散歩の途中

散歩の途中で観察記録、その後少し調べて書くノート

戸田漕艇場の南縁に沿って歩く

前回、荒川貯水池の彩湖を周回した散歩の続きになります。
当初1つにまとめる予定でしたが、長くなったので分けました。こちらは散歩最後のほう、少し短めです。

戸田漕艇場(とだそうていじょう)は埼玉県戸田市戸田公園内にあるボート競技コース、戸田ボートコースという別名もあります。西側の一部がボートレース場(ボートレース戸田)となっているので分かりにくいですが、ボートレースは競艇、ボート競技は漕艇ですね。
漕艇場の一部が競艇場にもなっているというわけです。そして戸田公園の一部に戸田漕艇場があると、これはちょっと余計。

彩湖を周回したあと笹目橋まで戻ってきました。

荒川下流側から笹目橋(2020/06撮影)

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以前荒川を歩いたときのものです。
橋を渡るとこの日の出発点、板橋区高島平へ戻りますが、荒川左岸をさらに少し下ります。

 

荒川支流笹目川合流点を越えると堤防外側にボートコースがはじまりますがコース西側はボートレース場、観客席などの大きな建物でコースは見えません。省略。

建物尽きた位置から (2020/06撮影)

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荒川堤防上から。ボートコースを横切る橋は戸田公園大橋。橋が境界になっていて向こう側約500mがボートレース場です。

 

ボートコース間近から戸田公園大橋

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水面に仕切り(『競艇桟橋』というらしい)があって奥がレース場。ただしボート競技(漕艇のほう)があるときは仕切りを除いてレース場内までコースが使用されます。

漕艇場としての全長は2500mほど、幅は90m。川、池、プール、沼、水路、何に分類されるのか迷いましたが→〈水路〉のようです。
建設は1940年開催予定だった幻の東京オリンピックボート競技会場として。その後1964年のオリンピックで使用されています。

漕艇場、この背後へあと2000mほどコースがのびています。

 

水際をずっと歩けるので端まで歩いてみました。

これから歩いていく方向

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ボートレース場近くは歩道とレース場関係者の駐車場。

 

(西端、スタートから)1000m地点付近

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水面上にレーン番号表示、対岸には距離を示す1000の文字があります。

今年(2020年)はCOVID-19の影響で競技大会もできない状況ですが、水面下には大量の水草が繁殖してしまったそうで、艇を浮かべるにも支障があり、練習にも大きな影響を及ぼしています。水面には水草を刈る装置を積んだ船が動いていましたが、水中を見るとたしかにジャングルのようで、刈り取り作業は追いつかないようです。
競艇場のほうは問題ないようですけど。

 

1500m地点付近

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500mおきにレーン番号が掲げられて、250mおきに岸に距離を表示した板があるようです。(小さくて分かりづらいですがここにもあります。)

この付近までコース南縁は歩道と一般道になってましたが、先はいろいろな大学の合宿所や艇庫が並びます。

 

左はコース、右には大学の艇庫など

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道路はコーチ用に使われるとか。まさかの走りながら艇を追いかけるんだそうですよ…ホントか?

 

ふりかえって西側を

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途中、こんな大きな看板が掲げられてました
戸田ボートコース航行ルール(概要)

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珍しそうなので黙読してみます。

1.3・4レーンの間をセンターラインとし、右側航行を厳守する。
2.転回はコースの両端に設置された「転回エリア」内で行うものとし、原則としてコース途中での転回は行ってはならない。やむを得ずコース途中で転回を行う場合は十分安全を確認し、他艇の進行を妨げてはならない。(左図参照)
3.「転回エリア」内では他艇に注意を払い徐行するものとする。
  また、転回を終えて停止する艇は「停止・休憩エリア」に進んでから停止することとする。
4.レーン使用区分を以下の通りとする。(艇種は問わない)
 ①3、4レーンは高速レーンとし原則として途中での停止はできない。
  また、後方から追いつかれた場合は岸側に避けてコースを譲る。
 ②2・5レーンは準高速レーンとし、後続艇がない場合に限りスタート練習などの一時的な停止ができる。
  また、後方から追いつかれた場合は岸側に避けてコースを譲る。
 ③1・6レーンは低速レーンとし、遅い艇や分漕中の艇が使用する。
  このレーンでは後続艇が2・5レーンを利用して先行艇を追い越すこととする。
 ④回漕レーンでは指導や休息のために停止をすることができる。
 ⑤先行する艇が安全に回避できない可能性があるため、コースが充分に空いている時を除き「並べ」による練習は行ってはならない。
5.カヌー、カヤックは原則として回漕レーン及び①レーンを使用する。
  同一レーン内といえどもカヌーによる横隊進行は2艇までとする。
6.カヌーを含むすべての艇は「後方注意」を大原則とし、後方(艇尾方向)から接近する艇と衝突のおそれがある時は、レーン優先権の有無にかかわらず接近する艇に対し警告を発すること。
7.日の出前や夕刻以降の練習では前方に向けて明るいライト(艇に固定したもの)を点灯すること。
8.レース開催時に、レース水域上流で練習を行う時は、右側通行を原則とする。(左図参照)
9.上記ルールを遵守せず安全、円滑な練習を阻害するクルーに対しては処分を与えることがある。
※本ルールの詳細は日本ボート協会ホームページを参照のこと

左上枠内
衝突事故・混雑防止のために
■衝突回避の警告は大声で
■混雑時の「並べ」はしない
■落水者がいれば皆で救助
■転回はコースの両端で
■早朝・夜間はライト点灯
■休憩は停止・休憩エリアで

 左の図部分は省略。

 

漕艇場東端まであと3~400mの地点に観客席など

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競艇場のスタンドに比べるとずっと簡素です。近所の人が昼寝してたり、ゆる~いかんじ。

 

その先にも大学艇庫などが並び
そろそろ東側の端

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漕艇場の向こうには東北新幹線の高架も。そういえば新幹線が荒川を渡る時に窓から漕艇場の水路が一瞬見えることを思い出しました。

 

振り返り

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端っこから

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正面はボートなどを上げ下げする桟橋でしょうね。

 

その背後も艇庫が並んでます

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すぐ南側が荒川土手で、6月にそこを歩いたときにはどこかの大学が荒川にボートを運び込んで、洗ってました。(メンテナンスは重要ですっ)

この日の散歩はここまででした。

 

水色の長細いところが戸田漕艇場

戸田市

 今回はこの続きでした。

miwa3k.hatenablog.jp

 

荒川遡上のつづきは少し涼しくなってからにしたいと思います。