今年も暑さが非常に厳しくなりました。現在夏である北半球のあちこちで異常が語られてますね。
気候変動と言われますが、地球環境システムのもつ巨大なバッファ(余裕)が限界に達して平衡というバランスが崩れつつあるのかなと個人的に懸念してます。
バランスが保てなくなった天秤がほぼ即座に機能を失うように、環境の平衡状態が破られるということは破滅を意味するのではと恐ろしいのですが、本日の散歩の話題とも大きく乖離してますので話をそちらに戻します。
昨年、暑い暑いこの時期に恒例の散歩をどうしていたかを見返してみると、わりと近所を頻度も距離も小さくして歩いてました。
そのせいかここに記事としてまとめるのにネタの絞り出しをちと苦労したという印象が残ってます。
これは今夏も同じになりそうですね。
異なる点は昨年と今年で近所が変化したことでしょうか。
しばらく都内にいましたが都市再開発のあおりを食って?その前に住んでいた場所へ舞い戻りました。
大昔に港北区*1と呼ばれていた横浜の一地域ですが、〈訳あってその範囲を転々としましたが〉結構長く居たので一応勝手は知ったところではあります。
訊かれもしないことあれこれ並べて前置き長くなりました。
こんなところから
せせらぎのある遊歩道、都筑中央公園の西縁にある道です。(都筑区荏田東4丁目)
北に歩いて早淵川に出ます。
中崎橋上から
川沿いのこの前後も『しらさぎのみち』という名の歩道です。
早淵川に支流の布川が合流
このあたりからしばし対岸は青葉区、川が境界線。
宿裏橋から歩いてきた方をふり返って(青葉区荏田町、都筑区中川境界)
川沿いは旧大山街道が通り、江戸時代この前方に街道の荏田宿がありました。その裏にあたるからか「宿裏橋」?
その旧大山街道、(この周辺だけですが)もっと昔は鎌倉街道中道であったと言われてます。
鎌倉街道で大山街道だった道すじを少したどって丘へあがりました。
途中の坂道は「血流れ坂」だったか、物騒な名前があったような記憶があるのですが最近言わないのかな?
このあたり何も記録してませんでした。
坂を上がると造園業を営む皆川園の立派な植木が並んでます。
そのまま尾根筋にある道を進みますが、その尾根は横浜市と川崎市の境界になってます。
道に埋め込まれた金属鋲の境界標
中央に十字、文字は「市境界」とだけ刻まれています。
尾根なので両側景色が良さそうなのですが、樹木や住宅が密になって眺望のあるところが限られます。
無理やり探す景色
川崎市側
北側の宮前区方面です。住宅が見えるのは鷺沼あたり?
横浜市都筑区側
手前の緑は水道局配水池の一部。水道水をいったん高台にポンプアップしてから各戸に配水するのですね。
昔は長閑な尾根だったと想像しますが、現在は尾根両側とも住宅が迫ってます
やや大きめの道路と交差。
こちら側は横浜市都筑区すみれが丘
反対方向は川崎市宮前区有馬
有馬小学校付近から川崎市側展望
巨大なきのこが生えてる『たぬき公園』(有馬古墳公園とも)
背後の緑の塚が有馬古墳、円墳で鳥居と頂部に小さな祠があります。
以前も来たことがあり今回も取り上げました。
ずっと市境界の尾根道をたどってきましたがここで進路を変更します。
これ以上境界線をたどると有馬川の流れる谷に下りてしまうのであとで登り返すのがかったるいという理由です。〈暑いし〉
横浜市側へ移動し歩道橋の上から
このあたり港北ニュータウン一帯は車道と歩道の区分がしっかりしているうえ、歩道橋などでもいちいち階段を上り下りせず水平移動できるデザインになっているのがうれしいです。〈もちろん例外もありますが〉
東山田あおぞら公園近く
夏の代表的な花ですね。百日紅
東山田公園へ向かう歩道
東山田公園からの景色
ここから見えているのはほとんど宮前区内(有馬、野川あたり)、先ほど通った有馬古墳周辺にある団地も写ってました。
このへんが都筑区の北東の端に近いところ、さらに行くと第三京浜などがあってその先港北区になります。
第三京浜までは行かずに南寄りに歩く方向を変えて坂道を下り
現在地は中原街道道中坂下交差点(都筑区東山田町)
中原街道は江戸時代、江戸(虎ノ門?)と平塚を結ぶ、東海道の脇往還でしたが街道の成立はそれ以前、古代の東海道の一部ともいわれています。
まっすぐ伸びるのが最近拡幅された新道、信号を右奥へ入る道が旧道です。この付近わりと最近までせまい旧道が使われていて、ところによって大型車やバスの行き違いができず通行障害が発生することがありました。〈赤信号の進入ももちろんいけません、前の車..〉
中原街道と第三京浜の間あたりを南下していくと再び早淵川に出ます。
最初のほうで歩いたところより下流のほうになります。
新北川橋から早淵川上流方向
数百メートルさかのぼります。
ベンツのレンタカーですね
わ、れナンバーで、なんとぜんぶ1番です。
その背後は早淵川
先に見える橋をわたると遊歩道に入ります。
池があって公園だったりします。
せせらぎ公園
奥に「古民家」と書かれた古民家がありますが近くまで行ったことがありません。
池には睡蓮
突然駅前に出ました。
横浜市営地下鉄仲町台駅前
地下鉄ですけどこのへんは高架を走ってます。上の箱のなかが駅ホーム。
駅の下をくぐりぬけて先へ歩くと農業地帯に出ていきます。
この一帯にニュータウンを造成するにあたって住宅地とする地域にあった農地をこっちのほう(都筑区折本町、東方町)に移転したのだそうです。
あまり作物が植わってないですが、暑さで疲れ気味の里芋
上の里芋畑は右端鉄塔の下あたり。浅い谷を渡ってふり返る
木蔭のある歩道は良いのですが、日射と熱を遮るものがなくなりました。
東方公園から再び住宅地域に入って木蔭を歩きます。
大原みねみち公園緑道
ちょっと遠回りになりますが日差しを遮る道を渡り歩き、冒頭の都筑中央公園わきの道へ戻ります。
前方のアーチをくぐると冒頭のせせらぎの道につながって何だかんだで一周完結。歩いた距離は17㎞くらい。
今年も酷暑期間はわりと近所の今回と同じようなところを歩き、自分の備忘録的に記録を残す予定にしました。〈最近こまめに記録残しておかないとどこ歩いたか記憶があやふやになっちゃうんです。そんなお年頃になってしまったのか?〉
しばらく風景にあまり変化がないかもしれませんがよろしければお付き合いください。
*1:分割して現在の港北、都筑、緑、青葉区