渋谷区上原、大山町から世田谷区大原、羽根木、代田と歩く

前回の続き、今回は『その3』になります。

こちら『その2』

miwa3k.hatenablog.jp

駒場公園をあとに次はまず代々木上原へ向かいます。

渋谷区上原・上原仲通り商店街


井の頭通り、代々木上原駅前に出て

ここを左折、井の頭通りにはいって線路の下をくぐると大山町

 

よく目立つ尖塔(ミナレット)のある建物、東京ジャーミィ(Tokyo Camii)の前へ出ます

東京ジャーミィは日本最大のイスラム教モスク(礼拝所、マスジド)、「ジャーミィ」はトルコ語で大規模なモスクという意味です。

 

井の頭通りに面したエントランス付近周囲にはムスリム(イスラム教徒)の人たちが集まっていました。

ムスリムは毎日5回の礼拝を行いますが、金曜日は集団礼拝の日とされ、モスクで礼拝することが推奨されています。
金曜日、時刻もちょうど礼拝や説教などが行われているときだったので、たくさんの人が集まっている(現在進行形)のでした。
モスクのなかからは朗々とした説教の語り声も響いてきます。

エントランスの上部などには金色の装飾アラビア文字でコーランの言葉が書かれていますが、よく見ると入口の上左右に日本語「東京」「ジャーミイ」の文字もありました。

 

モスク建物の先、横に入る道があるのでそちらへまわります。

側面から

2000年に開堂した現在の建物は伝統的なオスマン様式の建築。外装の石材、大理石、内装のタイル、家具などはすべてトルコから送られたものが使用されているそうです。
左には日本とトルコの国旗。

東京ジャーミィの元となった礼拝堂(東京回教礼拝堂)はロシア革命によりロシアから日本に避難、移住してきたトルコ民族ムスリムが中心となって建設されました。現東京ジャーミィの再建にもトルコ政府への委託が行われ、トルコ宗務庁などからの援助もあり、トルコとの関係が深いようです。

 

東京ジャーミィ後ろ側にあるこちらは
ディヤーナト・トルコ文化センターイスラムに関する様々なイベントが行われるほか、ハラールマーケット、カフェなどもあるとのことです。

ジャーミィ内部やこちらトルコ文化センターは礼拝が行われていないときは自由に見学することができ、ガイド付き見学(ツアー?)もあるようです。

建物は通路でつながっているのですね上のテラス部分にカフェ、その下のフロアにマーケットがあるようです。

 

井の頭通りに戻って建物反対側の歩道から

 

次の場所へ移動します。

東京ジャーミィからは井の頭通りを西に4~500メートル、さほど離れてないところを玉川上水水路が通っていました。現在は埋められて玉川上水緑道となっています。

緑道に出ました。
玉川上水緑道・六條橋跡付近玉川上水に架かる「六條橋」があったところ。

ここの欄干などは後からつけたもの〈多分に道路への飛出し防止用柵〉です。それでもかつての水路幅くらいは想像できます。

玉川上水は1653(承応2)年に着工、同年に完成、素掘りで開かれた上水路で多摩川羽村取水口から四谷大木戸まで延長43㎞ありました。その間の高低差は92mしかありませんが地形のわずかな高低差を巧みに利用して水を自然流下させています。
特にこの付近は切れ込んだ小さな谷間が多く地形が複雑で、水の引回しに苦心した難所でした。水路は尾根筋、付近でいちばん高い場所を伝って開いたので大きくカーブしているところがいくつかあります。

 

その大きく鋭いカーブの水路跡もたどって、緑道をかつての上水上流方向へ少し歩きました。

渋谷区笹塚1丁目付近このあたりには水の流れが見える区間があります。
流れている水はかつてのように多摩川からのものではありませんが、当時の様子が再現されています。

 

こちらは👆から600mほどさかのぼった「稲荷橋」付近昭和はじめ頃の橋が残されてます。フェンスの向こうに水路もわずかに見え
〈木の剪定作業の人が写りこんでしまいましたが(E)のでこのまま..〉

 

稲荷橋から上流側はしばらく水の流れは見えませんが

世田谷区大原2丁目付近の玉川上水緑道先に水色の「ゆずり橋」があります。その下から先へ甲州街道までわずかな区間、開渠となって流れが見えます。
(ゆずり橋はかつて「玉川上水1号橋」という名称でした)

 

この日はここで左方向に逸れて、玉川上水緑道から離れます。

でも逸れた先に〈個人的に〉怪しいみちが現れるのでした道路中央が植込みになった直線道路、前方は玉川上水緑道方向、背後は都水道局和田堀給水所。

そのあたりを手掛かりに『この道何なの』を推理

この規模の道路に障害物を設けて通りにくくするのは、だいたい地下に何かが通っていて大型車両など重いものを進入、通過させないため。背後給水所があるのでここは配水管が通っていると推測できます。
過去にさかのぼる形で地図をチェックしていくと、この道路は1924(大正13)年の和田堀給水所(当時は和田堀浄水池)完成と同じ頃にできています。道の先をたどっていくと玉川上水を交差して越え、新宿淀橋浄水場(現在の東京都庁周辺にかつて存在した浄水場)のほうへ。この下に水道管が通っているということで間違いないでしょう。

というところで現在淀橋浄水場は存在せず、和田堀給水所は建て替え工事中。この下を通る水は今どうなっているか、新たな疑問は湧くもののきりがないので先へ進みます。

 

世田谷区大原から環七近くの細道を南へ歩いていくと羽根木へ

羽根木1丁目のここは何と表現すればいいのか緑のなかに店舗、住宅が道路両側いい感じにまとまって並んでます。カフェなんかもあって散歩の休憩にもよさげ

《追記》こちら道路左側は関東大震災前まであった醤油工場の土地を最近再開発して造られたテラスハウス形式の集合住宅(一部店舗)だそうです。その名称はここでつくられていた醤油にちなんで「亀甲新」とユニーク。
〈余談ですが、特に東日本には「キッコー」なんとかという醤油の銘柄が多くあるようです。亀甲萬がメジャーですか?〉

 

さらに南へ歩くと京王井の頭線線路をこえて羽根木公園入口(東松原駅口)へ

入ってスロープを上がりつつふり返る公園全体が小さな丘の上にあるように見えます。

 

こちらは南側へ下りていく小路の手前


南側の傾斜地は梅の木が多く植えられています。
訪れたのは1月下旬でしたがすでに早咲きの梅がひらいてました。
いくつか

白梅はまだ開きはじめが多くて紅梅が目立ちました。


そして蠟梅もありました

 

今回は歩いた距離としては短めですが、あれこれこだわって調べた内容を反映したのでボリューム的にはいつもと同じくらいでしょうか。

続きは次回に