今月2度目の秦野です。
今回は渋沢からやや山あいに入って葛葉川、葛葉の泉と呼ばれる湧水地まで歩いた記録です。
この後折り返して葛葉川沿いに下って歩くのですが、その前半部になります。
前回と同じ渋沢駅からスタート。
駅前のデッキから丹沢方向、この絵も前回と同じ位置から
この日は丹沢主峰の山々に少し雪があります。別の方向には真っ白な富士山も見えていました。
歩いていく方向も前回と大体同じ、山を見ながら。
冬の畑から山を望む(秦野市堀山下)
雪の多い部分の左端にちょっと突き出たピークが表丹沢主峰のひとつ塔ノ岳(1491m)。その後ろに隠れてますが丹沢山(1561m)があります。
最初に寄り道しました。
『はだの桜みち』と名づけられた県道の突き当たる、新橋交差点あたり。
突き当りの奥側がこんなところ
突き当たった県道の延長工事でもするのでしょうか。
もう少し奥から先を見ると
立派な木が残っていたりしますが、重機が入ってかき回した感じ、そのあとずっとほったらかしですね。
前回秦野盆地散策ノートのなかで『消える川』について書きました。ここはその川が消えるあたりです。
この件は後日はてなさんにTwitterで取り上げられました。ありがとうございます。
感謝しておいて早速何ですが、消える川は別に消えてないってことがわかってしまいまして…💦
過去の航空写真を見ると〈消える川〉の流路が今よりも下流方向に伸びていて、最後は北側の水無川へ合流していました。
その後流路に沿ってはだの桜みちが建設され、現在は道路の下を暗渠で、下流側の日立製作所工場周辺では水路が顔を出していることまで確認できちゃいました。
しかし刻まれていた谷や川の痕跡が途中からなくなるなど不可解な事もあり…〈まあ負け惜しみかな〉
新橋交差点から歩く方向を変えて寄り道から復帰します。
平和橋上から上流方向
水無川は扇状地になっている秦野の中央部をほぼ真っ直ぐに流れ、駅前など市街地も横切っている地元の代表的な河川です。でも名前の通り水無しです。
北へ進み畑の中から
畑の先に木が列になっていますが、そこに小さな沢の流れがあります。
最近知ったのですが、OpenStreetMapを見ると小さな川や沢まで名称詳しく記されているのですね〈ただしふりがなは無いので読み方はわからなかったりするけど、今後もお世話になりそう〉。以下そこから拾った名称を使ってます。
名前は『矢坪沢』、下の写真は沢を渡ったところですが流れは竹や草などに覆われて目視でも確認できません。
矢坪沢を含めこの先で出会う川や沢はみな『葛葉川』の支流です。
さらに北へ歩き出会ったのは『唐沢川』
菩提橋手前
この一帯の地名が菩提(ぼだい)です。
橋上から
この川は前回秦野盆地散策時にもっと上流の方で出会いました。
さらに300mほど北上して『与治ヶ谷戸沢』
菩提中橋手前
新東名の高架橋が横切ってます。
この沢は菩提中橋近くで『花鳥沢』と合流しています。
合流点を前方に
見た目あんまりきれいでないですね。
ここからは花鳥沢に沿って新東名の下をくぐり、山あいへ入っていきます。
その手前にイチョウの古木
「菩提のイチョウ」として市の保存樹木になっていました。
この古い大木、高速道路が通ってこんなに風景が変わってしまうなんて想像できたでしょうか。
次第に道路の傾斜が目だってきます。
「坊坂」の標示
〈写っているよりも急坂ですっ〉
右側には花鳥沢の支流が流れています
この沢も坊坂を上がると見えなくなってしまいました。坂上付近が流れのはじまりのようです。
その先は少し緩斜面になりました
道路先にある建物は製茶場でした。その手前は茶畑、上の方へ続いています。
その近くから平地方向展望
遠くには相模湾、その先伊豆大島が木の葉陰からちょっとだけのぞいてます。
そこから上がったところにも茶畑
さらに行くと
下に葛葉川、橋を渡ると
表丹沢野外活動センターの前へ
説明は秦野市のサイトから引用〈ちと面倒だったので〉
表丹沢野外活動センターは、青少年が丹沢の自然を大切にし、自然や人とのふれあいを通して、自立と連携の心を育てることを目的とするとともに、「ふるさと秦野」を次代に継承するために、里地里山保全活動を行う拠点として、平成19年7月に設置された施設です。
丹沢大山国定公園内の標高約400メートルの表丹沢の麓にあり、緑に囲まれた自然の中の施設で、秦野産の木材や神奈川県産の木材を使用して建築した140人まで宿泊できる研修施設、約100人まで利用できるキャンプサイトやバーベキュー場などが設置されています。
だそうです。
ここからは左側、桜沢林道に入ります。
そちらに入ると傾斜の急な坂が続きます
水のほとんど無い沢
左向こうの少し明るいところに葛葉川、こちらは本流ではありません。
野外活動センター前から700mほど進むと『葛葉の泉』前に出ます。
葛葉の泉付近の葛葉川
こちらが葛葉の泉
右上森の中の湧水をこちらへ導いています。とりきれなかった水が地面を濡らしています。
水は思ったよりも冷たかったです。
奥の立て札「秦野名水 葛葉の泉」と書かれています。
別位置から
人気があるようで、この時はたまたま誰もいませんが、次々と水を汲みに人がやってきます。
〈もちろん皆さん車で来ます〉
泉の奥の林道にはゲート
この付近で標高は約450mになります。
この後続いて葛葉川を下って歩きますが、次のノートで。
前回分の秦野