散歩の途中

iPhoneもって散歩しながらあれこれ観察したノート

旧中川:荒川ロックゲートから木下川水門、河津桜を添えて

旧中川・中川・新中川の3河川を一気に歩いた(中川はごく一部だけど)。小分けにして最初は旧中川(きゅうなかがわ)から。

旧中川は東京都江戸川区の西端、平井から小松川にかけて流れる河川で、上流側は墨田区下流側は江東区との境界になっている。上流側は荒川の木下川水門(きねがわすいもん)で分かれ、下流は荒川ロックゲート付近で再び荒川に合流という流れになっている。これは荒川本流(荒川放水路)ができたことで分断された、かつての中川の一部なのである。

旧中川の水面の高さは荒川と比較して最大3メートルほど低くなるため、上下流端の水門は通常締め切られて川に流れはない。ただし北十間川小名木川の江東運河と接続していることなどから、下流側荒川ロックゲート(閘門:こうもん)を設けて水位調整を行い、船舶の通行ができるようになっている。

教科書的説明はこれくらいにして、まずは下流端の荒川ロックゲートへ向かう。

都営地下鉄新宿線東大島駅小松川口から南へ歩いて10分、
荒川堤防沿いに荒川側ゲート側面

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荒川側ゲートを背後に内部

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正面は旧中川側ゲート。

図つきの解説板から部分拡大

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荒川ロックゲート
ロックゲート(=閘門)は、水位の異なる二つの河川を繋ぐための施設で、船が乗る「エレベーター」のような役目を果たします。荒川と旧中川は「水位差が最大で約3.1m にもなりますが、荒川ロックゲートが完成する事により結ばれ、荒川と隅田川にはさまれた”江東デルタ地帯”への水上交通が両方向から確保できるようになりました。

すぐ下流側には小名木川排水機場があり、旧中川(および小名木川)の水を滞留しないよう逐次荒川に戻している。

排水機場の水門と向こう側荒川ロックゲート

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水面にプチプチいるのは全部鳥。

荒川ロックゲートができる前は同じ目的で小松川閘門があった。その遺構が近くの大島小松川公園内に保存されている。

小松川閘門(2017/06撮影)

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なぜか3分の2ほど土に埋まっている。

大島小松川公園からみた旧中川と小名木川合流点

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荒川ロックゲートの100mほど上流になる。手前左右に流れる旧中川、左向こうから小名木川小名木川は江戸時代に開削された人工運河。

同じ地点を、先の写真の対岸左側の土手から

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小名木川を越えて
旧中川・川の駅付近から

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正面の橋は中川大橋。
手前に桟橋のようになって、川の中に下りて行くスロープがある。ここから水陸両用バスが川へ突入していく。

旧中川下流側は両岸に都立大島小松川公園が広がって、公園間を結ぶ立派な人道橋がいくつもかかっている。
虹の大橋(人道橋)と斜め上を行く首都高7号小松川

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川原の歩道も上流端まで両岸に続き、堤防上も歩けるところが多く、散歩には好条件。
首都高の下あたりには昔、逆井(さかさい)の渡しがあり、江戸と房総地方を結ぶ街道(佐倉道)が通っていた。

ふれあい橋(人道橋)

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この川は1971(昭和46)年から40年間にわたって整備が行われたそうだ。昭和40年代の旧中川の写真を見たが、今のように川原などなく、両岸の堤防間全体に水があって水量が異様に多く、人が入るなどという想定にはなっていない。

川沿いには河津桜がたくさん植えられ、ちょうど見ごろだった。
JR総武線橋梁下流側で

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江東新橋直下から、北十間川合流点

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左奥から北十間川

同じ合流点、対岸から(2017/06)

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左から北十間川、向こうは旧中川上流側。

北十間川小名木川同様人工運河で、現在東京スカイツリーの真下を流れ、スカイツリータウンの親水広場になっている川である。

ここを過ぎると旧中川の蛇行が激しくなる。
上流に向かって右へ蛇行

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このへんから川の中にボラの姿をよく見かける。大きいものは50㎝以上あってよく目立つ。

右へ蛇行したあと左に90度くらい曲がって、さらにこの先また右へ。
上流に向かって(墨田区立花6丁目)

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この先180度くらい右へ曲がっていく、Uターン。

カーブの途中ですが、河津桜も見頃です

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前方には木下川(きねがわ)排水機場

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ここが旧中川の最上流部で、塔のある建物の向こう側は荒川につながっている。

荒川は旧中川に比べて水面が高いので、水門があって荒川の水が勝手に入って来ないようになっている。でもそれだけでは旧中川の水は淀んでしまうので、一定量をポンプアップして荒川に送り出しているのが排水機場の役目。下流側にある小名木川排水機場も同じ。水量のバランスとかも計算していろいろやってるのでしょう。

木下川排水機場を背にして荒川堤防から

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木下川水門を意識してなかったもので…左にちょこっと窓だけ、あの下に水門がある。そして荒川対岸、右側の小ぶりな斜張橋の右下に少し見えているのが中川上流側の中川水門。
荒川がなかったころはここからあちらへ中川がつながっていたのだ。

荒川を下って振り返ったが、離れすぎたか水門(左端)

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この先、荒川で分断された中川のしっぽ側へ向かう。

最後に、旧中川・中川・新中川 足あと

旧中川、中川の蛇行っぷりがおもしろい。それと対照的なのが新中川。

 

以前も旧中川を少し歩いていた。

荒川も。

miwa3k.hatenablog.jp