「鶴見川を歩く その1」では河口、0キロポストからJR横浜線鴨居駅近くにある鴨池橋(鴨池人道橋)まで歩いてきた。その2はその続き、上流に向かって川の中流域を歩いて行く。鶴見川というと工業地帯を流れるの汚れた川というイメージを持ってしまうのだけれど、住宅地と畑地が入り混じるこの地域ではのどかな風景もあちこちにあり、川沿いの歩道は整備されて落ち着いて歩ける、散策にはよいところだ。そのかわりあまり有名な観光地や神社仏閣といったものはないので、地味といえば地味だけど。
2016年と17年の2回ここを歩き、写真は両方のものが混ざっているけどあまり気にしないでね。
鶴見川 その2 行程
北口の階段をおりて100mも行かずに鴨池橋
鴨池橋の上の風景
その1でも書いたけれど、横浜市緑区鴨居と都筑区池辺町の間を結ぶ橋、都筑区側の住宅地や商業施設、工場、オフィスなどへの連絡路として利用者はとても多い。
鴨池橋を振り返って
渡ってから駅方向を振り返ったところ。この先ほとんど左岸側を歩くが、特に理由はなし。この前後ずっと鶴見川は横浜市緑区と都筑区の境界となっている。
鴨池橋は歩行者専用だったが、すぐそばに車も通れる鴨池大橋。
鴨池大橋近景
2003年に完成した、わりと新しい橋。橋の南側へ伸びる道路がいまだに整備中でいまいち使い勝手がよくない、と思うのは実はたまに利用している私自身の感想。
しばらく西に向かって歩くと、流れの向きが変わって北西へ。向きが変わってすぐのところに
落合橋
昔の東海道の裏街道だった中原街道が通る。この付近の交通量の多い道路と鶴見川沿いの歩道の交差部分は、橋の下を歩道がくぐるように整備されていて歩きやすい。ここの橋もそのようになっている。
恩田川との合流点
落合橋のすぐ上流側、左から恩田川が流れ込む。少し分かりにくいけど、右側から鶴見川。ここから鶴見川の上流側は谷本川とも呼ばれる。
恩田川合流点近くで下水処理水も流れ込む
後ろ側にある都筑水再生センターから大量の下水処理水がここで川に流れ込んでいる。
河口から20Kポスト
向こう側は都筑水再生センターの敷地。
千代橋
その先、川和遊水地管理棟という建物の壁
「鶴見川流域はバクの形です」というのは、河口からのキロポストにもイラスト込みで描かれていたり、この川のキャッチフレーズになっていて、この辺の小学校でも教えられるそうだ。これはきっとすごい発見だったに違いない。
そして「川和遊水地」はその上が
後ろ側はすぐに鶴見川の流れ、この車両基地の地下が広大な遊水地となっていて、大雨が降った時などの川の氾濫を防いでいるとのこと。広大な土地を必要とする車両基地と遊水地をひとつにまとめて賄うという、行政のアイデアと努力になんだか感心したり。
グリーンラインは地下鉄なんだけれどこのあたりでは地上に出てきて走っている。背の低いちびっこい車両が特長で、都営大江戸線をさらに小さく短くした感じ。(といってもわかる人にしかわからないな)
グリーンラインを越えるとのどかな風景が広がる。
野菜や果樹の畑や住宅地の間を流れてくる。でも向こう側ではクレーンが立って、新しい高速道路の建設がはじまっている。首都高速の横浜北線の先を東名高速の青葉ICと結ぶ工事。
東名高速横浜青葉IC付近
上の方は高速道路のランプウエイなど、川に架かっているのは学校橋という。周辺には谷本小学校というのがあるけど少しここからは離れている。橋を架けた頃はきっとランドマーク的なものが、その学校以外になかったのかなと想像。すでに横浜市青葉区に入っている。
東名高速本線の下をくぐる
その先は谷本橋があってから東急田園都市線が交差。
東急田園都市線橋梁と下は谷本人道橋
その先すぐに国道246号。
国道246号など
市ヶ尾交差点近く。川を横切っているのが国道で、いちばん上は東名高速からのランプ。このあたり道路の高架や幅の広い橋などの圧迫感で川の印象が薄い。
”にいよんろく”を越えると青葉警察署、区役所、消防署などがかたまる一角を過ぎてまたのどかな風景へ戻っていく。
川間橋を望む
青葉消防署の裏あたりから見た風景。橋が通っている道路は旧大山街道で、現在の国道246号の旧道にあたる道。
河原へ下りることができるようになっている。
黒須田川合流点
市ヶ尾高校のすぐ上流側で黒須田川が合流。
宮前橋
鴨志田川合流点
このあたり、ベースは住宅も多い田園風景、そして橋、小さな川の合流、このパターンの繰り返し。歩くにはのんびりしているし気持ちいいけれど、こうやってノートにまとめていると単調になるのは否めない。
早野川合流点
この前後は川が横浜市青葉区と川崎市麻生区の境界。もう少し上流へ行くと横浜市をぬけて東京都町田市へと入っていく。だけど境界線は川が蛇行していた頃の流れに合わせて引かれており、現在は改修工事で川の流れが直線化されているので、境界は川のあっちへいったり、こっちへいったり。
そしてこのあたりは少し前に横浜市の外周を歩いたときにも通った場所。
水車橋と真福寺川合流
橋の名はかつてこの近くにあった水車にちなんでつけられたらしい。橋の向こう側で右から真福寺川が合流。
河川改修工事で直線化された流れ
川崎市麻生区下麻生3丁目付近から上流側を見たもの。手前ちょっと曲がってるけど、昔は蛇行がすごかったらしい。
麻生川合流
そのすぐ上流側に恩廻(おんまわし)公園
右側から正面の建物後ろなどの地下に調整池があってその上部を公園として整備、開放している。調整池は鶴見川の昔の流路跡を利用して造られていて、地上からはわからないが神奈川県のHPでは地下50mに長さ600mのトンネルがあって、そこへの水の貯留容量は約110,000立方メートルあると紹介されている。
左側から流れ込んでいるのは少し離れたところにある、町田市の鶴見川クリーンセンター(下水処理場)で処理された水らしい。
真光寺川合流
左が鶴見川で、親水公園風になっている。
合流点の間のあずまやから下流方向
前方に見えている橋は精進場橋。
岡上跨線橋は川の右側を通る小田急線線路も越えて、先の県道に接続している。
岡上跨線橋の先で川は小田急線鶴川駅近くに出る。2016年に歩いたときはここで離脱し、17年はさらに上流へ向かった。このノートは一旦ここでしめて、この先は「その3」とする。
その1はこちらからも
その3