この前まで横浜市の市境外周を一周していた。外側をぐるりと回ると全部で14区を通過する。横浜市には現在18の区が存在するので、通過していない区が4つだ。地図を見るとこの4区は市の内側に包含され(外周に出てこないのだから当たり前)、ひとかたまりになっている。ならばこの4区の境界も連続して歩けるじゃん、てことで歩き出したのが「横浜市・内周」。
内周する4区は、旭区、保土ヶ谷区、南区、港南区で、この4区をひとかたまりとみてその外側境界上を歩くことにした。4回で一周する予定とし、毎回のスタート、ゴール地点はアクセスの良い、鉄道の駅近くがよいということでどのように歩くかを決めてみた。
1回目の今回はコースの一番南、港南区上大岡東をスタート、時計回りに磯子区、栄区、戸塚区との境界を通って港南区下永谷まで歩いた。上大岡、下永谷という鉄道駅も近くにあって条件はオッケーである。
横浜市内周#1行程
上大岡は乗降客数の多い駅で正面出口は大きいのだが、こちらの出口はいわば裏側かな。
駅前から京急の線路沿いに南下、上大岡小学校西側交差点まで行く。この交差点付近が港南区と磯子区の境界で、ここがスタート地点。なので一周してくればゴール地点もここになる。スタート地点から港南区と磯子区の境界は、住宅地の路地などを複雑に入り組んで通っている。地形的にも起伏が多く、今日は坂道、階段に悩まされそう。
あちこち曲がったり、交差する道路を越えたりして、じわじわと丘の上へ。
上の写真の近くから南側を望む
向こうの方に見えている丘はこれから歩いて行く予定の円海山方面。
いったん丘を下り、屏風ヶ浦バイパス道路を横断、また坂道をのぼって磯子工業高校脇などを通過。
とりあえず丘の上は眺めがよい。
笹下川に達する
川が流れているということは丘からまた下りてきたということ。橋を渡った先の地名は「洋光台」、つまりまた台地となるので坂を上がる。
こちら側、笹下城という中世の砦などがあった丘に上がる途中から
城は「複雑な地形の谷戸の高台に築かれた」とあり、それはとてもうなずける。その城址は洋光台の宅地開発などにより失われてしまったとのこと。高度経済成長期にはまだ乱暴な土地開発がまかり通っていたということだ。
目立っていた建物
なに風の建物っていうんだろう。
この先は日野公園墓地をかすめ、洋光台の住宅地のまわりを半周するような形で進んでいく。
洋光台一中付近から西側の眺め
谷間を横浜横須賀道路が貫いていて、その日野ICなど。港南区の境界は横浜横須賀道路のほう、谷へ下りていく。
下りていく道
谷底まで下りて、根岸線の高架を横切る
先は階段なので歩行者専用道
右上側を横浜横須賀道路が通り、左側と正面は台地の崖面。がけ下に湧水があり公園にして保護していた。
階段を上り、さらに坂道を上がるといままで上を通っていた横浜横須賀道路が下へ。
横浜横須賀道路の陸橋を渡る
下は港南台IC付近。フェンスにフォーカスしちゃってピンボケな北側方向。
陸橋を渡ると円海山の下へ
港南台ひよどり団地下から北側方向
団地脇の急坂を登ると円海山から続く尾根筋に出る。
円海山の尾根から南側、瀬上市民の森方向
円海山の標高は153m、山頂は磯子区内になり、立入りも制限されているので行かれないのだが、港南区境界からもすぐのところにある。この写真付近も標高は130mほど。下にみえる瀬上市民の森の向こう、遠くに見える丘は鎌倉市との境界など、横浜市の外周を歩いたときに通った場所だ。
円海山周辺の電波塔
これらの塔は例えば横浜市の北部からも見通せるので、このあたりの見通しは非常に良い。本日通過したなかでもっとも高いところがこのへんだ。
尾根筋の道を行く
尾根を下り、また街中へ
尾根道から港南台5丁目交差点に出て、またあちらこちらの角を曲がり、坂道を登ったり下ったりを繰り返して。
港南区日野南6丁目付近から南西方向
この先区の境界は、この下へおり、また上ってくるという道筋になる。
根岸線脇を下り
今度はその線路の下をくぐる
そしてまた先ほどの丘の続きに上り返す
この道路の100mほど前方には、先ほど通ったところが見えていた。
日野南公園近くで
道路反対側には「栄区」の標識。
日野南公園から環状3号を越え、栄区小山台の住宅地の縁を回って、再度環状3号の下をくぐる。
環状3号の下をくぐる道路
下を通りぬけたと思ったら、すぐもう一度環状3号の下をくぐる。その先には林が見えて、まだ宅地化されていない場所なのかと思ったら小菅ヶ谷北公園という公園なのだった。
右側から正面奥のほうは小菅ヶ谷北公園の林
その先に進むと舞岡公園の入口へ
このあたりで、港南区の境界は栄区から戸塚区に変わる。舞岡公園の中を通り抜けると、日限山(ひぎりやま 港南区)と南舞岡(戸塚区)の住宅地の間にある境界線上の道路をずっとすすむ。
日限山と南舞岡の境界となる道路(京急ニュータウンバス停付近)
境界に沿ってさらに進む。
日限山小学校近くにて
日限地蔵尊手前で細い道に折れ、さらにマンションと林の間を通る坂道へ
この坂を下りると市道の下永谷駅入口交差点近くに出る。交差点から駅までは5分くらい。
本日はここまで。ミクロ的に見れば、わりかし新しい住宅地のなか、坂を上にあがったり、下へさがったりをひたすら繰り返し、マクロ的に見れば港南区の東南西をぐるりと回ったような格好で、20.7km歩いた。
次回は下永谷駅をスタート地点に南区、保土ヶ谷区、旭区と歩いて行く予定。