散歩の途中

散歩の途中で観察記録、その後少し調べて書くノート

スペイン バスク地方とバルセロナの旅 その4 サン・セバスティアン観光

旅行4日目、バスク地方の天気は変わりやすい。今にも降り出しそうな曇り空の朝、散策に出る。

少しさびしいギプスコア広場(Gipuzkoa Plaza)

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後ろ側は市内バスの乗り場がずらっとあって別に寂しい場所ではないんだけど、天気がいまいち。このあとブレチャ市場の前を通りかかったときに雨が降り出して市場へ吸い込まれた。

ブレチャ(Bretxa)市場にて

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市場のカフェで生ハムのタパスなどをつまんで外へ出てくると雨があがっている。

ラ・コンチャビーチへ

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今日は正面にみえるモンテ・イゲルドにまず登りたい。ちなみに公園に植えられているのはイトスギの一種?、名前がわからない。ピンク色の花(?)をつけているものもあった。植え方や形も含めてちょっと変わってるけどとても印象的。
モンテ・イゲルドへ向かう途中でミラマール宮殿に立ち寄る。

ミラマール宮殿近くのラ・コンチャ海岸から

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天気が良くなってきた。

ミラマール宮殿、前庭から

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このイギリス風の宮殿は19世紀末にスペイン王室によって建てられたもので、現在はサン・セバスティアン市が買い取って建物や庭園が公開されている。

正面玄関側にまわって

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宮殿前庭からの海岸の眺めもすばらしい。(思わず写真を撮り忘れるほど…)
モンテ・イゲルドへはケーブルカーで登るのだが、その前に海岸沿いにある「風の櫛」の彫刻を見ていく。

風の櫛(Peine del Viento)

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エドゥアルド・チリーダ(Eduardo Chillida)というサン・セバスティアン出身の彫刻家の作品。3つで1組の作品なのだけれど、すべてを一度にカメラにおさめようとすると

このとおり

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人をいれずに3つを撮影するのは至難の業。
作品は「櫛でとくように町を吹きぬける風」を表しているそうで、サン・セバスティアンのシンボルのひとつになっている。

モンテ・イゲルドのケーブルカー乗り場

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料金は往復で3.15ユーロ、窓口で購入すると改札で切符切りのおじさんがレシートの端を破いて、帰りはまたその反対側を破いてくれる。

ふもとの駅で

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年季の入った木造のケーブルカー、横の扉は手動で、出発のときに運転手のおじさんがとてもぶっきらぼうに閉めてくれた、ありがとうと言っておく。
とりあえず上に登ると大西洋とコンチャ湾の眺めを撮るわけだが逆光、まだ雲も多い。

逆光の大西洋とコンチャ湾、サンタクララ島、モンテ・ウルグルなど

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ウルグルの山の上の塔

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周囲がなんとなく華やかなのは、山上が小さな遊園地になっているから。その塔へ上がる。

てっぺんから大西洋と灯台

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北側の風景、ずーっと北にはフランスのブルターニュ半島やイギリスがあるはず。(見えるわけじゃないけど)
塔のてっぺんは360度の展望。

コンチャ湾側

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ちなみにコンチャとはスペイン語で貝殻の意味、湾の形が貝殻(ほたて貝)に似ている。
高いところを満喫して、また木造のケーブルカーで海岸の近くに降りてくる。ケーブルカー乗り場の前がバス乗り場で、帰りは一気にサン・セバスティアンの中心市街まで戻る。

    *    *    *    *
サン・セバスティアンのバスの乗り方、といってもここで私は市街地とモンテ・イゲルドを循環している1系統にしか乗らなかったので詳しいことはよく分からないのだけれど。
サン・セバスティアン市内の公共交通機関はバス。d-busという、カエルのイラストがついたバスがあちこちに走っている。バスの料金は1.7ユーロ、直接運転手に現金を手渡せばレシートを渡してくれる。下りるときは、日本のバスのような押しボタンがついているのでそれで合図すればいいらしいのだけれど、地元の人はみんな下りる場所が近づくと出口の前に立つ、それを運転手が確認するとバス停に止まってくれるという暗黙の了解があるみたい。出口の扉がひらいたらそのまま下りればOK。渡されるレシートは特に使うことはない。
あと、プリペイド式の回数券カードもあるようで、6回券が9ユーロ、複数人数でシェア可能とか。でもサン・セバスティアンの街はそれほど広くないので、だいたい歩いても回れるからバスに乗る機会はあまり多くないように思った。
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市街地に戻って

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このあたりは新市街、並木道の向こうにブエン・パストール大聖堂。この日は土曜日で街も海岸も人がたくさんでとてもにぎやか。そしてその大聖堂の前を通りかかったら

結婚式をやっていた

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なんかいいものに出会えたなというかんじでしばらく眺めていた。

そして噴水のある広場へ

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マリア・クリスティーナ橋の上から

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橋を渡って振り返る

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スペイン国鉄Donostia-San Sebastian駅

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翌日ここから列車に乗った。

クルサール(Kursaal)国際会議場

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サン・セバスティアン国際映画祭も開催される場所ということ。

クルサール近くにかかるスリオラ橋(クルサール橋とも)から海側を望む

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そしてまた旧市街へと吸い込まれていく。

サン・ビセンテ教会

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旧市街のせまい路地に面して建っていて全体の俯瞰を撮影できなかった。正面ファサードの一部だけ。この教会はサン・セバスティアンでいちばん古い、16世紀前半に建てられた教会だそう。
でもまあ、実際にはもうちょっと敷居の高くないところへ。

バル3連チャン

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ランチのはしご?何を食べてもおいしいし、何を飲んでもおいしい。天気もいいし最高。

またラ・コンチャ海岸沿いの市庁舎前に出てくる。

サン・セバスティアン市庁舎

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ラ・コンチャ海岸の砂浜

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海岸の遊歩道は週末でたくさんの人が歩いている。音楽を奏でたり、あやつり人形のパフォーマンスを見せる人などもいて楽しい。しばらくベンチで日光浴をして、それからまた朝通ったギプスコア広場を通りかかる。

ギプスコア広場・午後

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朝は曇って人も少なく、さびしかったけれど天気が良くなるとこのとおり。
そしてまた夕方になって旧市街へ繰り出す。

サン・セバスティアンでは3食バルでオッケー

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夕方バルの写真は1枚だけにしておこう。

そして海に沈む夕日をみて

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ホテルに帰る途中で買ったお菓子を、スーパーで買ったなぜかビールといっしょに

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包み方が日本の寿司おりみたいで楽しい。オタエギ(Otaegui)というおみせ、中身の公開はあした。
これで今日はおしまいなのだけど、それでも海にしずんだあの日の入りは9時過ぎなのだ。