旅行5日目は朝早い列車に乗り、サン・セバスティアンからバルセロナへ移動。スペイン国鉄renfeのALVIAという高速列車に乗るのだが、それでも6時間ほどかかる。
7時頃にはサン・セバスティアン駅に到着して列車の改札が開くのを待つ。この駅では普通のローカル列車に乗るには日本と同じような自動改札機に切符を通してホームに行けばいいらしいのだけど、ALVIAなどは人のいる別の改札からチケットをチェックしてもらってホームにはいる。e-チケットをプリントアウトしたものを見せると、改札のおばちゃんが「隣のホームに止まっている列車の、乗り口は目の前。こちら側のホームからエレベーターを使って隣のホームに行ってね」とたぶん言ったと想像。スペイン語で言われたのか、英語で言われたのか、どちらにしろよくわからなかったのだけどなんとなく分かったつもり。
サン・セバスティアン=ドノスティア駅のホームから
こいつに乗る
車内の自席から
豪華な旅じゃないので2等車、それでも日本の新幹線より少し座席の幅は広いかも。乗降口の近くには大きな荷物を置くスペースがあるのでスーツケースはそこへ置く。でも近くにいた人たちはサン・セバスティアンからギリシャ方面に旅行に行く団体さんで、みんな大荷物を持っていたので荷物スペースは満員状態。このあたりの人は海外に行くにはバルセロナまで列車で出てから飛行機に乗るのね。
出発するとイヤフォンのサービスがあった。(車内にあるモニターで映画をやっていたけど、結局使わなかった。)
朝ごはん
早朝の出発で朝食をとっている時間がなかったので、昨日、サン・セバスティアン旧市街のOtaeguiで買ったガトーバスク、スペインではPastel Vasco(パステルバスコ)というお菓子、これが朝食代わり。この店のパステルバスコはとてもシンプルで、きっと昔から作り方も味も変わっていないんだろうなという気がしたけど、おいしゅうございました。
列車は途中、パンプローナ、サラゴサ、タラゴナといったところを通り、バルセロナまで疾走したりしなかったり…。
サラゴサ駅のホーム、車内から
バルセロナに近づいて
向こうのギザギザの山はバルセロナ郊外の観光地にもなっているモンセラットらしい。
バルセロナ・サンツ駅に無事遅れもなく到着
サンツ駅前
天気良好、暑い。すでに昼過ぎ。パステルバスコが意外に腹持ちがよかったとはいえ、さすがにお腹が空く。だけどまずはスーツケースを置いてしまいたい。駅前からタクシーでホテルに直行、速攻チェックインで荷物を置いてすぐに街へ出る。
バルセロナのメインストリートのひとつ、ランブラス通りからレイアール広場へ。
レイアール広場
このあとグエル邸を見る予約時間が迫っていたので、広場の近くで急いで食事を済ませてそちらへ。
グエル邸のチケットは日本からネットで取得済み。30分間隔で一定数のチケットが販売されるようになっていて、入場者が集中しないようになっている。(このシステムはほかの施設も同じ)もちろん余裕があればその場でチケットを購入することも可能だけど、入場がスムーズに行くので前もってチケットをとっておいたほうが良いと思う。
ランブラス通りから横に入る通りの途中にあるグエル邸、場所的には特に目立たないようなところなのだけれど。
グエル邸正面入口
そこから見上げる
アントニ・ガウディの設計で1889年に完成したエウセビ・グエルの個人邸宅。ガウディの初期代表作の建築物、彼の作品の特長がいたるところにちりばめられている。設計はもちろんすばらしいのだけれど、それを実際に形にした建築士や彫刻家、完成後の管理、メンテナンスをした人たち、そして建物の設計、建築にお金を出したグエルさんもすごいなあなんて感心しきり。
主階段
食事室(ガラス扉越し)
建物後ろ側テラスから
室内装飾
屋上
