さくら百華の道にお邪魔するのはこの春3回目
64種類の桜が植えられた遊歩道、全種類の花を見ることを目標に通ってます。
最初は前2回同様、『道』の南端に植えられた河津桜の様子から。
はじめて訪れた3月上旬は満開でしたが今回は立派な葉桜になってました。
代わって左側に花をつけた2種、右奥に1種
左手前が「越の彼岸」、奥が「小松乙女」、右奥は「八重紅彼岸」という品種
🌸越の彼岸
下の画、向こうは別の木「関山」という遅咲きの別種で未開花。
その先踏切警報器が写ってますがそのようなものをつくる会社の事業所、線路は通ってません。
越の彼岸(コシノヒガン)
花は中輪、一重咲きで淡紅色。開花期は3月中旬。江戸彼岸と近畿豆桜の雑種で、富山県に自生が見られる桜です。染井吉野のように、葉に先立って花が咲く美しい桜です。
『道』の桜には名称と簡単な解説が書かれたプレートが付けられています。プレートも撮影しましたが写真枚数が大量になってしまうので文字起こししたものを掲載します。
🌸小松乙女
小松乙女(コマツオトメ)
花は小輪、一重咲きで淡紅色。開花期は3月下旬~4月上旬。上野公園の小松宮像の近くに原木があり、江戸彼岸系の雑種と推定されます。染井吉野より少し早く咲きます。
🌸八重紅彼岸
上下でやや花色など異なるようにも見えます。
下は道の左右とも同じ品種、奥の葉桜は河津桜。
八重紅彼岸(ヤエベニヒガン)
花は中輪、八重咲きで淡紅色。開花期は3月中旬~3月下旬。江戸彼岸と豆桜の雑種と推定され、小彼岸系であまり大きくならず、枝も横に張らず、花着きが良い愛らしい桜です。
解説からすると時期的にももっと咲いててよさそうですが
これからにぎやかに咲きそうなので良しとしましょう。
こちらは『百華の道』唯一の染井吉野(ソメイヨシノ)の木
花はまだほんのちらほら。
そしてソメイヨシノの木が1本しかないというのは意外でした。〈パンフレット入手したので詳細把握できました〉
今後に期待してプレート文字起こしは無し。
🌸陽光
陽光(ヨウコウ)
花は大輪、一重咲きで紅色。開花期は3月下旬。天城吉野と寒緋桜を交配して作られた栽培品種です。染井吉野に先駆けて咲き、花の紅色が濃く、大きいのが特徴です。
ほぼ満開でした。
🌸アーコレード
場所によって花の数がだいぶ違ってました。
アーコレード
花は大輪、八重咲きで淡紅色。開花期は4月上旬と秋咲き。英国で育成された品種で、日本では二季咲きとなります。花は十月桜よりやや紅色が濃く、大輪となります。
🌸啓翁桜
花が小さいです。結構ひらいているようですが花びら散ってしまったのも?
きちんと見てなかった。
啓翁桜(ケイオウザクラ)
花は小輪、一重咲きで淡紅色。開花期は3月下旬。支那実桜と寒緋桜の雑種と推定されます。この実生苗から選択したものに、敬翁桜、東海桜があり、切花として利用されます。
🌸小彼岸
少し先にあるのも同じ品種
見頃です。
小彼岸(コヒガン)
花は小輪、一重咲きで淡紅色。開花期は3月中旬。江戸彼岸と豆桜の雑種と推定され、花着きがよく、大きくならないので小庭園にも適する桜です。
🌸江戸彼岸
上はまだ若い木ですね
江戸彼岸(エドヒガン)
花は小輪、一重咲きで淡紅色。開花期は3月中旬。野生の桜の一種で、樹齢の長いものが多く、山高神代桜(山梨県北杜市)や淡墨桜(岐阜県本巣市)は千年以上の年月を経ていると言われています。
🌸紅枝垂
紅枝垂(ベニシダレ)
花は小輪、一重咲きで濃紅色。開花期は3月中旬。枝垂桜は江戸彼岸の変種で、枝が下垂するものです。本種はその中でも花色の紅色が特に濃いものです。
🌸十月桜
十月桜(ジュウガツザクラ)
花は中輪、八重咲きで淡紅色。開花期は4月上旬、10~12月。10月頃から咲き始め、翌春にも咲く、年2回花を咲かせる珍しい桜です。江戸彼岸と豆桜の雑種とされる小彼岸系の品種です。
前回ピンボケで撮れた花、今回は花数も増えてます。
🌸神代曙
見頃でした。華やかな並木
