散歩の途中

散歩の途中で観察記録、その後少し調べて書くノート

歴史の道をあるく

座間丘陵尾根伝いに歴史散歩〈その2〉

相模国分寺跡に立ち寄った先を続けます。500mほど北にはそちらも国史跡である国分尼寺跡がありますが、伽藍のあった一部が広場になっているだけのようで今回未訪です。国分尼寺跡の土地は明治以降畑や住宅に変わってしまい、発掘調査などはされてますが保存…

座間丘陵尾根伝いに歴史散歩〈その1〉

今回座間丘陵の尾根伝いに歩いてみました。少々こじつけ感がないでもないですが、古いもの、歴史あるものが目にとまったので歴史散歩とかタイトルに入れて実は備忘録、あるいは自分の歴史知識乏しさを補う事後学習のまとめ記録であります。 まず座間丘陵につ…

山梨・上野原の町と旧甲州街道と鶴川宿を歩く

前回と同じ日の後半、散歩の続きです。 上野原の町にさしかかったところから【前回再掲】 ここはかつて甲州街道の宿場町(上野原宿)でもありました。上の写真左から上がってくる道路が国道20号(現・甲州街道)、今は町の東側「新町」、前方に向かって町の…

代官坂トンネル・見晴隧道 横浜の古いトンネルを訪ねる その3

横浜にある古いトンネルを訪ねる。今回その3は中区にある代官隧道(代官坂トンネル)、見晴隧道です。 まず代官隧道。元町ショッピングストリート(元町通り)途中で直交する代官坂通りに折れ、代官坂を上がる途中の側道がトンネルにつながります。トンネル…

山手隧道・第二山手隧道 横浜の古いトンネルを訪ねる その2

横浜にある古いトンネルを訪ねる、その2回目は元町・石川町と麦田町(いずれも中区)を結ぶ山手隧道と第二山手隧道(旧本牧隧道)です。 2本のトンネルが隣りあって並行しています。いずれも歴史のあるトンネルですが第二山手隧道のほうがより古く、1911(明…

大原隧道・東隧道 横浜の古いトンネルを訪ねる その1

横浜にある古いトンネルをいくつか巡って歩いてきました。その中から今回は南区清水ヶ丘の大原隧道、保土ヶ谷区岩井町にある東隧道をピックアップ。この2つのトンネル(隧道)は関東大震災により被災した水道施設の復興事業の一環として(現在の)横浜市南…

中原街道を歩く ルート補足 寒川、平塚と大磯ちょっと

江戸と平塚中原を結ぶという中原街道、すでに歩き通してまとめましたが、どうも最初に歩いたルートが腑に落ちません。特に寒川付近から平塚あたりが気になったので、再び徘徊して道筋を推定してみました。ルートの再検証といえば格好いいですが、単なる個人…

中原街道を歩く その4 大和桜ヶ丘から平塚中原

江戸城桜田門からの中原街道歩き、日を改めて3日目。徳川御殿のあった平塚中原まで歩きました。スタートは桜ヶ丘、現在の町名では大和市福田からです。 中原街道歩き3日目足あと地図 2日目の離脱ポイント、中原街道と国道467号桜ヶ丘交差点の1つ西側の無名…

中原街道を歩く その3 川崎の中原から大和桜ヶ丘

江戸城桜田門からの中原街道歩き、日を改めて2日目は川崎の中原から。ちと天気が悪い… 中原街道歩き2日目足あと地図 JR南武線武蔵中原駅に下り、上小田中交差点から中原街道にのります。西へ向かって歩き出すとすぐ、道路右側に大戸神社 たしか境内は鬱蒼と…

中原街道を歩く その2 西五反田から川崎の中原

中原街道、江戸城桜田門から歩き出した日の後半になります。西五反田から旧道に入り、先へ進みます。 中原街道足あと地図(桜田門~川崎の中原) 上の地図では青色の経路途中、黄色のマークポイントからです。 残っている旧道に入ると途端に周囲の雰囲気が変…

