東京-文京区
昨秋巡った坂道のうち、結果的にはみ出してしまった本郷で1坂、西片で2坂をまとめます。本郷界隈を巡った後すぐに湯島から白山、東大周辺を巡る予定で、その後地域ごとに振り分けてまとめるつもりでしたが色々うまくいかず、というところです。 ◆新坂〈し…
前回に引続き本郷の坂道は菊坂に接続する坂道2つ、菊坂の谷間に下る坂道2つです。 ◆梨木坂〈なしのきざか〉 別名:梨坂〈なしざか〉 600m以上の長さがある菊坂の3分の2ほど下ったところを分岐して北へ上がっていく細い坂道です。坂下、菊坂の通りから 上が…
今回本郷の坂道は菊坂に接続する坂道です。長い谷筋に沿ってのびている菊坂には周辺の本郷台地上から下りてくる何本もの坂道が繋がっています。その中で名前のついた坂道を順に巡っていきます。 ◆見送り坂・見返り坂〈みおくりざか・みかえりざか〉 本郷通り…
本郷の坂道5回目は『菊坂』です。本郷のディープな界隈への出入口といったところでしょうか⁇ 今回は坂道とそこに残る古い建物なども見ていきます。 ◆菊坂〈きくざか〉 本郷通り(国道17号、中山道)本郷3丁目交差点から北へ50mほど、左(西)へ入る道が菊坂…
南北に走る白山通りと東西に走る春日通りが交わる春日町交差点を谷底として、西の小石川台に上がるのが富坂(西富坂とも)、東の本郷台に上がるのが東富坂です。今回は未訪の東富坂(真砂坂)とこの坂の旧道になる道にある旧東富坂をたどります。 ◆東富坂〈…
江戸時代の頃、江戸城方から来て水道橋を渡ると左側には広く水戸徳川家江戸上屋敷、右へは神田川仙台堀に神田上水の大樋(水道橋)が懸かり脇はお茶の水坂の道、正面には現在の白山通りに相当する道がありました。 現在の風景(水道橋交差点から北、白山通り…
今回は外堀通りから北側へ上がる坂道、前回の続きを2つ、そして水道橋交差点に戻って白山通りから東側へ本郷台地に上がる坂道を2つです。 ◆建部坂〈たけべざか〉 別名:初音坂〈はつねざか〉 外堀通りから北へ折れる小さな坂道、油坂、富士見坂に並行する…
文京区内の名前のある坂道をあちこち訪問中です。今回から本郷の坂道を廻っていきます。本郷台地と低地を結ぶ坂道が昔から大小多く存在し、周辺の環境も様々あって興味深い地域でした。1回目は本郷台地南西の端に位置する『お茶の水坂』からです。 ◆お茶の…
ここ2回は白山台地南西側斜面にある坂道を巡ってきました。今回は反対側(北東から東方向)にある坂道です。坂道を下った谷間は現在白山通りが通っています。 ◆蓮華寺坂〈れんげじざか〉 最初に解説から。坂下、白山通りとの白山下交差点近くに立ってます。…
前回に引続き文京区千石、白山周辺、千川(小石川)の谷から北東側に伸び白山台地へ上がる坂道をめぐります。今回は簸川神社、小石川植物園周辺の氷川坂・網干坂・御殿坂です。 ◆氷川坂〈ひかわざか〉 別名:簸川坂〈ひかわざか〉 港区赤坂にも同名の坂があ…
今回から文京区・白山台地にかかる坂道をいくつか巡ります。 白山台地は前回まで辿った小石川台地の北側に位置し、小石川(千川)の谷が間を通ってその川跡は現在千川通りの道路になっています。白山台地北東側にも谷があり、そちら側に向かっても坂道があり…
前回に引き続き小石川の坂道、台地の尾根を通る春日通りから折れて下る坂道を辿ります。今回は団平坂、湯立坂、加えて地名では大塚に入りますが白鷺坂の3坂です。 ◆団平坂〈だんぺいざか〉 別名:丹平坂〈たんぺいざか〉、袖引坂〈そでひきざか〉 前回紹介…
今回とたぶん次回は小石川台地の尾根を通る春日通りから北側の谷底を通る千川通り、そこはかつての小石川(別名はたくさんあって礫川、谷端川、千川、氷川、西大下水などなどきりがない)の流路、そちら方面へ下る坂道をいくつか辿ります。 今回は小石川3~…
文京区の坂道訪ね歩き、今回から小石川に入ります。1回目は伝通院(傳通院)の東側、春日通りと千川通りに挟まれた小石川2丁目、3丁目あたりから善光寺坂、六角坂、堤坂の3坂です。 ◆善光寺坂〈ぜんこうじざか〉 伝通院の門前、直前で右に折れて進むとまず…
前回のつづきです。小石川台地の先端、春日の坂道を3つ。 ◆富坂〈とみさか〉 別名:西富坂〈にしとみざか〉、飛坂〈とびざか〉 読み方は『とみさか』『とみざか』とあるようですが、坂途中の解説と交差点信号機のローマ字表記が『とみさか』なので濁らない…
