多摩川水系、浅川の支流で八王子市南部を流れる延長8.9㎞の湯殿川(ゆどのがわ)を上流から下流に向かって歩きました。
最初は湯殿川上流端標識から
八王子市内の河川上流端には銀杏葉のような形をした標識がよく立ってます。
この場所ですが地名は八王子市館町、左側黒いフェンスの中は拓殖大学八王子キャンパス、正面にのびる道路は町田街道(都道47号)旧道です。
橋の上から撮ってます。下の真新しいコンクリートの塊は川にかかる橋の親柱、この親柱だけ新しいです。
方向を変えると
上流端のさらに上流方向を見ています。すぐトンネル、地下水路となった水の出口があります。
かつては普通に地上を流れていたようですが、1980年頃大学キャンパス造成時に改修されて地下水路になりました。トンネルを少しさかのぼると大学敷地内に調整池があり、そこが源流とされています。さらに上流にあたる大学の裏山にも細流が続いているようです。
また、上流端標識付近では別の沢とも合流しています。そちらの流れは道路に沿ってある程度上流へ追って行けました。
上流端標識から400mほどさかのぼったところ
拓殖大学八王子キャンパス南門付近
右の道路は現町田街道、歩道左側に白いフェンスがあってその下に流れが見えました。〈草深く見栄えもよくなかったので様子は割愛〉
さらに町田街道沿いに約300m、横の崖との間に溝が切られるように流れが続いています。
殺風景ですみません
街道沿いに追えた一番上流です。ここで流れは道路から反れて細い谷戸へと入っていきます。こちら小さな沢、名前があるのかもわかりません。
ほかにもいくつか上流端より上流には小さな沢があるようですが未確認です。
もう一度上流端へ戻り、下流へ進みます。
上流端標識付近に架かる橋(おそらく山王橋)
これは〈上流端標識を背にして〉道路反対側を見てます。向こうは学生用アパートが1棟あるのみ。
100mほど下って脇道にそれると「さんとうばし」
漢字では山湯橋
奥の防音壁つき高架は圏央道高尾山ICからの連絡道、地図では国道20号となってますがまだこのバイパス開通区間は限定的です。
高尾山の名前が出てきましたが、わりと近くてこの地点から登山道入り口までは直線なら1.5kmほど、高尾駅までも同程度です。
山湯橋から湯殿川下流方向
これより下流へ5~600mほどは水量も少ないですが流路は蛇行を残したままとなっています。
町田街道湯島橋のやや下流
地蔵橋の150mほど上流
この周辺はまだ改修工事前ですが、目前まで工事が進んでいました。工事用の土嚢が積まれてます。
河川改修工事済区間のいちばん上流
川幅を広げ流路の蛇行を直線化、さらに両岸に歩道を設け、といった内容の工事がここまで完了しています。
植樹もされて花が咲いています
400m弱下って擬宝珠のある赤い橋は西明神橋
上流方向を見て
左側には御霊神社があります。奥、高台の上は東京医科大学八王子医療センター建物がわずかにのぞいてます。
御霊神社の脇を湯殿川が流れます
神社から400mくらい下って
東橋付近から
対岸には牛舎。牧場という広さではないですが牛が飼育され、歩道近くには子牛が1頭つながれていました。
その近く、小さな広場
河原に下りることもできるようです。
新関橋上流側で支流殿入川合流
右の「湯殿川」標識の下に穴があいてますが殿入川合流点。合流手前の約100mがトンネルになってました。
次の新田中橋〈少し傾斜がある〉から西側を望む
高尾山周辺の山が見えます。
このあたり流れは左の柵の下にありますが歩道は右に広くふくらんでます
右側は古い流路跡、河川改修で直線化したあとを埋め、広場的に利用してます。最近はどこの河川でもよく見かける光景ではあります。
船橋
都道が通る少し古い橋のようですが、橋の上に石を積んで花壇になってます。
船橋の少し下流、寺田川との合流
河原は草だらけ
右が湯殿川、左が支流の寺田川ですが、水面はぜんぜん見えません。草洪水...
上流端からずっと地名は八王子市館町でしたが、このあたりでようやく小比企町に変化しました。
合流点から約400m下って親水広場
合流以降川幅が広くなりました。水量はさほどないので浅く広がっているだけです。
釜土橋と殿田橋の間
この付近は流路がずっと直線、改修されてからはだいぶ経っているようです。両岸の歩道もわりと簡素。
一方こちら湯殿川に落とされる用水路ですが、流路はこのとおりくねくね
本流、少し下ってカタクリ橋の下流から
川前方の小山には室町時代に扇谷上杉氏の家臣、長井氏により築かれたという片倉城がありました。
現在は片倉城跡公園として整備され、当時の遺構もよく残っているとのことです。
片倉城跡公園入口
道の先、城跡へののぼり口があります。今回は時間的、体力的制約もあって立ち寄ってません。
いわゆる城山の北側を湯殿川が流れています
公園を除いてまわりは住宅地です。
さらに5~600m下ると支流兵衛川との合流点になります。
兵衛川合流
右から湯殿川、左が兵衛川。川名は『ひょうえがわ』『ひょうえいがわ』、どちらなのか不明。
このあたりも河川敷は草深いですねえ
合流地点から下流へ400mほど
突然JR横浜線電車が前の高架橋を通り抜けていきました(八王子市打越付近)
手前のフェンスの先に見えているのは日向前橋、まだ新しそうです。
横浜線橋梁の先へ出ると京王線や国道16号バイパスも通り、高い建物も目立つわりとにぎやかなところへ入っていきます。
街中に入って時見橋歩道橋上から
日時計には今いる位置などが刻まれています。東経139°21'13"、北緯35°38'29" 磁北6°40’西 標高100.1M
もう少し先へ行くと国道16号八王子バイパスが川を渡ります。
バイパスの下流側から
左、壁のある橋が八王子バイパス湯殿川橋、その歩道橋。川の向こうにある壁は京王線北野駅です。
川は京王線高架橋の下をくぐります。
すぐとなりにかかる新大畑橋の上から下流方向
右岸側には農業用水の取水ゲートらしきものも見えます。最近周辺は住宅で固められてますがかつては田畑が広がっていました。
さらに250mほど下って対岸に公園があるあたり
このあたり流れは左右に蛇行しています。もう少しで浅川との合流点です。
先に少し見える水色の橋は春日橋。
春日橋から500m弱で合流地点です。
これはその100mほど手前
先に見える橋は浅川に架かる長沼橋、その橋脚が見える手前で合流しています。
合流点の先端、これ以上前へ出ると落ちる位置から〈あまり切迫感ないですが〉
八王子市長沼町。浅川、湯殿川合流地点
前の長沼橋へまわって見返すと合流の様子がよくわかります。
長沼橋上から
左からいままで歩いてきた湯殿川、右は浅川です。これより下流は浅川となります。
下流方向
これも長沼橋上からです。右側にのびる緑の濃い丘は多摩丘陵です。
浅川はここから7~8㎞下って多摩川へ合流します。
「湯殿川を下る」はここまでとします。