中原街道を歩く その1 江戸城桜田門から西五反田あたり

東海道が整備される以前から存在した古い道、中原街道を歩きます。 最初から引用ですが 江戸と平塚の中原を結ぶ道は中原街道と呼ばれました。また相模を通るので「相州街道」、平塚で造られた酢が江戸城へ運ばれたので「お酢街道」などとも呼ばれました。や…

東海道神奈川から甲州街道日野へ歩く(日野往還)その2

その1では横浜上麻生道路(神奈川県道12号線)をほぼトレースする形で、神奈川県内を歩き、東海道神奈川から現在の川崎市麻生区上麻生、または柿生まで来ました。ちょうど都県境で、続きの今回その2はまず津久井道に入って東京都内を歩きます。 この先も歩…

東海道神奈川から甲州街道日野へ歩く(日野往還)その1

前回、東海道の保土ヶ谷から西、厚木方面へ向かう古い道を歩いた事を書きました。 今回も同じようなパターンになります。東海道神奈川宿あたりで分岐してほぼ北西に進み、小机、川和、市ヶ尾、柿生、小野路、乞田、高幡などを経て甲州街道日野宿へ至る道を歩…

保土ヶ谷からの相州道を歩き厚木街道へ

東海道程ヶ谷宿内から分かれて西の相模へ進む道がありました。江戸時代の”新編武蔵風土記稿”という書物に、相州往還、相州道などと記された道のひとつです。相模の国へ向かう道はどれでも”相州道”と呼ばれることはあり得ます。同じ呼称の道は実際に複数あり…

八王子通り大山道を歩く その4 当麻まわりの道

八王子を通って相模国大山へ向かう”八王子通り大山道”、途中「橋本の棒杭から分かれて上溝、田尻を経て当麻(たいま)の渡しで相模川を越える経路もあった」とWikipediaに記されています。こちらのルートはまだ歩いていなかったので、久しぶりの大山道歩き、…

ふじ大山道を歩く その3 柳沢・深大寺道分岐から府中へ出る

ふじ大山道(富士街道)を少し前に歩きました。その時のコースは、起点を中山道板橋志村とし、川越街道下練馬、石神井などを経由し、柳沢(現西東京市)から深大寺道とも呼ばれる街道へ入って深大寺から調布、長沼(現稲城市)、図師(町田市)などを通りま…

六本松通り大山道を歩く 東海道小田原宿から羽根尾通り合流まで

最近恒例の大山道歩き、今回は小田原を起点とする六本松通り大山道を歩きました。 Wikipedia:大山道による経路は以下のようになっています。 東海道小田原宿(以降、神奈川県小田原市) - 多古村 - 飯泉の渡し(酒匂川) - 勝福寺門前町 - 千代村 - 高田村 …

矢倉沢往還 矢倉沢から足柄峠を経て御殿場へ歩く(2/2)

矢倉沢から御殿場へ歩く途中、足柄峠の城跡で富士山を眺めた続きからです。 矢倉沢往還・矢倉沢から御殿場 足あと 前回、矢倉沢から足柄峠まで miwa3k.hatenablog.jp 今回、地図では足柄峠の黄色のマークから再開、御殿場へ向かいます。 もう一度、足柄城跡…

矢倉沢往還 矢倉沢から足柄峠を経て御殿場へ歩く(1/2)

青山通り大山道として赤坂御門(赤坂見附)から歩き出した道、大山も通り過ぎて相模国の西端、かつて関所もあった矢倉沢まで歩いてきました。前回から少し間が空きましたが、続くその先を歩く機会があったので、忘れないうちに記録しておきます。 矢倉沢往還…

ふじ大山道を歩く その2 甲州街道・調布から府中通り大山道合流まで

板橋志村から歩き出したふじ大山道、途中で深大寺道に入って甲州街道の調布へ出てきました。その続きを、府中通り大山道合流となる町田の図師へ歩いたので途中経過など記録しておきます。 ふじ大山道・その2 足あと地図《調布~図師》 今回の経路は大まかに…

