ダブルヘッダー2試合目、三沢川を歩いた同じ日に乞田川(こったがわ)にも寄った。
乞田川はそんなに長い川じゃない。うぃきぺから抜粋するなら
乞田川は東京都多摩市を流れる多摩川水系の一級河川。
多摩市鶴牧付近に源を発する。800メートルほど北流したのち暗渠の中沢川を合わせて東北東に向きを変え、多摩市諏訪・連光寺付近で北北東にまた向きを変える。多摩市連光寺付近で大栗川に合流する。
流路延長は4.43km、源流から合流点まですべて多摩市内だ。
古い地図を見ると源流は多摩市鶴牧からさらに西側、多摩市唐木田1丁目付近にある。鶴牧付近から上流方向は現在暗渠になっていて川筋は追えない。
川歩きは基本的に上流へ遡るようにしているのだが、逆のほうが三沢川からの移動が簡単だったので、今回は多摩市鶴牧の最上流から大栗川との合流点に向かい、下流方向へ歩いた。
行程 三沢川・大栗川と同じ地図を使用した。オレンジ色が乞田川行程
駅から東方向へ2,3分も歩けば、鶴牧西公園に出られる。ここが一応、乞田川の源である。駅前源流と言ってもいいかもしれない。
公園外周の歩道に浅い溝があり、そこへ上にマンションがのる斜面から湧いた水が流れているのにまず気づいた。
フェンス向こう側斜面から、わずかばかりの湧水
鶴牧西公園内、東側の斜面からも水が出ていた。
丸いパイプの口から水
パイプからの水量は少ないが、たぶん湧水だと思われる。
こちらの水は公園の小さな池へ導かれている。
途中のせせらぎ
小さな、池というより水たまり
この水は公園の外へ出て、暗渠の中を通ってきた水と合わさる。
暗渠出口から中をのぞく
暗渠出口付近の左側に公園内から出てきた水の出口がある。暗渠の奥からくるのは、乞田川のさらに上流、昔の源流付近から流れてきた水と思われる。そちらの方が水量は多い。
正面左の建物は公園の「農家風休憩施設」とのこと。
公園から離れると川は3面コンクリート護岸で住宅地のなかを流れ下る。
その先すぐに京王相模原線の高架下も通過すると、中沢川との合流点になる。
乞田川・中沢川合流地点
左が乞田川、丸い穴から流れ出しているのが中沢川で、その上流側は暗渠になっている。まっすぐここまでやって来た乞田川は流れの方向が少し変わる。というより人為的に変えられているのだが。
合流地点より少し下った場所から、上流方向
合流地点から下ると、ほどなく多摩センター駅前に出てくる。
多摩センター駅付近
上は多摩モノレール。右側すぐのところにモノレール、小田急、京王の多摩センター駅がある。川を渡るのは山王橋。
山王橋から上流側
この付近からは川に沿ってずっと桜並木になっている。”乞田川”で検索をかけると桜というキーワードがあぶり出されてくるくらいなので、花の季節の散歩候補地としてメモっておく。
青木葉川合流点
貝取川合流点
中沢川合流地点付近から堤防内側に遊歩道が整備されているところもある。ただ、上のように突然行き止まりになっていたりで油断ならない。上にあがれば道路はあるので大して支障はないが。
いくつも小さな川や沢の流れを合流しながら水量が少しずつ増加してきた。このすぐ前方にも瓜生川の合流あり。
また乞田川という名前だが、この付近が多摩市乞田というところなのでそこからつけられたのだろう。ちょうど鎌倉街道が近くを通っていて、そちら経由でも歩いてきたことのある場所である。
多摩市諏訪1丁目付近から下流方向
前方には諏訪下橋。
馬引沢橋上から下流方向
右岸側だけだが、ここにも桜並木は続いている。
車橋から下流方向(多摩市関戸5丁目付近)
もう少し行くと大栗川との合流点。ここは川沿いに並木はなし。
先に小さく見えていた行幸橋を越え、もう少し行くと
前方は向ノ岡橋
大栗川との合流点を控えて川幅がより広くとられるようになる。
向ノ岡橋手前から上流方向
そして向ノ岡橋を渡ったところで振り返ると
大栗川合流点
左側から乞田川、正面から大栗川。ここより下流は大栗川となり、1kmほど下って多摩川に合流する。
そのあたりは大栗川のノートからも
合流点付近からは聖蹟桜ケ丘の街も近い。大栗川を歩いたときには最初多摩川沿いに川の縁をぐるりと回ったが、この日はまっすぐ街中から駅へ向かった。
振り返ってみると、多摩ニュータウン開発によって今は整備済みの、小さな都市河川のひとつである乞田川。どこまでもまっすぐになってしまった川自体地味なのは否めない気もするけれど、長い桜並木が花の季節には相当ポイントが高そう。また来るなら桜の花の時期だ。
あと、この日の前半に歩いた三沢川のノート