フランスの山バスク、アイノアとエスプレットを訪ねた後、再び海岸の方へ戻り、国境を越えてスペインへ入りました。(カテゴリータグはスペイン旅行に替えました。)
まず国境にごく近い、オンダリビア(Hondarribia)に立ち寄ります。
オンダリビアはフランスとの国境になっているビダソア川の河口にひらけた町で、川をはさんだフランス側はアンダイエ(Hendaye, スペイン語:Hendaia エンダイア)です。
ビダソア川の近く、南側にあるサンタマリア門からオンダリビアの旧市街へ入ります。
サンタマリア門の前にはノコギリを持った”兵士”の像だと言うのですが、なぜかエプロンをしています。(この写真ではわかりにくくてごめんなさい<(_ _)>)
兵士?像とサンタマリア門
オンダリビアの旧市街は古い城壁に囲まれた城塞都市です。小高い丘の周囲に城壁を巡らせ、現在は丘の上部が街になっています。建物のつくりは重厚にも見えますが、バスク地方の特色はよく表れています。
サンタマリア門を通り、中へ
丘の頂上の広場へ向かってまだ上り坂が続きます。
いちばん奥はサンタマリア教会のファサードです。
窮屈ながらファサード近くから
教会には遠くからも目立つ塔がありますがそちらはのちほど少し。
この地区の建物、確かにバスク風ではありますが、何故か頑丈そうに見えました。
白い漆喰で壁が塗られてないのもイメージがかなり変わります。
丘の上までやってきました。
右側が広場(アルマ広場:Arma Plaza)
広場の中に”パラドール・デ・オンダリビア”というスペイン国営のホテルがあります。
元は要塞だったホテルの建物、壁だらけの正面入口
980年に建てられた要塞、16世紀にカルロス5世により改築されて城、宮殿となり、現在はホテルに改築されています。(壁しか写ってないので全体の形、大きさが把握できませんね。<(_ _)>)
壁にはいたるところ砲弾の跡が残り、外観は無骨ですが内部は、ホテル4つ星だそうで。
余計なお世話ですが、客室は反対側、オーシャンビューの方にあるんでしょうね。こちら側だと窓のまったくない部屋とかたくさんできそうで嫌です。
広場の先から丘を越えた向こう側を
正面向こうがビダソア川の河口、大西洋ビスケー湾です。
海岸側への通り
この街の古そうな建物は通りに面した階より、全体に上の階の方が道路側に張り出してます。
丘の中腹にあるギプスコア広場に向かって
こちらも旧市街、この下がギプスコア広場です。ここにもかつて門が設けられていたようです。
ギプスコア広場
わりと小さな広場です。シエスタ時刻なのか、ほとんど人がいません。
要塞の丘を越え、北側へ出てきました。
この背後は新市街になります。
商店やバル、レストランなどが並ぶ新市街へ向かいます。
サン・ペドロ通りの並木道
カラフルな建物が続きます
新市街、サン・ペドロ通りから大通りを隔てた向こう側は港です。港と言ってもヨットハーバーや漁港など小さなものですが。
時系列がずれますが、海岸側を少し。
丘の上からたくさんのヨット、ボート
同じ位置から右側へ向けて、内陸側
丘の上下を連絡するエレベーターがありました。それで海岸線に出て
先ほど上から見たヨット溜まりなど
正確には海岸というより、ビダソア川の河口という位置ですが。向こう側の陸地はフランス、アンダイエになります。
オンダリビアとアンダイエ、両岸を結ぶ連絡船、”国際渡し舟”があり、15分ほどで渡ることもできます。
海岸線沿いが公園、そこから旧市街の丘の方向を
正面上に突き出すのがサンタマリア教会の塔
海岸から丘を挟んで正反対の方角へ突然移動します。
そちらは城壁がどーんとそびえています。
丘の反対側、城壁と教会の塔
こちらからもサンタマリア教会の塔がみえています。
城壁の下へおりてみました
弾痕があります。いつのものかはわかりませんが、フランス・スペイン国境の砦、スペイン側の防衛最前線だったことは確かです。
大きく崩れた城壁
城壁の上に張り出しているのは見張りのためのものだったのでしょうか。
近づいて
案外小さく、人ひとりが詰めるといっぱいです。
再び丘の頂上、アルマ広場近くへ戻ってきました。
左にちょっと写るのがパラドールのホテルの壁、右向こうがサンタマリア教会の側壁になります。
間の並木、向こうから振り返る形で
最初に入ってきたサンタマリア門近くへ
門の真下から外側を
後から調べましたが、左の建物はオンダリビアのチェスクラブハウスらしいです。
エプロンとノコギリのおじさん像は子どもの人気者になってました。
クラブハウスの下には池
何回か写真に写り込んでましたが、池の向こう正面に見える三角形の山はサン・ジャン・ド・リュズから間近に見えたリューヌ山です。
さて、オンダリビアをあとに本日の宿泊地、サン・セバスティアン(San Sebastian)を目指します。
バスク語ではドノスティア(Donostia)と言われるサン・セバスティアンはオンダリビアから西へ約20㎞、高速道路を走ればそれほど時間はかかりません。
あっという間にドノスティア、コンチャ海岸沿いです
この後ろが海岸です。
どんな様子かというと
午後6時、真夏のコンチャ・ビーチ
なんじゃこりゃ、ってほどの人ですね。
午後6時といっても日没が9時過ぎなのでまだまだ遊べる時刻ですが、一応平日、夏のバカンスシーズンの底力を見た感じです。
その頃の、木が大きすぎるのは気にしないことにして、サン・セバスティアン市庁舎と後ろはモンテ・ウルグル(一応、山)です。
頂上部分にキリスト像があり、夜にはライトアップされます。
サン・セバスティアンといえば美食の街として有名なところ。
星付きレストランじゃなくても、バルのタパス、ピンチョスとかで十分満足できます。何を食べてもとてもおいしい街です。
実はこちらのバルや食べ物を色々経験してみたくて2年前にもこの街を訪れました。その時も店を何軒かはしごして歩きましたが、まだ物足りなかったようでまた来てしまいました。
今回はまだ皆さん海にいて、店が混み合わないうちに先駆けます。
でも人気のバルはすでにこの有様
立ち飲みで席がないのはいいんですが、飲み物食べ物を置く場所を確保するのが大変です。店の外を含めてスペースは小さいですし。
2年前もそうでしたが、もう写真なんて構ってられないということで、飲んで食べる方に没頭します。
8時頃になって酔い醒まし、腹ごなしに出てきた海岸
バルやレストランの密集する旧市街から海岸まではすぐですが、これ以上進むと落ちます。
なのでまた戻ります。
本日、こちらからは以上です。
この日の午前は山バスク