神代曙(ジンダイアケボノ)
花は中輪、一重咲きで淡紅色。開花期は3月下旬。都立神代植物公園に原木があり、染井吉野よりてんぐ巣病にかかり難く、花の紅色がわずかに濃くなります。染井吉野系です。
🌸雨情枝垂
先の歩道左側の木々
蕾はもう少しでひらきそう
雨情枝垂(ウジョウシダレ)
花は中輪、八重咲きで淡紅色。開花期は4月中旬。童謡詩人として有名な野口雨情邸(栃木県宇都宮市鶴田町)内に八重紅枝垂に混じって植えられていたもので、雨情を記念して名づけられました。
🌸枝垂山桜
まだほとんど蕾
枝垂山桜(シダレヤマザクラ)
花は中輪、一重咲きで白色。開花期は4月中旬。山桜系の枝垂れ品種で、別名:仙台枝垂とも呼ばれています。各地で栽培されており古くからある品種といわれています。
これは桜に紛れ込んだハナモモ
以下まだほとんど蕾2種
🌸仙台屋
花はまだほんのすこし
仙台屋(センダイヤ)
花は中輪、一重咲きで紅色。開花期は4月中旬。山桜の品種と考えられ、原木は高知市内の仙台屋という店の庭にありました。牧野富太郎によって命名されました。
🌸御車返し
まだ蕾がいくつか色づいてきたばかり、次回乞うご期待
御車返し(ミクルマガエシ)
花は大輪、一重・八重咲きで淡紅色。開花期は4月中旬。もと、東京の荒川堤で栽培されていた品種。昔、一重か八重かで争いになり車を返して確認した、あまりの美しさに後水尾天皇が御車を返してご覧になったことに因むともいわれています。
🌸雛菊桜
花びらが100枚以上あり菊咲きと言うそうです。可愛い花です
雛菊桜(ヒナギクザクラ)
花は小輪、菊咲(段咲)で淡紅色。開花期は3月下旬。奥丁子桜が菊咲きとなった品種で、原木は新潟県北蒲原郡弥彦村の弥彦神社にあります。二段咲きの花が混じります。
🌸紅笠
まだほとんど蕾でした。これも次回乞うご期待
紅笠(ベニガサ)
花は大輪、八重咲きで淡紅色。開花期は4月中旬。浅利政俊が作出した品種で、1961年に糸括と里桜の自然交雑によって得られた未生苗から1963年に選抜されました。
🌸冬桜
葉と花のコントラストが良いと思いました。秋花はどんな風なんだろう
冬桜(フユザクラ)
花は中輪、一重咲きで白色。開花期は4月上旬と秋。豆桜と里桜、または山桜との雑種と推定され、春と秋に開花します。葉が小型なので小葉桜(コバザクラ)とも呼ばれています。
🌸舞姫
一気にひらく1日前、でしょうか?
舞姫(マイヒメ)
花は中輪、八重咲きで淡紅色。開花期は4月中旬。(財)日本花の会の桜見本園で八重紅枝垂の未生から作出されたサクラで樹全体が花で覆われる美しい八重桜。名称の公募により、花の姿がフリルのあるドレスを着て舞い踊る貴婦人の姿を連想されるとして、名前が付けられました。
ここの桜プレート解説を書いている「日本花の会」が育成した品種だそうです。〈舞姫の解説文だけ少し長めなのだ〉
こちら桜は紅枝垂、下はハナニラ
ハナモモやハナニラ以外にも脇役の木や花はいたるところに植えられてます。手をかけてますね
今回最後は
🌸白妙
膨らんでますけどまだ蕾
順調にいって満開はあと一週間くらい?
白妙(シロタエ)
花は大輪、八重咲きで白色。開花期は4月中旬。もと、東京の荒川堤で栽培されていた品種。大輪白花で八重咲きの数少ない里桜の中でも、花柄や小花柄はあまり長くないのが特徴です。
今回はこのような結果となりました。見頃主役は神代曙、紅枝垂でしょうか。
ついで前回までに花を見てここにまとめた種類、羅列すると
・河津桜(カワヅザクラ)
・寒緋桜(カンヒザクラ)
・大漁桜(タイリョウザクラ)
・椿寒桜(ツバキカンザクラ)
・修善寺寒桜(シュゼンジカンザクラ)
・オカメ
・大寒桜(オオカンザクラ)
7種
今回はまだ蕾も多かったですが、20種
残りが37種!〈いくつ見逃すかってのもありそう〉
パンフレットで調べてみたら遅咲き桜の種類が半分以上あるようなのでまだだいぶ楽しめそうです。
以上、ひとり勝手に盛り上がってる現場からでした。