ふじ大山道を歩く その1 中山道・志村から甲州街道・調布まで

大山道歩きの続き、今回は”ふじ大山道”、富士街道です。 練馬区の街道筋に所々、ふじ大山道の解説板が建てられています。それを一部引用すると ふじ大山道は、大山街道、富士街道、道者街道ともよばれています。それは阿夫利山ともいわれた大山(神奈川県)…

羽根尾通り大山道を歩く 東海道国府津から矢倉沢往還曽屋宿(十日市場・秦野)へ

田村通りから始まって、柏尾、青山、八王子、府中通りをたどった大山道歩き、6番目は”羽根尾通り大山道”と呼ばれる道です。”Wikipedia大山道”を参考に経路を引いてみると 東海道前川村小名向原(以降、神奈川県小田原市) - 羽根尾 - 中村原 - 小船 - 小竹…

府中通り大山道を歩く その3 相模原・麻溝台から厚木・荻野新宿

府中通り大山道、途方なき相模原、厚木区間を先へ、八王子通り大山道との合流地点、厚木市の荻野新宿を目指します。なにゆえ途方ないかといえば、この区間、旧道の道すじを忠実にたどれないところが多くて、迂回するのも半端ない。何だか妙な足あと(行程)…

府中通り大山道を歩く その2 府中から相模原麻溝台

府中通り大山道、前回、甲州街道と交わる府中まで歩いてきました。引き続き大山方面を目指し、先へ進みたいと思います。 府中通り大山道その2 足あと地図《府中~相模原麻溝台》 街道は現在のJR府中本町駅近くで線路を横切る格好になります。前回歩いたとき…

府中通り大山道を歩く その1 新座・野火止から府中

相模国大山に通ずる大山道歩きを続けていますが、今回からは”府中通り大山道”を歩きます。武蔵府中を通過する大山道ですが、起点は現在の埼玉県春日部市、日光街道粕壁宿となっています。 Wikipediaに記された経路を引用してみると 日光街道粕壁宿(埼玉県春…

八王子通り大山道を歩く その3 愛川・中津から伊勢原・柏尾通り合流まで

前回は八王子、甲州街道との分岐点から愛川町中津まで歩きました。その続きになります。 八王子通り大山道 その3足あと《愛川町中津~伊勢原・柏尾通り大山道合流》 使用したバス路線の都合で、この日の歩き出しは前回離脱地点から東へ1㎞ほど離れた内陸工…

八王子通り大山道を歩く その2 八王子から愛川・中津

その1で入間から八王子まで歩いてきた八王子通り大山道、大山に向かって続きを歩きます。 八王子通り大山道 その2足あと《八王子~愛川町中津》 前回から日を改めて八王子へ向かい、甲州街道との分岐点、八日町交差点へ。 駅から商店街の歩道を10分ほどで…

八王子通り大山道を歩く その1 入間・扇町屋から八王子

相模国大山に通ずる大山道歩き、今回は”八王子通り大山道”です。 八王子通りとありますが起点は中山道・熊谷、そこで分かれた道が八王子を経由して大山に向かうということです。熊谷からとは距離が長いように感じますが、江戸時代からの大山講は関東甲信越一…

矢倉沢往還 渋沢から矢倉沢へ歩く

前回、江戸方から矢倉沢往還を西へ、千村宿先の森の中まで進んでから渋沢まで戻ってきました。 千村宿の先へ街道は、谷間へ下って四十八瀬川の流れを越え、その谷間の川沿いに松田へと続いていました。しかし現在は四十八瀬川を渡る橋がありません。 ネット…

世田谷の矢倉沢往還・青山通り大山道 三軒茶屋から二子の渡し 初期の道すじを歩く

赤坂御門(見附)からの青山通り大山道は三軒茶屋まで来ると2つに分岐します。ひとつは現在の世田谷通りを進み、世田谷上町を経由する(登戸通)道、もうひとつは現在の国道246号玉川通りに沿って進み、中里、桜新町、瀬田などを経由する(二子通)道です。…