散歩の途中

散歩の途中で観察記録、その後少し調べて書くノート

坂道探訪 目白崖線・落合崖線の坂道(7) 中井の番号坂6~8と段丘西端の2坂

新宿区中井2丁目の名前付き坂道。番号坂の続きで六の坂、七の坂、八の坂、そして落合崖線西端の2坂、ごりょう坂、バッケの坂、以上5坂です。

数多くの名前付き坂道があった目白崖線、落合崖線の坂道は今回で最後です。

 

◆六の坂〈ろくのさか〉

中井2丁目、中井通りに沿って番号のついた坂道が並んでいます。東隣り五の坂から約150mのところを北に上がるのが六の坂です。

ほぼ坂下

f:id:miwa3k:20201031122137j:plain

坂道はほぼ直線、傾斜はそれほどきつくありません。130mほど上がって坂上に達します。
道路右側に青い標柱「六の坂通り」、解説文などはありません。同じものは坂上にもあります。また、中井通りに面して擁壁に手書きで「六の坂 中井町会」と記された標識(看板)が掲げられています。

 

少し上がって振り返る

f:id:miwa3k:20201031122148j:plain

突き当たりを横切る中井通り、西武新宿線

 

坂半ばから上方向

f:id:miwa3k:20201031122157j:plain

 

坂上付近

f:id:miwa3k:20201031122216j:plain

傾斜がなくなってゆき、平坦になります。

 

道が平坦になった少し先、坂上通りと交差するところに標識があります。

f:id:miwa3k:20201031122241j:plain

そこから右には

目白大学正門

f:id:miwa3k:20201031122250j:plain

カーブミラーの下には「坂上通り」の標柱、カーブミラーの中に「六の坂通り」の標柱が写ってました。(路面T字の先が六の坂通り)

「六の坂通り」は2009年に新宿区が道路通称名を公募し、付与された名称です。(「坂上通り」も同様)

 

 

◆七の坂〈ななのさか〉

六の坂から坂下の通りを西に80mほど、北に上がる坂道が七の坂です。

坂下から

f:id:miwa3k:20201031122259j:plain

道路左端に青い標柱「七の坂通り」。右のブロック塀に手書きの「七の坂 中井町会」看板があるはずですが、見逃してます。
坂道は直線、長さは70mほどと短いです。一気に上がって先は平坦に、その分傾斜がきつくなります。

 

前方で交差する道の先が急傾斜

f:id:miwa3k:20201031122308j:plain

そしてすぐ坂上が見えてます。

 

坂上とその先

f:id:miwa3k:20201031122319j:plain

 

上から振り返り

f:id:miwa3k:20201031122329j:plain

 

坂上からそのまま進むと突き当りにも青い標柱

f:id:miwa3k:20201031122340j:plain

前方の木におそらく「七の坂上 中井町会」と書かれた看板。(かすれてよく読めません)

 

 

◆八の坂〈はちのさか〉

七の坂から坂下の通りを西に70mほど、北に上がる坂道が八の坂です。

八の坂へは坂上をたどったので上から下へ見ていきます。

坂上をたどると中井御霊神社前へ出ます。
御霊神社鳥居前、左に下る八の坂

f:id:miwa3k:20201031122350j:plain

 

坂の下り口から

f:id:miwa3k:20201031122400j:plain

南方向へほぼまっすぐ下っていきます。
あまり急坂に見えませんが、坂上付近はきつい坂です。

 

少し下って上方向

f:id:miwa3k:20201031122410j:plain

御霊神社の鳥居、左に例の青い標柱「八の坂通り」。

 

さらに下り

f:id:miwa3k:20201031122420j:plain

左には神社内の建物が一部見えます。

 

坂下方向

f:id:miwa3k:20201031122430j:plain

 

 

坂下の通りからf:id:miwa3k:20201031122441j:plain

下の方は傾斜緩めでそのまま中井通りに突き当たってます。坂長は100mほど。
右に坂下の青い標柱、解説などは書かれてません。

中井の番号坂と呼んできた一連の坂道はここ〈八の坂〉までです。

 

落合崖線をつくった妙正寺川は中井、落合周辺では西から東へ流れていますが、その上流では北から南へ流れています。八の坂の西側で流れは南から東向きに90度変わります。
目白台地、豊島台地の段丘もこの付近から浸食される方向が変わるため、崖のできる方向も変化します。
ただし地形的にそれほど単純ではなく、段丘の段差(高低差)は少し先で解消されてしまうので、このあたりが端っこということになります。
妙正寺川の流れる方向が変わってすぐのところ、落合崖線の果てというか、段丘西の端に2つ、名前付き坂道が存在します。

