戦車道路なんていう別名もある、町田と八王子の境界あたりにのびる『尾根緑道』を歩いてきました。
部分的には時々歩いてますが全部通しでは久しぶりです。
ここだけだとウォーキングとしてちょっと物足りなかったので、さらに八王子の鑓水(やりみず)、上柚木などニュータウン方面にも寄り道して距離をのばしました。
スタートはJRと京王線の通る橋本駅。北口から北方向にのびる道路を進みます。
橋本は神奈川県相模原市ですが1キロも行かないうちに境川を渡り東京都町田市、そしてすぐに町田街道と交差、その先道路はトンネルですが脇の階段を上がって高台の住宅地へ入りました。
階段上からの眺めが良かったのでそこから記録はじめます。
新しい住宅地内から南方向橋本市街地方面(町田市小山町)

隣りの小山ヶ丘を通りすぎて北へ行くと町田市・八王子市の境界となってすぐ尾根緑道の西端に近いところに出ます。
尾根緑道の記事書くといつも書いてる解説まがいですが
尾根緑道は町田市内(一部八王子市)を東西に走る多摩丘陵の稜線上を通る尾根道で、東端は町田市下小山田町、通称さくら通り沿いの高齢者支援センターふれあい桜館付近、西端は八王子市鑓水2丁目、国道16号との鑓水南交差点、その間延長は8㎞強になります。
この緑道は戦時中に「戦車類運行試験場」として陸軍が計画、築造した道路が元になっています。当時は現在の相模原市内にあった「相模陸軍造兵廠」で生産された戦車類の走行試験コースとなっていました。当時の計画では試験コース延長約30㎞を予定していましたが多くは工事できないまま終戦となったようです。
試験コース(戦車道路)として工事できたのは現在の尾根緑道東端から小山内裏公園西側までと試験コース途中から相模造兵廠敷地までのアプローチ道路、両方あわせて8㎞程度でした。
戦後は一時米軍に接収されるものち防衛庁によって「車両試験道路」となり、装甲車などの試験に1965年まで使用されました。
その後町田市が国から土地を借り受けて整備、1984年に緑道最初の1.5㎞が供用されたということです。
緑道西端の数百メートルは無視して東へ歩き出すともうすぐ見頃となる梅が何本か
逆光の画ばかり..
道をはさんで左側は多摩美術大学のキャンパス
少し先からふり返って
このあたり「戦車道路」としての計画コースには入ってましたが工事されることはなく、1990年頃?に周辺の宅地造成に伴ってひらかれた工事用道路のようです。その道路をのちに歩道(緑道)化したのがこのあたりの「尾根緑道」です。
多摩美大キャンパスの東側は更地でしたが最近でっかいものができてます
左端が大学キャンパス、この右側見切れてますがそちらの巨大なロジ倉庫も稼働はじめてます。
そのまま東へ緑道を歩いていくと小山内裏公園(おやまだいりこうえん)に入りますが、その直前でいったん「絹の道」遊歩道を経由して柚木方面へ寄り道。
幕末から明治にかけて生糸の生産、集積地だった八王子から輸出港のある横浜へ絹を運んだ道と重なるのでこんな名前になっている遊歩道です。絹の道遊歩道としての延長はさほど長くはありません。〈今回写真1枚もなし..〉
これは鑓水中学校校庭付近から西方向
遠くに富士山の頭、その手前は先ほど見切れてた巨大ロジ倉庫など。
大体同じ位置から北側の谷間
こちらの谷間には大栗川が流れ、柚木街道(都道20号)が通ります。
上柚木公園(右)のなかを通ります
こちらは野球場や陸上競技場などがあるいわゆる「運動公園」
公園内からさっきの谷間の続き
大栗川の下流方向になり、先は日野市、多摩市方面になります。
多摩ニュータウン地区の歩道にて
周辺をしばらく徘徊して先ほど絹の道へ折れた地点近くの尾根緑道に戻ってきます
前方ロウソクみたいな給水塔(鑓水給水塔)の近くで写真右方向、絹の道へ道を折れました。
