横浜市神奈川区、鶴見区の臨海部を歩いていろんなもの写してきました。
今回特にテーマは決めてません。
どこを歩いたか、足あとは記しておきます。
スタートは旧東海道の宿場町だった神奈川からです。
幕末の横浜開港時に海外の領事館として使われたお寺を2か所。
どちらも普通のお寺ではあります。
イギリス領事館、浄瀧寺
フランス領事館、慶運寺
慶運寺、門前だけ、中が何にも写ってないですね(苦笑)。こちらは通称浦島寺、浦島太郎伝説も残るお寺で、龍宮城から持ち帰った観音像があるそうです。
このほかにも神奈川にはアメリカとオランダの領事館跡があります。当時4か国とも宿場内のお寺が領事館として利用されています。
神奈川湊が開港し、近くの東海道の宿場として栄えていたこの周辺が利用しやすかったのでしょう。明治以前の横浜はまだ辺鄙な小村でした。
外国宣教師宿舎跡碑のたつ成仏寺
キリスト教関係の人も開港当初の生活の場はお寺だったのですね。
神奈川宿高札場跡
現在の第一京浜国道沿いにあったかつての高札場を別の場所に復原したものです。
国道沿いが旧東海道ですが、高札場移動先の通りには最近になって松が植えられたり、古い道の雰囲気を出しています。
コットンハーバー地区へ。
以前は山内埠頭と呼ばれた地区が再開発されてコットンハーバーと名付けられ、現在はタワーマンションが建ち並んでいたりします。
入口の龍宮橋から横浜、みなとみらい方向
途中にはまだこんなものも残ってます。
廃線になった貨物線の橋梁
使われなくなってから長い年月が経ってます。
マンション群の一部
これだけでかいと遠くからもよく目立つので、気になっていてついに足を踏み入れてしまいました。周辺をひと回りしただけですが。
瑞穂大橋を渡って米軍施設のある瑞穂埠頭手前へ移動します。
橋から振り返って
手前の古い三井倉庫あたりも、再開発の対象になっているという話もあるようです。
埠頭につながる橋のすぐ手前に
BAR StarDust & POLESTAR
60年以上の歴史をもつバー。最初は瑞穂埠頭(ノース・ドック)の米軍施設で働く人相手に開かれたのでしょう。
この建物の隣にある橋手前がかつては「国境線」で、その先へは米軍関係者以外立ち入りできませんでした。
現在は支障なく渡ることができますが、その先にはまだ米軍施設が残っています。
橋の先の様子
以前はここの正面あたりにゲートがあり、検問などを行ってました。現在は完全に閉鎖、封鎖されてます。
内部には米軍の器材が置かれ、かつての埠頭のままです。
廃線になった貨物線路の跡も残っています。線路は埠頭の先へのびており、米軍用の貨物や船舶の燃料なども運ばれたのでしょう。
反対側を振り返ると錆びた古い橋梁が残っています
橋梁の幅から推測すると複線線路を通せそうです。大量の物資運搬が想定されていたのでしょう。
フェンスから中をちょっとのぞいてみる
子安あたりへ。
第一京浜沿いまで戻り、入江川沿いの道を歩きます。一番川(運河ですが)に近いのが”浜通り”です。
浜通りと運河の間にこんな建物が続きます
現在、建物はほとんど車庫になってますが、かつては漁船の備品置き場、あるいは獲った魚などを陸あげしたところかと思われます。
このあたり昔は”子安浜”と呼ばれていました。現在は海側に埋立地が続きますが、かつてはここが海岸線でした。
運河側から
右側は首都高です。
こんな建物が残るところもあります
浜通りは子安通(こやすどおり)で入江川が内陸から流れ出てくる、事実上の河口で行き止まりになります。
大黒埠頭へ。
いったん第一京浜に出て、新子安駅前で海側へのびる神奈川産業道路に入ります。
恵比寿橋から西側風景
同じく東側
橋を渡った先で道路は方向を変え、そこをたどって行きます。
首都高神奈川大黒線高架が横切る新興駅交差点でさらに海側へ。
大黒ふ頭方向へ右折
交差点名に「駅」とあるのは、かつて子安方面から貨物の引込線がのびていて、この付近がターミナルだった名残りのようです。
貨物線跡は広い歩道になってますが、こういうところへ散歩しにくるのは私のような物好きだけかと…。
大黒町を南下し東電火力発電所前を右折します。
しばらく先で振り返って
このあたり以前は”アジア石油横浜製油所”でしたが、現在は物流の拠点と化しています。
向こうに見えるのは火力発電所の煙突です。
ここ西側の岸壁に出ることができます。
大黒プロムナード
こんなかんじの散歩道になってます。が、こういうところへ散歩しにくるのは…以下省略
横浜港側、逆光ですが良い眺めです。朝か日没直後ならもっとよいかと。
みなとみらいと富士山
同じく大さん橋方面
ちょうど大型客船ダイヤモンド・プリンセスが入港してました。けど遠いな
さらに大黒大橋を渡って大黒ふ頭へ。
大黒大橋から横浜港側を
大黒プロムナードは右に見える建物の裏側になります。
左側を見ると横浜ベイブリッジ
大黒ふ頭中央緑地から
橋の傍らにあるガラス張りの建物は横浜スカイウォークの入口、ベイブリッジの下に取り付けられた展望台へ上がるエレベーターなどが入っています。
スカイウォークは2010年に閉鎖されましたが、大黒ふ頭に大型客船が停泊するときに限って営業再開することが決まりました。2019年4月、クイーン・エリザベスの寄港にあわせ、整備中だとあとで知りました。
そういえば建物の周りで作業をしている人がいたのと、展望台のラウンジに灯りがともっていてちょっと不思議に感じていました。
橋脚の間近から
写真左方、橋の反対側では何かロケをしてました。邪魔するとすごくうるさいので近寄りませんが、通路を塞がれて先へ行けません。
しかたないので横浜ベイブリッジの真下まで
また大黒大橋を渡って戻ります。
橋の上から
大黒大橋渡り終える寸前で東電火力発電所
来た道をそのまま戻り、生麦まで行きます。
首都高生麦ジャンクションあたり
大黒ジャンクションあたりも結構壮観でしたが、こちらも見上げるとジェットコースター状態。
旧東海道の道すじに出て、生麦事件発生現場など通過します。その先、生麦魚河岸通りと呼ばれる魚屋の密集したところに出ます。
生麦魚河岸通り
もうすっかり午後なもので魚河岸はどこも営業終了、ネコさんしかいません。
国道駅入口
この真上が駅のホーム、通路はかつて飲食店などが何軒も入ってにぎやかだったようです。
通路から
右側が駅改札、今は無人駅です
で、1駅分歩いて鶴見駅へ出ました。
鶴見駅東口の商店街
この通りも旧東海道です。
この日は鶴見まででおしまい。