散歩の途中

散歩の途中で観察記録、その後少し調べて書くノート

小鮎川を歩く 3つの沢が集まって川がはじまる場所へさかのぼる

神奈川県清川村丹沢山地東麓の多数の沢、小河川の水が集まり、清川村煤ヶ谷付近から名称が小鮎川(こあゆがわ)となって流れ下り、厚木市に入って荻野川を合わせ、厚木市街地近くで中津川とともに相模川に合流する。延長は13.8㎞(厚木市資料)。

今回、相模川、中津川との合流点付近からさかのぼって、「小鮎川」の名前がはじまる地点まで追いかけてみた。

小鮎川足あと

小田急本厚木駅からアプローチ

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駅前から歩いて相模川、中津川、小鮎川、3つの川が一気に合流している場所へ向かう。

歩いて約20分で合流点付近

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左手前から正面向こうへ流れるのが、今回追いかける小鮎川。
左向こう鬱蒼とした木や草のかげから姿を現し、右へ流れて行くのが相模川。ちょっとわかりにくいが、その相模川との合流点すぐ手前で左から流れ込んでいる川があり、これが中津川。

鳩川のノートでも指摘したけど、ここで相模川、中津川、小鮎川の三川が合流していることを名前の由来にした、相模川対岸のもっと上流に存在する「県立相模三川公園」はここからは全然見えない。

合流点近くの小鮎川、鮎釣りをする人

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ここに集まる3つの川は鮎を釣る人が多い。

第二鮎津橋

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いちばん下流に架かる橋。ちなみに第一鮎津橋は隣りを流れる中津川に架かっている。

橋上流側に干無川(ひなしがわ)と呼ばれる用水路排水を合流する水門を見て、すぐその先、
正面に大山を望む

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市街地北部を西に進み、
合流点から約1.2km 厚木市松枝2丁目、吾妻町付近

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中洲の雑草が水をかぶっているので、普段より水量が多い。
左側から水が流れ込んでいるのがわずかに見える。
《農業用水の排水と思っていたが素性不明、厚木市林1-1で突然現れるこいつ何だ、てのは自分用メモ。》

左端に見えている吾妻団地の先へ行くと、右岸側に相模川右岸用水が現れる。
目立ってないが、左側フェンスの間に相模川右岸用水水路がある

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右前方にかかる林妻橋の向こう側で、右岸用水を流れる水は小鮎川の下を伏越(サイフォン)でくぐって川のこちら側にきている、という話は右岸用水を歩いたときにも少しふれた。

miwa3k.hatenablog.jp

林妻橋の次、下小鮎橋から上流側

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左小鮎川、右荻野川の合流。

小鮎川はこの上流、蛇行しながら西の方へ。

国道412号平成橋付近

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橋の下、堤防が切れていて、農業用水路の排水が合流している。堤防の向こう側は農地で、霞堤のような構造にも見えた。(なんていうところに興味を持つ人はあまりいないと思うけど)

霞堤(かすみてい)

 

この先は川の南側に広がる平坦な低地が、ずっと農業地帯になっている。

厚木市飯山、対岸は及川というあたり

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もう少しさかのぼって、
川の外側は稲刈りを待つ田んぼ

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このあたり(厚木市飯山)まで来ると丘が近くまで迫って、もうすぐ川は山間部へと入っていく。

久保橋、上流方向を向いて

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久保橋から下流方向

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このあたりがちょうど小鮎川が山あいから平地へ流れ出てくるところとなる。

久保橋のやや上流側で

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川にも段差ができ、堤防の上など川沿いを歩けるのも先に見える黄色い橋まで。

ここから先は一般道を歩いて川の見える場所を探しながら進む。

しばらく先ほどの写真、対岸に写っていた県道60号(厚木清川線)に沿って歩くと
飯山観音入口

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朱色の庫裡橋、下を小鮎川が流れる。(電柱邪魔だな)
橋を渡って向こうへ進むと、坂東三十三観音霊場6番札所、飯山観音長谷寺(ちょうこくじ)。

少し上流側から橋を振り返って

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県道をもう少しさかのぼると飯山温泉という小さな温泉がある。pHが11.3という強アルカリ泉だそうだ。

温泉の先で、曲がる場所を間違えたら偶然河原に出た。
小鮎川河原 2枚

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川は水量が多くてやや濁ってはいる。周囲はすでに山の中。

元の県道へ戻り、先へ歩いて行くと厚木市から清川村へ入る。清川村(きよかわむら)は神奈川県で唯一の村。
厚木市清川村境界付近から

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舟沢橋上から小鮎川上流方向を見ている。橋の反対側では南沢という流れが合流。

舟沢橋のひとつ上流の橋(名称不明)から

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だらだらと続く上り坂をようやく上がりきり、県道同士がまじわる尾崎T字路を過ぎると清川村の中心部に入っていく。

その先で県道を折れて運動公園のほうへ歩き、ここからしばらく川沿いを歩く。
清川村運動公園付近から見た小鮎川

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しばらくの間、改修されて都市河川と変わらない川の流れを見ながら村の中心部あたりを通りぬける。

新片原橋から上流側

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片側に歩道がつけられていた。知らなかったのでちょっとびっくり。下りて行く階段もあったので歩いてみた。

川沿いの歩道から

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あまり人が歩いた形跡はないのだけれど、雑草などが刈られてきちんと維持されていた。
歩道の長さは500mちょっと、というところ。

歩道の上流端は川の合流点

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右から流れ込んでいるのが小鮎川、左は谷太郎川(やたろうがわ)という支流で、この上流の山の中でたくさんの沢をあわせて、この水量もなかなか多い。

県道へ戻ってから、
先ほど合流していた谷太郎川の流れ

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向こうの橋は、あれ?、名称を失念、清川村のメインストリート県道64号が渡っている橋なのだ。

小鮎川・中川橋から

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中川橋も県道64号が通る古い橋。行政的にはこの橋付近までが小鮎川として管理されているらしい。

川はすぐ上流で3つに分かれ、それぞれ名前も変わる。
3本の川の合流、小鮎川がはじまる地点

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真下、足元を流れるのが柿ノ木平川(かきのきだいらがわ)。
中央白く泡立っているところへ左から流れ込んでいる川があって、法論堂川(おろんどがわ)。
向こう奥を右から左に流れるのが辺室沢(へむろさわ)で、左方はすでに合流済みなので、小鮎川ってことになる。

ちょっとだけ場所を変えて。先ほどの写真、家の向こう側に立って辺室沢上流方向を見るかんじ。
小鮎川のはじまり地点、上流を見て

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柿ノ木平川、法論堂川の合流した流れ(右)に辺室沢(左)が合流しているところ。

同じ場所から下流方向

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以下、支流から

こちらは法論堂川

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合流点より100mくらい上流から。水の流れが見えにくいけど、澄んだ水がたくさん流れている。
この川に沿っては、以前法論堂林道などを歩いて行ったことがあった。

miwa3k.hatenablog.jp

最後に辺室沢

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これも合流点よりちょっと上流から。

残る柿ノ木平川は、県道沿いにながれているので、たどるのは簡単だろうなんて思っていたら、そもそも先へ行くのを忘れてしまったのだった。とほほ

帰路は3つの川の合流点すぐ近くの坂尻バス停から本厚木へ。

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軽登山という感じの男性2名と1時間に1本のバスを待つ。
帰りのバスは、行きにたどってきた川沿いの道をきっちり反対方向へと戻っていくのであった。