散歩の途中

散歩の途中で観察記録、その後少し調べて書くノート

港の見える丘公園で花をみる 横浜観光名所桜と花めぐり(3)

前回山下公園からの続き

公園駐車場上からの歩道橋を伝っていくと港の見える丘公園・通称『フランス山』のふもとに出ます。
そこにソメイヨシノの木が1本

桜の木の右上あたり高いところに生垣が見えますが『アメリカ山公園』。フランスからアメリカは案外近い

そこからふり返ると緑色の骨組み
パビリオン・バルタール

これはフランス・パリに1850年頃建造された(レ・アール)中央市場で使用されていた鋳鉄製の柱と梁の一部。この部分当時は上に屋根(テント?)をかけて使用されていたようです。1971年頃に解体された際、横浜市が移設を申し入れ寄贈されました。
名称は設計者であるビクトル・バルタールに由来しています。

この場所(フランス山)は横浜開港当時にフランス軍が駐留し、のちにフランス領事館が置かれていました。
〈解説文が複数箇所に置かれているのですがどれもはっきり解読できなくて自力解説〉

下側の画に写っている階段でフランス山登山

登山道はお花畑でござる


上がっていったところにはフランス領事官邸の遺構が残されてます

初代の建物は関東大震災で倒壊。こちらはその後1930年に再建された官邸ですが、1947年に火災にあって木造だった2,3階部分は焼失、焼け残ったコンクリート製1階部分になります。

階段部分など

後ろに風車がありますが、上水道が敷設されてなかった頃に井戸水を汲み上げる動力源として設置されました。現在はそのレプリカ(サイズも小さい)

風車の基礎だったレンガが置かれたあたりもお花畑

フランス庭園風といったかんじではないですけど
〈後で気づきましたがこのレンガの積み方「イギリス積み」に見えます。少なくともフランス積みではない〉
ちなみにフランス山周辺の土地は1971年までフランス政府が所有していたそうです。

領事官邸跡から50mほど先

歩道の中央にあるのが当時使用されていた井戸の遺構。『山』の上にあるため深さは30mあるそうです。
風車も元はこの付近にあったはずです。

あれこれこだわって書いたので長くなりましたが、井戸の先ようやく公園の展望台屋根も見えてきました。

 

こちらはちょっと手前から

この間公開が終わった山下埠頭の『動くガンダム』が中央やや左にちっちゃく写ってます。〈もう動きません〉

こちらは広場の花壇


展望台からベイブリッジ方面


本牧ふ頭方向

国際信号旗(International Naval Flags)が掲げられてます。あの2枚の組み合わせで「ご安航を祈る」という意味
旗の下に「コクリコ坂からの舞台 横浜」の案内板もあります。

 

展望台となりの花壇

木は桜ですが早咲きの種類らしく花は終わり

 

そのとなりは『沈床花壇』と呼ばれる一段低くなったスペース。
まわりに桜も植えられて


階段をおりて花壇へ


こちらのパーゴラはつる性のバラですね


その先には

現在は「横浜市イギリス館」、1937年にイギリス総領事公邸として建てられたもの。フランスの隣りはイギリスです。
〈本ブログPC用ヘッダ画像はこちら建物です〉

このあたりは横浜開港の際にイギリス軍が駐留した場所で、フランス山同様『イギリス山』と言う人もいるけどやや少ないかも
とりあえずこの丘陵上部一帯、開港時にイギリス軍、フランス軍の駐屯地だった土地を戦後(米軍に接収されていた)返還後公園にしたのが『港の見える丘公園』です。

 

イギリス館建物北側にはイングリッシュローズガーデン
この時期は


イギリス館建物を背にして


またふり返り


イギリス館南側はバラとカスケードの庭というらしい


建物は『大佛次郎記念館』


もういちどイギリス館建物と


噴水塔のあるロータリーから


反対側には『山手111番館』
道路に面した正面から


噴水塔手前から側面

〈少し色が不自然になってしまった〉
左下には満開の桜も見えて、港の見える丘公園の花🌸、まだまだ続くのですがいったん休憩しましょう。