前回愛川町半原の水源地から海老名駅近くの小田急線高架下まで来ていたのでそこから続きを歩く。
前回その1へのリンク
今回、横須賀水道みち その2行程
アプローチは海老名駅
本日のスタート地点付近
簡素な歩道、すぐ向こうは病院の敷地で行き止まり。通って行けそうにもみえたけど迂回してその延長線上へ。
病院の向こう側は最近整備された歩道(横須賀方向を望む)
2本目の鉄塔付近で台地に上がっていく。
海老名市大谷北4丁目付近。このあたり海軍の石標(境界標)が多く残っていた。海軍が建設した水道みち。
東名高速を渡る
高速道路のほうが深い切通しの下を通っているのでここは陸橋で渡る。海老名サービスエリアの近く。
東名陸橋の反対側(横須賀方向)
道はまっすぐ、谷を下って川を渡り、その先上り坂でまた台地の上へということを何回か繰り返す。
向こう側は道路として整備されていないが、通行禁止ではないのでのぼっていく。
途中で振り返る(愛川町方向)
左「水道みち」、右の建物は綾瀬浄水場配水塔
浄水場の近くを通るが、すでに廃止されている半原系統の水とは無関係。
藤沢市へはいると道が消えている。
電柱に「大型車進入禁止」と書かれた古い標識が残っていたので、以前は道路だったが誰も使わなくなったのか。迂回は面倒なので通らせてもらった。そういえば電柱も一直線に並んでるな。
その先は東海道新幹線の下をくぐる
新幹線のガードは高さが1.6mしかなかった。これも大型車を通らせないためかも。
新幹線との交差付近からは横須賀水道有馬系統という現役の送水路が半原系統の水道みちに合流する。1945(昭和20)年に完成した有馬系統は、相模川の海老名市社家にある相模大堰取水場から海老名市の有馬浄水場を経て横須賀市に上水を供給するための送水路である。
現役の水道みちとなった道路はもうしばらく未舗装のままだが、工業団地?を造成中の場所へ出てきて車線のある一般道となる。
未舗装水道みちの最後あたり(愛川町方向)
その先で県道(42号、藤沢座間厚木線)を渡ると、大型車規制された道路となり、工場の敷地へ入って道は途切れる。
いすゞ自動車藤沢工場手前の水道みち
前方の大きく足をひらいた鉄塔は直下を送水管が通り、それを跨いであんな形状になっていると思われる。鉄塔から先は工場の敷地がずっと続く。
いすゞ自動車工場内では送水管路に沿って車のテストコースとなっている。当然工場内は許可なく通れないし、立派な塀で完全に目隠しされて中を伺うこともできない。
テストコース横の国境地帯
結構な距離の先で工場の反対側から出てくると、次は桐原工業団地の中を通る。
送水路は一段高いところを通り、一部は駐車場として使用されていた。相変わらずまっすぐである。
桐原工業団地内で
工業団地を過ぎると坂を下りて、谷底で引地川を渡る。
引地川水管橋
2本の送水管があり、左側細い方が半原系統、右側が有馬系統のもの。半原系統の水は流れていないはず。
川を渡ると向こう正面の斜面を上がって台地の上へ出る。
台地上へあがると広い道路に合流する
正面道路向こう側、2m程度の高さの草むらが続くところが送水路。
こちら側合流する道路は最近できたばかり、送水路が一直線に伸びていたのを整備して立派な道路にした模様。
なので長い直線道路がつづく
この道路にも海軍の境界標が残っていた。
しばらく先で新しい道路がカーブしてそれていき、送水管路は小田急江ノ島線を渡って、かたくなにまっすぐ進む。
いったん台地の上で国道467号(藤沢街道)を渡り、次は境川の削った谷を越えるために急坂を下りる。
坂の途中から(2017/2月撮影)
ここでも前方へ一直線に道が続いている。
谷底で境川を渡る水管橋
ここの送水管は有馬系統1本のみで、半原系統はすでに取り外されていた。
川を渡って反対側の台地へ上がる。送水管は先にあるグラウンド、国道を横切って一気に勾配を上がっていて、人も歩いてならそこをトレースして通れると考えていたのだが、予期せぬ「工事中通行止」の看板に出会った。
通行止の看板って、実は車両限定の場合が多々あって歩行者は意外に判断が難しい。交通整理の人でもいれば尋ねるのだが、人が見当たらなかった。
あきらめて別の道を探すが、相当大回りを強いられる。と思ったら国道1号藤沢バイパスの下をくぐって台地の上の公園へ上がっていく階段を発見、ていうか偶然の結果オーライ。
坂を上り切ったところで(愛川町方向)
横須賀方向へ進むとすぐに遊行寺坂上交差点。交差する道は旧東海道。
遊行寺坂上
正面へ進み、坂を下りる。この先はしばらくずっと一般道。
藤沢市藤が岡3丁目付近から(横須賀方向)
村岡交差点歩道橋上から(横須賀方向)
左側の歩道が「用水路埋めた暗渠」的雰囲気。この付近にも海軍境界標があった。
さらに先で東海道線の線路を越え、今度は「引き込み線線路跡」のようなゆっくりしたカーブの道となる。
カーブの先まで行くと川に突き当たって道路は途切れ、水管橋が現れる。
柏尾川を渡る水管橋
境川を渡る有馬系統の送水管に比べて管径が小さいと思って調べたら、半原系統の送水管の名残りだった。有馬系統は国道1号付近から別のルートをたどっていてこの地点は通っていないのだった。