昨年(2020年)12月以来の坂道歩き、再開です。前回最後に訪れた文京区の小日向台地南側の坂道で1つだけ未訪となっていた『荒木坂』を最初に取り上げます。 と、その前に。今回出てくる3つの坂道の坂下は巻石通りという道路が通っています。江戸時代に神田上…
音羽、茗荷谷の坂道を訪ねたとき、小日向台地南側から神田川の流れる低地に下る坂道を4つ記録していたのでまとめました。大日坂、服部坂、横町坂、薬罐坂です。所在を地名で表すと文京区小日向1丁目、2丁目に位置する坂で、下ると底は水道2丁目ですが、…
文京区音羽の谷に下る坂道、3回目になりました。今回は目白坂、目白新坂、七丁目坂の3坂です。すべて音羽の谷と西側目白台(関口台)を結ぶ坂道になります。 ◆目白坂〈めじろざか〉 別名:不動坂〈ふどうざか〉 江戸川橋近く音羽谷の入り口、音羽通り江戸川…
文京区音羽の谷に下る坂道、2回目は鉄砲坂、鳥尾坂、八幡坂、鷺坂の4坂です。前2つは西の目白台から、後2つは東の小日向台から下ってきます。 ◆鉄砲坂〈てっぽうざか〉 古くからある坂で、江戸切絵図にも「鉄炮サカ」の文字があります。現在でも道は細く…
文京区音羽あたりの地形はおよそ南北に細長くのびる谷筋です。入口は神田川が横切る現在江戸川橋交差点あたり、谷を奥に行くと突き当りは護国寺です。左右の台地から下りてくる坂道はいくつもあります。そんな中で名前のついた、大小さまざまな坂を訪ねてき…
今回は茗荷谷(みょうがだに)近辺にある名前付き坂道を訪ねます。 茗荷谷は古く小日向(こひなた)村の一部でしたが、江戸時代に茗荷谷町ができ、1966(昭和41)年まで存在していました。現在一帯は再び小日向(こひなた)*1となり、茗荷谷という町名はなくなりまし…
前回、目白台から雑司が谷をまわった続きになります。東へ移動して護国寺界隈を歩きます。 文京区大塚5丁目は護国寺を取り巻くエリア、その外周部といったところに3つの名前つき坂道が存在します。富士見坂、開運坂、希望の坂、今回はこの3坂を順に巡りま…
今回は表記のとおり、雑司が谷と目白台北側に位置する名前付き坂道をまとめました。 ◇ ◇ ◇ 雑司が谷 鬼子母神堂のある豊島区雑司が谷。「谷」という文字の入った地名ですから周辺に坂道も多いのか思いきや、地形図でみると緩やかな谷筋が1本通っているくら…
文京区から豊島区、新宿区にかけて、目白台や豊島台の台地南側から神田川と妙正寺川が削った谷に落ち込む目白崖線、落合崖線といわれる崖にある坂道を訪ねました。 しかし坂道探訪の半ばでCOVID-19騒ぎが発生して中断、探訪のノートも中途半端な内容で8月に…
東京23区の幽霊坂の名を持つ坂道を巡ってます。これで最後の5回目は文京区と中野区から3坂です。 別名、かつては、を含め23区内、全部で17幽霊坂を訪れました。坂の位置を示した「幽霊坂マップ」をいちばん最後に置きます。 ◆幽霊坂〈ゆうれいざか〉 文京区…
東京23区の幽霊坂の名を持つ坂道を巡ってます。4回目は北区と文京区から3坂です。 ◆幽霊坂〈ゆうれいざか〉 北区田端1丁目 山手線西日暮里と田端駅の中間あたり、線路西側は道灌山と呼ばれる上野台地の一部ですが、この付近は幅が狭く、その西側ですぐに落…
前回の続き、午後の部です。 赤坂みすじ通りから外堀通りへ出てきました。エクセルホテル東急の対面 向こうは赤坂見附交差点、でっかい建物はガーデンテラス紀尾井町。 赤坂見附交差点から富士見坂の途中にある歩道橋を渡ります。 歩道橋の上から赤坂見附交…
文京区の境界、外周を一周中。前回の続き、道灌山通りを渡って千駄木よみせ通り商店街をぬけたところからです。 足あと地図・今回は西日暮里近くの黄色いポチ印から反時計回りに御茶ノ水までです 道灌山通りから200m弱でこんなところに出てきます。 風景を見…
文京区の境界に沿って一周歩きました。 境界って、それいわば区の辺境でしょう、とはいえそこは東京23区でも中心のほうに位置する文京区、結構いろんなものが境界にもありました。若干My趣味の世界もありますが。 スタートは御茶ノ水の聖橋、ここから反時計…
古い道、清戸道(きよとみち)を歩いてきた。起点は現在の文京区関口あたり、神田川にかかる江戸川橋が起点とされ、道はおよそ北西方向に向かって伸びて、清瀬市の清戸(上清戸、中清戸、下清戸など、かつては武蔵国多摩郡上清戸村、中清戸村、下清戸村)との…