散歩の途中

散歩の途中で観察記録、その後少し調べて書くノート

元町公園と横浜公園で花をみる 横浜観光名所桜と花めぐり(5)

前回の続きです。山手公園でソメイヨシノを見た後、元町公園へ戻ります。

元町公園バス停付近

山手大通り沿いもソメイヨシノ、咲きそろったのはおそらくこの数日前ですがこちらもまだ満開です。

桜の下から山手聖光会聖堂


少し離れるとこんなかんじ

ノルマン様式の現在の聖堂はJ.H.Morgan設計、1931年竣工の3代目です。

今回は花とともに古い建物もいくつかひとことずつ書いてみました。

これは単純に花に寄ったところ

木の右下に山手資料館のミント色建物がのぞいてました。

 

『自働電話』ボックスのあたり

明治時代の電話ボックスを再現したものです。昔は公衆電話を自働電話と呼んだそうです。
中には緑の公衆電話機もあって実際に使用できます。

 

そこから通りの反対側
山手234番館

1927年に建てられた外国人向けアパートメントハウス。関東大震災復興事業のひとつとして横浜を離れた外国人に戻ってもらうため建設されたと公式サイトにありました。〈右のほう切れてしまった〉

その隣りにあるのが現在『えの木てい』の山手89-6番館

2つの建物とも設計は朝香吉蔵という日本人。(現えの木てい建物も1927年竣工)

 

桜の木の下に戻って
うしろにのぞくのはエリスマン邸

正面にまわって

1926年山手町127番地に建てられた、生糸貿易会社シーベルヘグナー商会のフリッツ・エリスマン氏の邸宅。設計はアントニン・レイモンド。
1982年一旦解体され、現在地(山手町81番地)に1990年移築されています。

前庭から

えの木てい建物も見えてます

 

エリスマン邸の奥にある山手80番館遺跡と満開ソメイヨシノ

明治末頃のレンガ造り3階建て、フランス人マクガワン夫妻住居だったそうですが関東大震災で倒壊し、最近発掘されました。
残っているのは地下室部分だそうです。

 

山手本通り近くにもどって
ベ―リックホール

なぜかこの日は建物などが軒並み休館日。こちらも例外でなく..生垣の外から覗き込んでます。
1930年イギリス人貿易商B.R.Berrick氏の邸宅として建てられました。1956年カトリック・マリア会に寄贈されて2000年までセント・ジョセフ・インターナショナル・スクール寄宿舎として使用されていました。設計は山手聖光会同様J.H.Morgan

 

ソメイヨシノが1本あって


その先へ進むと
山手76番館

昭和初期に建てられ、現在横浜市認定歴史的建造物に指定された建物のひとつです。
今も住居として使用され非公開のためこれだけにします。

 

元町公園内にもどって丘から下りていくと途中に弓道場、元町公園プールなどが見えます。そこを過ぎると
ジェラール水屋敷、瓦工場跡のあたり

中央を流れるのは付近の湧水らしい。この一帯はかつてジェラールの工場敷地内だったところ

水屋敷地下貯水槽

この付近のものについては解説板があるので読んでみます

国登録有形文化財
ジェラール水屋敷地下貯水槽
幕末に来日したフランス人実業家アルフレッド・ジェラール(Alfred Gérard)は、山手居留地77番・78番の地を得ると、谷戸に湧き出る豊富な湧水を利用して、横浜港に出入りする船舶への給水事業を開始しました。「水屋敷」の名前はここに由来しています。またジェラールは蒸気機関を導入した工場を建設し、フランス瓦や煉瓦・土管・タイルなどの建設資材の製造・販売も手がけていました。
この煉瓦造貯水槽は工場の入口部分に位置しており、元町公園一帯が、当時のジェラール工場の敷地でした。現存するジェラール工場の遺構としては、この貯水槽のほか、元町公園内にもう一つの煉瓦造地下貯水槽(「上部貯水槽」)の存在が確認されています。

解説下部の写真は「ジェラール工場外観『日本輸入商人録』(1886年刊)より 横浜開港資料館所蔵」

 

元町公園を後にします

奥が先ほど通ってきた公園内部、左は水屋敷地下貯水槽、街灯の下に「山手の湧水」解説があり水も流れてます。

 

元町商店街入口前を通過して中村川谷戸橋にかかるところ
この桜は特別な名前があって『シドモア桜』といいます

これも橋たもとにある解説を拾っちゃいます

シドモア桜  ポトマック河畔からの里帰り
1912年、東京からワシントンへ友好・親善のため桜の苗木(ソメイヨシノ)3千本が贈られました。その桜はポトマック河畔一帯に植えられ、世界的な桜の名所になりました。桜の植樹にあたり、大きく貢献したのが紀行作家であり、『日本・人力車旅情(英題 Jinrikisha Days in Japan)』の著者であるアメリカ人女性エリザ・R・シドモアさんです。
シドモアさんは今、横浜の山手外国人墓地に眠っています。そのポトマック河畔の桜が、1991年に里帰りし、シドモア桜の会によって、シドモアさんの墓碑の傍らに植えられました。そしてシドモアさんと桜のエピソードを伝えるため、その桜から接ぎ木により苗木が創られました。ここに植えられた桜は、その苗木から育った桜です。〈英文解説省略〉

桜はいちおうここまで。この後横浜公園に向かいました。

 

公園内は見渡すところこのとおりであります。


和風な一角もありますがチューリップが公園内を圧倒してます


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寄せ植えと日本大通り

〈おじさん隠れるギリ角度で撮影したのに後ずさりして出てきちゃいました〉

シャクナゲ

横浜公園にも桜の木ありますが早咲き品種が多いのか花はそれほど目にしなかったです。

 

横浜スタジアムのバックスクリーン後ろあたり

この日はベイスターズvs.ドラゴンズのナイター試合があるらしく人が集まりはじめてました。

花に嵐、があったようですが

 


これで最後にします

 

ここまでの足あと

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