道路左側建物、最近まで工事中でしたが「東京都立八王子南特別支援学校」ができてました。
というところで再び尾根緑道、小山内裏公園内へでてきます
ここはちょうど八王子市鑓水と町田市小山ヶ丘の境界、左へ進みます。
小山内裏公園内の尾根緑道
このあたりは戦時中すでに戦車走行試験場だったところ。道路舗装は戦後になってからですが両側広く道幅が確保されているのが当時の名残りといえます。
またこの付近は尾根筋の形状にあわせて道がサインカーブ、いくつか急カーブの箇所があります。
尾根南側のカーブ地点は相模原市内の眺望がよく、展望広場が数カ所
👆前方は橋本方面
一方北側は谷戸の森が広がって生物、環境保護のためのサンクチュアリとなっています。
緑道左(北)側はサンクチュアリ、すぐフェンスがあって一般の立入りはできません
小山内裏公園をぬけて
緑道の様子は変化ありませんが広く保護区域だった北側にも人家、建物などが垣間見えるようになります。〈冬場以外だと目立たないのですが〉そちら方面は地名だと八王子市南大沢になること、そちら方面への出入通路もいくつかあることを知りました。〈あまり認識してなかった。何回来ても発見ってあるものです〉
尾根をトンネルでぬける道路の上
真下は町田市ですが少し先の市街は相模原市。
尾根緑道のほうは少し先で
約半分が一般道となります。
この先も戦時中は「戦車道路」でした。
右側の歩道を先へ
しばらく並木道を下っていくと横から来る道路とぶつかります
冥土坂という変な名前の坂道。
そのずっと先、白い三角屋根が並んでいるところが現在「米軍相模総合補給廠」、かつての「相模陸軍造兵廠」(の一部)です。
👆の道路は相模陸軍造兵廠正門前からこちら走行試験場へ延びていて、造兵廠で製造された戦車などが行き来するアプローチ道路となっていました。
個人的にまだ足を運んだことがありませんが、正門があった場所から続く広い道幅の道路が当時の名残りをとどめているようです。この場所も左側歩道を含めて広い道幅になっています。
その道路と現尾根緑道がぶつかるT字路から先(東側)はしばらく道路改修工事中でした。
歩道の位置を変えたり道路拡幅を行っているようです。
歩道部分の整備が終わった区間
元は歩道が左の道路中央部分にありましたが端に寄せられました。
左の道路中央部はそのうち整備されて普通に2車線の車道になるようです。
その時以前の歩道部分にある木々は切り倒されてしまうのでしょうか?
工事は現在「尾根緑道中央」交差点まで行われていました。
その交差点で一般道を交差した緑道は桜並木の歩道に変わってまだ先へ続きます。
桜並木から交差点方面ふり返る形で
左にある車道よりも広い歩道が通ってます。
桜並木の道になって400mほど(町田市常磐町)
右(南)側に家々の屋根、左(北)側は林になってますがすぐ向こうには住宅や学校、尾根筋を緑道が通っているのは同じ
さらに東へ歩いて(町田市下小山田町)
小山田桜台団地、手前は忠生スポーツ公園。公園はつい最近できたと思います。
この背後には桜美林(おうびりん)教会
緑道側から
冬以外はまわりの木々で様子がよくわからないのですが、教会前面は常緑樹だったりするので..結局横、下から
右の白い建物が教会、左、古城のような塔屋は鐘楼ではなく納骨堂だそうで。(鐘はその左に鉄骨の足がみえます)
小ぢんまりした教会です。
だいたいここまで来ると尾根緑道も終点間近。
ゆるい坂を下り交差点まで
先の(さくら通り)交差点からふり返って
現在の桜並木もここまで、戦時中にひらかれた戦車道もここまででした。
何回か歩いた道ですが桜並木はあまり意識してなかったかもです。
結構いろいろな種類の桜が植えられているようなので花の頃にでもまた。