 

 

◆ごりょう坂〈ごりょうざか〉(別名:御霊坂〈ごりょうざか〉)

段丘西端の坂道、1つが「ごりょう坂」です。

ごりょう坂入口付近

f:id:miwa3k:20201031122450j:plain

広い道路は中井通り、番号付き坂道あたりでは東西にのびていましたが、この背後で妙正寺川の流れとぶつかり、方向をほぼ90度変えました。ここでは道路左向こうが北です。そして妙正寺川も道路左側(見えてませんが)を北から南へ流れています。
目白学園がのっかっている段丘も建物のところで尽きていて崖になってます。

 

例の青い標柱がある、ごりょう坂は中井通りから東へまず上がります。

坂下正面で

f:id:miwa3k:20201031122502j:plain

東へ上がる坂はすぐ左(北)へ直角に折れます。
いきなり傾斜は急です。

 

坂下から反対方向

f:id:miwa3k:20201031122513j:plain

妙正寺川に橋が架かって、葛橋(くずはし)。川の向こうは中野区になります。

 

ごりょう坂、直角に折れたところから上方向

f:id:miwa3k:20201031122523j:plain

 

少し上がって振り返り

f:id:miwa3k:20201031122541j:plain

折れた先は北へ向かって上がります。番号坂の傾斜と同じ向きになります。
左側擁壁の上は八の坂上にあった中井御霊神社、そのいちばん奥、裏側です。(ごりょう坂の途中、神社境内へ通じる小さな階段がありました。)

 

ほぼ同じ場所から逆向きに

f:id:miwa3k:20201031122532j:plain

もう少し行って坂上です。前方は坂下から見えていた目白学園の建物。

建物手前のT字路に坂上側の青い標柱があります。
坂上の標柱

f:id:miwa3k:20201031122550j:plain

標柱に坂の方向を表す矢印があります。矢印の逆方向は目の前、バッケの坂の下り口になっていてまぎらわしいからですね。

ごりょう坂(別名の御霊坂)の名前は道路沿い(裏側ですけど)の御霊神社からでしょう。
「ごりょう坂通り」の名称は新宿区の道路通称公募によるものです。

実際の坂道部分の長さはおよそ80m、坂下近くの傾斜は急です。

 

 

◆バッケの坂〈ばっけのさか〉

ごりょう坂の坂下から北へ130m、東に入る坂道です。坂上では2つの道が出合ってます。

坂下の通りから

f:id:miwa3k:20201031122601j:plain

坂はカーブしながら上がっていきます。左側はずっと目白学園敷地、坂道沿い斜面は工事中でした。

青の標柱には解説文がついてます。

坂上通り(バッケの坂) Sakaue-dori
この地域の斜面は古くからバッケと呼ばれており、この坂は坂下のバッケが原への近道であったため、バッケの坂と呼ばれていた。

南関東などでは段丘、台地の崖を「はけ」と呼ぶことがありますが、それが「ばっけ」に変化したものと思われます。
坂上通り〉はこの段丘上を東西に通っていた道路の名称です。ここが段丘の末端になり、坂道で下ってきました。

 

上がりはじめ

f:id:miwa3k:20201031122611j:plain

道路向こうは妙正寺川

 

右にカーブしながら坂上

f:id:miwa3k:20201031122619j:plain

 

前方、坂上です

f:id:miwa3k:20201031122629j:plain

 

坂上から下

f:id:miwa3k:20201031122638j:plain

バッケの坂、坂上にはごりょう坂通りの標柱。先ほど説明済みでしたね。

 

坂上にあがった坂上通りのその先

f:id:miwa3k:20201031122647j:plain

道は平坦になり、左側はずっと目白学園。先へ少し行くと大学正門前(六の坂坂上の標柱などがあった場所)へ出ます。

 

坂道地図 今回分は30~34番です。つぶれて見にくくなってすいません。拡大すれば何とかなる…かな?

目白崖線、落合崖線の坂道はここまでです。

 

最後のこだわり

妙正寺川を渡る西武新宿線

f:id:miwa3k:20201031122658j:plain

北から南へ流れる妙正寺川西武線橋梁の先で東向きに流れを変えます。
左側道路が中井通り、線路手前で東向きに方向を変えます。
西武新宿線は方向を変えません。