな橋が2つ連続
手前が圏央道、奥が国道299号バイパスいずれも橋名は新豊水橋。先ほど渡った豊水橋からは少し離れているように思いました。
国道バイパス橋梁の下から上流方向
仏子(ぶし)多目的公園北側の流れ
公園に隣接して古い織物工場建物などを改造した『文化創造アトリエ』という市の施設があります。
そのごく一部ですが、この変形のこぎり屋根建物は工場だったのでしょう
入口前に"ALL YOUR DREAMS ARE ON THEIR WAY"、Simon & Garfunkel - Bridge Over Troubled Waterの一節が掲げられていました。
そしてこちらはアトリエ近くにかかる中橋の上から
上流方向
左の桜並木を先へ進みます。
並木に沿って小径、油断していると桜の枝とぶつかりますた。
並木道を西武池袋線橋梁まできました(入間市仏子)
2本の木の間には『入間川』の標識〈看板〉
このあたり河川工事中でした。
現役の橋梁の先には古い入間川橋梁が残っています。
真下から
レールなどは外され、代わりに侵入防止柵がつけられた橋桁、前の橋脚はレンガ製
橋脚左側には石積みの水切りがあり、川は左から右に流れている事がわかります。
上流側から
この古い橋、上路式6連プレートガーダー橋〈たぶん〉という形式
1915(大正4)年、前身の武蔵野鉄道開業時に架けられ、1969(昭和44)年現在の橋の完成に伴って廃止されたそうです。
〈通りかかったときここには工事の誘導員がいて立ち止まれず、じっくり見てくることかないませんでした〉
続いてすぐ上流側には一般車道橋『上橋』、そこを過ぎると入間市から飯能市へと入ります。
市境界付近の入間川
上流方向を見ています。
先で流れは大きくカーブし、その区間両岸が運動公園(阿須運動公園、岩沢運動公園)となっています。
カーブの途中、下流方向を望む
2つの公園間を結ぶ沈下橋が川の中に
〈ちょっと遠くてアレですが〉
公園の端から
これも遠いですが
JR八高線入間川橋梁を渡る電車
橋梁のちょっと先からもう1枚
こちらは電車〈たまにしか通らないので〉無しです。
川はテニスコート左奥の下を流れています。
橋が高いところを通っているのは線路右方が加治丘陵にかかり、左方も入間川河岸段丘で高くなっているためです。
その先の小径(飯能市笠縫)
伝ってしばらくいくと
加治橋(飯能市落合)
橋の先で河原へ下りてみました
対岸は『天覧山』を醸す五十嵐酒造のバックヤードでした。
その左(上流)側
成木川合流点
左から成木川、右から入間川
成木川(なりきがわ)は隣接する東京都青梅市の北西端、黒山付近に源があり大体東へ流れ、飯能市内に入ってここ(飯能市落合)で入間川に合流します。
こちらは成木川最下流にかかる
新大橋上から合流点方向
こちらは入間川
飯能市浄化センターの先(飯能市征矢町)
加治橋あたりから段丘面が流れに近づき、川の流れる谷あいがぐっと狭くなって見た目深く感じられるようになりました。
加治橋から約1㎞
次の矢川橋から下流方向
その上流、飯能大橋との間の河原
Googleマップに『矢颪凝灰岩層(やおろしぎょうかいがんそう)』のピンがあるので記録してみました。
白っぽい砂山のような部分はおもに火山灰が固まってできる凝灰岩の層、それが河原に露出しています。
約250万年前のものと推定されてます。
風化が進んで砂のようになっており、いずれは水に流されていってしまうのでしょうか。
そのすぐ先に飯能大橋と矢久橋(やきゅうばし)
飯能大橋は工事中。
入間川左岸側の段丘にかかる坂道から
正面矢久橋、左に飯能大橋
川の両岸ともに立派な段丘がそびえるようになりました。ちょうどこのあたり、川が山間部から平地に出てくるところです。
矢久橋から次の割石橋までの間、一気に谷深くなって歩けるところがないので段丘上まで坂道をのぼり、迂回して先の橋を目指します。
矢久橋から川筋の距離で750mほど
割石橋の手前から
この橋は歩行者専用橋でした。
橋上から入間川下流方向
なんだか一気に渓谷の趣きです。
上流方向には飯能河原
こちらは川がカーブしてその外側がひらけ、広い河原ができています。
橋のたもとから階段で河原に下りられる、はずだったのですが、河川工事中〈してないけど〉とのことで頑丈な柵があり
迂回して出てきた飯能河原から
右奥に割石橋
この河原はもう「バーベキューをするためにある」と言っちゃっていいのでしょう。〈この時は訪れてる人も少ないですけど〉
河原奥(上流)の方2枚
少し先にはまた堰が見えます。
この先へ入っていないので詳しい様子はわかりませんが、入間川これより上流は山間に入りまだ30㎞くらいは続くようです。
飯能河原に戻り
もう一度割石橋方向
反対側、河原を渡ってきた橋
日暮れも近くなってきたのでこのへんまでとします。
今回の入間川遡上歩きはここまで。もっと上流も歩いてみたいとは思ってますが、いまのところ計画はないです。
これまで(その1~3)
入間川流路地図・あるいたところ