旅行3日目、雲は多いものの時々日が差す朝。天気予報は、晴れ間もあるが通り雨も、と心許ない。でもこんな天気がバスク地方の特長らしい。
朝食を済ませてホテルをチェックアウト、今日はサン・セバスティアンへ移動の日。スーツケースはホテルに預かってもらい、ビルバオをもうひと回りしに出る。
朝のヌエバ広場(Plaza Nueva)
サン・二コラ教会(Iglesia de San Nicolas)
Areatzako橋と向こうはスペイン狭軌鉄道(FEVE)のサンタンデール駅舎
グッゲンハイム美術館近くにあるスビスリ橋まで行き、そこからケーブルカーに乗るために丘のふもとの駅を目指す。
ケーブルカー(フニクラ)の乗り場
"Funicular de Artxanda"というケーブルカーの麓がわ。ケーブルカーもbarikが使える。
山頂側の駅から
あれ、車体の写真を撮ってなかったみたい。赤いシンプルな車体でした…
街の北側にあるアルチャンダ(Artxanda)山に登り、そこから見下ろす市街地。
新市街地方面
左側川の向こう側が旧市街地
山頂付近は公園になっていて眺望は写真のとおり。北側へまわれば空港や海も望める。
フィンガープリントの彫刻
"Huella Dactilar"という題名がついている。barikのカードデザインにも取り入れられている。
次にビルバオのマーケットへ。
Market La Riberaの中から
旧市街にある市場の建物は最近建て替えられたのか、とてもきれい。食材を売る店以外にもバルなどがたくさんあり、観光客にも使い勝手がよい。巨大な生魚やハムの塊などを買うわけにもいかない一観光客はここでもビールとタパスで小腹を満たす。
マーケットのバルの様子
正午ころになってスーツケースをピックアップし、バスターミナルへ向かう。ビルバオのバスターミナルはサン・マメス地区にあり、トラムに乗ってターミナル、テルミブス(Termibus)へ。
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さて乗り方の解説。
ターミナルの窓口でチケットを購入してバスに乗るのだけれど、チケット売り場はバス会社ごとに異なっていて、自分がどの会社のバスを利用するかで買う窓口が違ってくる。1つの行先に対してたいてい複数のバス会社からバスが出ているようなので(サン・セバスティアンも同じ)、まず出発案内の掲示板で行先と出発時刻をみて希望のバスを選ぶ。そのときにバス会社の表示もあわせて確認しておく。そしたら表示と同じバス会社の窓口へ行ってチケットを購入。窓口では行先と人数、時刻の数字くらいは英語で言ってもわかってもらえるけど、「料金いくら」はたぶんスペイン語で返ってくる。料金を払うとぺらぺらのレシートのチケットをくれるので、座席番号など確認してそれでバスに乗る。バス乗り場は出発の少し前に案内掲示板に乗り場番号の表示が出るので、そこで待つ。大きな荷物は車体下の格納場所に自分で入れて出す。
サン・セバスティアン限定だけれど、この街の名前はバスク語でDonostia(ドノスティア)というので、行先表記がDonostiaやDonostia/San Sebastianなどとなる。まあこれくらいは事前に調べるだろうけど。
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我々はPESAというバス会社のバスでビルバオを出発、高速を飛ばして1時間半くらいでDonostia/San Sebastianに到着。料金は12ユーロだった。
サン・セバスティアンのバスターミナルで
サン・セバスティアンのバスターミナルはスペイン国鉄(renfe)の駅とウルメア川の間にあって、地下のバス発着場から地上に出ると目の前にウルメア川に架かるマリア・クリスティーナ橋があった。まずはともあれ大きなスーツケースを預けて身軽になりたいので、ホテルまで行きチェックイン。
再度外へ出たのは15時過ぎだっただろうか。でも東京あたりの時間感覚とは2時間くらいシフトしているので、まだ昼過ぎくらいの感じ。すぐにサン・セバスティアンのシンボルであるラ・コンチャ海岸へ。
ラ・コンチャ海岸のビーチとモンテウルグル
言っとくけど江ノ島ではない。
海岸の左側はモンテイゲルド
2つの山の間にサンタクララ島が浮かんでいる。
海岸線はずっと遊歩道
海岸右側のモンテウルグルのふもとあたりがサン・セバスティアンの旧市街。まずはそちらの様子を伺いに海岸線沿いを歩く。
アルデルディ・エデル(Alderdi Eder)広場から
市庁舎の建物、その後ろにモンテウルグル、山頂にはキリスト像が見えている。
ヨットハーバー
この右側の方に旧市街があるので踏み込む。
旧市街の路地と向こうはサンタ・マリア教会
サンタ・マリア教会の正面入口
サンタ・マリア教会の正面に立って振り返ると通りの向こうにブエン・パストール大聖堂
お互いに向かい合っていて、その距離はちょうど1キロだそうだ。
Constitución Plaza
「憲法広場」という名前の、旧市街のほぼ中央にある広場。周囲のカフェなどはそろそろシエスタの後、夕方から夜に向けての営業準備といったところ。すでにたくさんお客さんのいる店も。
ブレチャ(Bretxa)市場の正面
サン・セバスティアンのマーケット。
市場の横にあるBar Gorriti
まだ混み合う時間の前、とりあえず。サン・セバスティアンに来たからには名物のピンチョスではしご酒をしなきゃ。ちなみにここはNHKEテレの「旅するスペイン語」って番組の第1回に登場したお店。(私、帰ってから確認。ブレチャ市場の中のシーンもたくさんありました。2017年4月からの放送でもやってます。)
バルを出てからモンテウルグルに登る。
登り始めてから旧市街を見る
山の上は12世紀に築かれた街の守備要塞ラ・モラ城が。
城跡から
たなびいているのはバスク自治州の旗、イクリニャと呼ばれるそうだ。
スリオラ海岸の砂浜など
ラ・コンチャ海岸からウルメア川を隔てて街の東側にあるビーチ。右下の四角い建物はクルサール国際会議場・公会堂。
山上のキリスト像
ラ・コンチャ海岸側
モンテウルグルから下りてウルメア川沿いに歩く。
緑と白色の装飾が印象的なスリオラ橋
スリオラ橋はウルメア川の一番海に近いところに架かる橋。
その次がサンタ・カタリナ橋
その次がピンチョスにチャコリ、チャングロにサングリア
お腹が空いてトラップされた。チャングロはアバウトに言えば、蟹の甲羅に蟹肉や蟹みそを詰めたグラタン、店によっていろいろ特長があるとのこと。このお店のチャングロはシンプルなつくり、だけどおいしい。そのほかなんでも、サン・セバスティアンの料理はレベルが高くひとつもはずれがない。
そして店から出てきてまだ明るいのだから。