座間の水辺をそぞろ歩き その1 座間丘陵下の湧水

神奈川県中央部に位置する座間市を歩きました。
当初もっといろいろなものを見てくるつもりでしたが欲張って中途半端に
とりあえず自分よくやる水辺路線でまずまとめてみることにしました。

はじめは座間丘陵の崖線下で出会ったいくつかの湧水からです。

 

【番神水】(ばんじんすい)

湧水のある場所は地名では座間市入谷西1丁目、米陸軍キャンプ座間南西端の段丘崖下にあります。

湧水のまわり左奥、崖から崩れた土砂が積もってますがその向こう側に穴があってそこから水が湧いているようです。〈見えないので推測〉
崩れた土砂を通って右側木の根元から水が右の方へわずかに流れているのがわかります。

この湧水について、座間市教育委員会が作成した資料に基づき要約すると

近くにある祠「番神堂」の裏手にある湧水で、日蓮上人が杖で地面を突いたところ清水が湧き出したと言われ、昭和31年頃まで近隣住民の生活用水として利用されていたほか、昭和初期頃まであった近くの酒造所がこの水を使用していました。
現在は昭和初期に比べ水量は半分以下になりました。

番神堂日蓮上人が地元刀匠の乞いにより三十番神(神仏習合の信仰で、毎日交替で国家や国民などを守護するとされた30柱の神々のこと)を勧請したもので、現在はこのような堂となっています。〈屋根のいちばん上(大棟?)がはいってなかった〉

鳥居の間、フェンスの向こう側が1枚目の画の風景です。

 

番神堂の前はせせらぎのある『番神水公園』になっています


堂前から流れの下流方向を見て


その先流れは道に沿って折れ左側板塀の奥は円教寺

 

円教寺本堂を前に日蓮宗の寺院。上に少し書いた地元刀匠(鈴木弥太郎貞勝)が日蓮に帰依して円教坊と改名、自邸を寺に改めて建立したのがこちらということです。

近くの座間公園の端には日蓮大聖人銅像も立っています。

 

番神水の流れは整備されて水路がこのように整備されているのは100mほどですが、それより下流でこの水は『鈴鹿の泉』の水と合流、さらにいくつかほかの湧水などと合わさって古くからの座間の町なかを流れていきます。

 

【鈴鹿の泉】

番神水の湧水から南へ崖線を300m弱、こちらも地名は座間市入谷西1丁目。

鈴鹿の泉湧水付近

水の湧くところは私有地になって立ち入ることができません。

湧水の水量、周囲の様子などは番神水と似たりよったりだと思います。
この水も市内に水道がひかれる昭和30年頃まで近隣の生活用水として利用されていたそうです。

やや下って龍源院脇で鈴鹿の泉からの水



龍源院

相模七福神の弁財天もある曹洞宗の寺院です。

本堂に向かって左奥方向に鈴鹿の泉があり、右奥には龍源院湧水と呼ばれる別の湧水があります。

 

【龍源院湧水】

こちらも湧水のある場所は入谷西1丁目。水の湧くところまでたどり着けてません。

龍源院湧水からの水

奥も覗いてみました奥は立入できないと思ってましたが龍源院境内でした。そのまたいちばん奥、弁財天が祀られているところに湧水があります。

龍源院湧水は明治から昭和前期にかけて「わさび田」として利用されたほか生糸の撚糸器具などを動かす水車があったということです。こちらは前2つの湧水よりも〈今も〉たしかに水量が多いです。

水車があったという場所『龍源水ホタルの公園』となっています。

近くの解説によれば「ミニ水車」が設置とありましたがすでに見当たらず。
立て札は「湧水と歴史の里 鈴鹿・長宿」の解説
この地区には縄文時代の遺跡もあり、古代から人々が住む「座間郷」の中心地と考えられ、古道沿いに集落ができ発展してきたところ..とのことです

 

こちらは番神水と龍源水の間にある案内道標

 

龍源院湧水の水路を少し下ると鈴鹿明神社に至ります。

その途中


鈴鹿明神社参道の太鼓橋付近橋の下を龍源院湧水からの水が流れています。〈実はここを通りかかったときに気づいていませんでした〉

 

ここまで番神水から南へ崖線下を歩いてきました。これより南側にも湧水がいくつか存在しますが今回未訪

いったん番神水より北側へまわります。

 

【座間神社御神水】

番神水から北方向へ直線で600mほど

ここも南北に連なる段丘の崖線沿いにある座間神社
鳥居の前から(座間市座間1丁目)本殿などは階段をのぼった段丘の上にあります。

また境内社として2012年創建された「伊奴寝子社 (いぬねこしゃ)」というペット神社もあります。

本殿裏側はすぐ米軍キャンプ座間の敷地、そのあたりはこのあと少し

 

鳥居に向かって右側崖下に御神水竹をくり抜いた筒の先から細い水、幸福の水と呼ばれているそうです。
お水取りは参拝をしてから、時間は午前8時から午後5時、ひとり2ℓまでがルール。

 

座間神社後ろは米軍キャンプ座間ということで、いったん少しだけ離れますが

崖下の住宅地から見上げるとちょっと風が弱い..

 

段丘上にあがるとキャンプ座間敷地(フェンス)と段丘崖間の細長く狭いすき間は座間公園になっています。


公園歩道から基地内を座間神社の本殿にもほど近いところ。

 

こちら👇はメンテナンス用?の通路だけこの先は行き止まりの雰囲気があったので引き返します。

説明不要かもしれませんが

米軍キャンプ座間は座間市と相模原市南区にまたがる米陸軍基地。第1軍団(前方)司令部などが置かれ、在日米陸軍の中枢部としての役割を果たしています。
戦後に接収される前はこの地に1937(昭和12)年東京から移転してきた旧帝国陸軍士官学校が存在しました。

これは上2つとはやや離れた別の場所から

 

段丘崖上から西側を見ると結構いい眺めです


公園の照明と大山向こうに写っている高架道は圏央道、その手前に相模川が流れているはず。あちらも座間の水辺といえますが今回は行ってません。

 

このあとまた別の水辺を歩いたりしているのですが長くなるのでいったん休憩をはさみます。