邸宅の中は日本語の音声ガイドもあって、結構丁寧な解説をしているので、それに沿って公開されている場所全部をまわってくると1時間半くらいはかかる。
グエル邸を見たあとはランブラス通りを海岸のほうへ向かって散歩。
日曜午後のランブラス大通り
向こうの方にちょこっと見えているのは、バルセロナ港とモンジュイックの丘を結ぶロープウェイの鉄塔。これに乗るとバルセロナの街が一望できるということだったけど、乗る機会はなかった。バルセロナはやっぱり2,3日じゃ見きれない。
大通りの先端、港の近くまでくると
コロンブスの塔
見た目よりずっと高くて大きく、上に立つコロンブスの像だけで7.2mあるとのこと。塔の中に入って上に登ることができる。コロンブスが指さしているのが新大陸の方向だそうだ。今回は下から見上げるだけ。
ヨットハーバーの近くまできた
バルセロナのフェリーターミナル近くへやってきた。この先にショッピングモールがあるせいなのか、人がぞろぞろ結構にぎわっている。ボードの下は一応地中海ということになる。
一息入れると今度はサッカースタジアム、カンプ・ノウへ移動。この日はサッカー、スペイン・リーグ2016/17シーズンの最終戦がある。この旅行のどこかでサッカーの試合を見られれば思っていたら、偶然バルセロナでFCバルセロナのシーズン最終戦が見られることがわかったので、この試合のチケットも日本からネットで購入。チケットを買ったときにはFCバルセロナにも今シーズンのリーグ戦優勝の可能性があったので、もしかして優勝決定戦になるかもと期待していたのだけど、直前にレアル・マドリードが延期されていた試合に勝って勝ち点差をつけられ、FCバルセロナの優勝可能性はほとんどなくなってしまった。
カンプ・ノウスタジアムへは地下鉄で乗り換えなしで行けることがわかったので地下鉄で最寄りの駅まで移動。駅からはちょっと距離があったけれど迷うことなくスタジアムに到着。だいぶ早く着いたのだけれど、スタジアムの外はすでににぎわっている。
スタジアム外周のグッズ屋さん
ゲートから中にはいって
オフィシャル・メガショップ
グッズを買うのに大行列、試合前で特ににぎわっていた。シーズン最終戦なのですでにユニフォームとか、割引しているのかと思ったらそんなことはない。100ユーロって結構強気。25ユーロのTシャツにしました。
ちなみに情報ですが、2017/18シーズンの新ユニフォームが先日発表になって、胸のスポンサーはRAKUTENとなったそうです。(黙
スタジアムまわりが非常ににぎわっていたので、中へ入ってみたら
ありゃ、まだがらがら。外で勢いをつけて試合開始直前に中へ入ってくるのがお作法なのね。
でもそのうちに試合前のウォーミングアップもはじまり
日も傾いて20時に試合開始。ところでこの日のFCバルセロナの試合相手はエイバル。日本の乾選手も所属、っていうかこの日先発して2ゴールしちゃいました。(凄
前半シュートを外しまくっていたFCバルセロナ、もしかしたら負け?なんて思っていたら
後半なんとか1点返したころ
さらにPK獲得でメッシ蹴る~
同点に追いつくかと思ったら、防がれた瞬間。
それでも試合終わってみたらFCバルセロナ、4点取って試合には勝利、優勝は逃して今シーズンのリーグ戦終了。
我々もとっとと街へもどりたい、のだけれど地元の観客って結構な数の人がバイクやスクーターで来ていて、帰りのその何百、何千のバイクがすごいスピードで道路を飛ばしていくので恐ろしいことに。交通整理の警官がたくさん出ていて信号や交差点でバイクや歩いている人をさばいているけど、あれいなかったら無法地帯かも。それと帰りの地下鉄はやっぱり東京の通勤電車並みには混む。
ホテル近くまで戻ってきて、日曜日の23時過ぎ。夕食にありつけるかという不安も少しあったのだけど、普通にどこのレストランもまだやっていて問題なく、食事が終わるころには日付も変わって、と。さすがスペイン時間。