散歩の途中

散歩の途中で観察記録、その後少し調べてから書くノート

バスク地方とボルドーの旅 その10 ドノスティア、アスティガラガのシドレリア

サン・セバスティアンバスク語でドノスティア)での2日目。

この日はまず郊外のアスティガラガへ行き、スペイン語で「シードラ(Sidra)」というリンゴのお酒をつくる醸造所(シドレリア:Sidreria)を訪ね、見学とレストランで食事をしました。
訪ねたシドレリアは"Petritegi"(ペトリテギ)といいます。

サン・セバスティアンの中心部から車なら15~20分程度。バスの便もあるので片道1.75€(訂正:1.75€は市内d-busの料金、郊外へ行くLurraldebusは1.8€)のバスを使ってみました。
バス停からは少し歩き、往きは上り坂になりますが、無事に到着しました。

Petritegi Sagardotegia

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"Sagardotegia"はバスク語で”シードラ醸造所”。英語風に訳すと”Cider House(サイダーハウス)”になって清涼飲料ぽくなっちゃいますね。

 

見学ツアーのスタート時刻よりだいぶ早く着いてしまいました。まだ閑散としてます。

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サン・セバスティアン郊外のアスティガラガ周辺はシードラの名産地。20軒近いシドレリアが周辺にあるそうで、そのすべてではないですが、見学や食事ができるようになっています。

この付近でつくられるシードラは、リンゴを圧搾した果汁を使って発酵を行いますが、製造工程で糖分などは加えません。なので味に甘みは少なく、酸味がわりと際立ちます。フレッシュかつシンプル、素朴な味わいとでも表現できるでしょうか。アルコール度数は5%程度ということでしたが、もっと少ないようにも感じました。

グラスに高い位置から注ぐのが特徴で、空気を含んで発泡し、泡が消える前に飲むのがマナー?だそうです。

シドレリアでは大きな樽から直接容器に注ぐのですが、その場面はのちほど。

 

ツアーは屋外のリンゴ畑と屋内の醸造場で行われます。

最初にリンゴ畑から

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こちらは1番のりんご

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畑にはにわとりが放し飼いにされてます。
すでに小さな実がなっていました。1つ直接もぎ取ったものを味見をしましたが、まだとても若くて少し渋かったです。

 

これは"Moko"という品種名が書かれた畑

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小さいですが実がたくさんついています。

シードラに使用されるリンゴの種類は100種類もあると、ツアーガイドの人が言ってました。
でも常時100種使われているわけではなさそうです。

 

これは収穫体験用小道具
かごに入ったりんご

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収穫時期になると木を揺らして実を落とし、かごに入っている、釘のようなもののついた棒で刺して拾います。

4つ5つならいいですが、収穫ではいったいいくつ拾わなければならないのでしょう。

 

写っているりんごは写真です

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収穫期は本物のりんごでこんな光景になるのでしょう。9月から11月頃とのことでした。

りんごの絵がはめ込まれているのは収穫したりんごを降ろす場所の扉です。
屋根が見えるところが加工場、まずりんごはそこへ運ばれて圧搾されます。

 

シドレリアの入口横、いちばん目立つところには
かつて使われた樽や圧搾機などが飾られています。

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ツアー後半は屋内で果汁を発酵させる工程のタンクなどを見て、発酵前のジュースをいただき、それから製造工程のビデオなど見ながら瓶詰めされたシードラの試飲です。

発酵用タンクとガイドの方

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ここは数枚前の赤い屋根の建物の1階部分になります。

搾られた果汁はタンク内で一定期間アルコール発酵を行ってシードラへと変わります。
その後、ブレンドなどを行い、樽などで保管、熟成。市販品は瓶詰めして出荷です。

 

市販品の試飲、
シードラはこのように高い位置から注ぎます

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そして蔵で樽から直接グラスに注ぐ儀式へと続きます。

蔵の中

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樽からこんなふうに受けます

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樽に蛇口がついていて(ガイドさんの鼻からではなく)ひねると勢いよくシードラが飛び出してきます。それを直接グラスに受けます。次の人は前の人のグラスの下側に自分のグラスを用意して次々と受けていく要領です。
このとき「Txotx(チョッチ)」という掛け声をかけるのだそうですが、そこまでやる人はいませんでした。

 

この後は食事になります。
食事のときのシードラは飲み放題、グラスが空になればレストランの隣りにある蔵へ足を運んで大きな樽からいくらでも注いでもらえます。

ちなみに樽によって使っているリンゴの種類、配合が少しずつ違うのですこしずつ味も異なります。(あまり細かいところまではわかりませんでしたが。)

樽にはリンゴの種類と配合割合が書かれてます

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これは食事がはじまる前のレストランのすみっこ

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後ろの壁には栽培しているリンゴが紹介されてます。

 

レストランでの食事、どこのシドレリアでもメニューは大体いっしょだそうで、バカラオという塩ダラと骨付き牛のステーキが必ず出ます。

今回は、最初にチョリソー
バカラオのトルティージャ(オムレツ)
バカラオのフライ(コンフィ)とピーマン、オニオンを炒めたもの
骨付き熟成牛の炭火焼きステーキ <800g/2人前>
デザート:地元のチーズ、殻付きくるみ、アプリコット?のゼリー、クッキー

それに1メートル近くあるかもしれないバゲットが1本ついてきます。

出てきたステーキの写真を貼っておきます

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きどった御馳走といった料理ではありませんが、おいしくいただけて満足です。ただどの皿も量が多いです。最初の魚編でお腹がいっぱいになってしまいます。
飲み放題、軽い口当たりのシードルで料理を流し込むことになってしまうっていうのも何だか申し訳なかったりでした。

あらかじめ覚悟して、思い切りお腹をすかせて行くのが良いと思われます。

 

ランチが終わって外へ出て、サン・セバスティアンの街へもどります。

ここをまっすぐ行くとバス停

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街へ戻って。

市街地の通りからブエン・パストゥール教会(サン・セバスティアン大聖堂)方面

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運悪く大聖堂の塔や周囲は改装工事中でした。

 

今回は少し短めですが、ここまでとします。