散歩の途中

散歩の途中で観察記録、その後少し調べて書くノート

隅田川テラスを歩く (左)その2 言問橋から千住大橋まで

隅田川左岸側のテラス、ちょうど言問橋の真下で小休止、また上流に向かって続きを歩きます。

言問橋下流

この付近両岸ともに隅田公園、それぞれ墨田区立と台東区立なんだそうです。見えているのは台東区側。

 

次は500m弱で桜橋が架かります。

この橋は歩行者専用橋、橋がXの形をしています。2つの隅田公園を連絡するため1985年に架けられ、架橋費用も両区で折半だったそうです。

 

橋の下からは見通しが悪く、1ヶ所でX形と分かる位置が見つかりませんでした。

 

桜橋の上流側から

対岸は今戸、こちら側は向島のあたり。

 

浅草からまだそれほど離れてないのですが、このあたりへくるとテラスにいる人の数も少なくなります。

桜橋と隣りの白鬚橋の間から川下流方向

 

白鬚(しらひげ)橋に近づきつつ

何回か近くには来てましたがずっと塗装工事中だったような気がしてました。久しぶりに全貌を拝むことができました。

 

白ひげ橋ですから橋の色も白、というか正確にはライトグレー。高欄は少し緑の入ったグレーです。
それでもこの橋は過去に青色に塗られていた時もあったようです。

通る道路は明治通り

橋の竣工は1931(昭和6)年、関東大震災復興事業の一環として現在の橋に架け替えられました。橋名は近所の向島白鬚神社からですが、橋ができる以前にあった渡し舟も「白鬚の渡し」でした。

美しい橋だと思います

下からも見上げてみたかったのですが橋の下に通路やデッキがありません。

 

5月5日は過ぎてましたが鯉のぼりがたくさん泳いでました。

テラスに落ちる影もおもしろいです。

 

対岸は南千住、最近は中高層の住宅が増えてます

正面に見える橋は瑞光橋(ずいこうばし)、隅田川を横断してる橋ではありません。かつて奥にあった国鉄の貨物ターミナル、隅田川駅などと連絡するための水路があり、その名残りの水場に架かっている橋です。ちなみに水路はなくなりましたが隅田川駅は貨物駅として現在も存在しています。

 

その近くで隅田川を渡る橋はこちら水神大

1989(平成元)年竣工のまだ若い橋です。橋名は近所にある隅田川神社(水神宮)に因み。

 

神大橋の上流側

隅田川は前方に見える住宅建物群の手前を左に大きくカーブします。ちょうどクエスチョンマークの上の部分[?]の形。
一方で右の首都高が切れているように見えるあたり、古くは綾瀬川の合流点でした。現在も荒川との間に水路、水門があり船舶の往来があります。

綾瀬川合流点に近づく

左向こうからこちらに向かって流れてくるのが隅田川ですが、テラスは右旧綾瀬川の水路のほうへカーブしています。

 

テラス沿いに先へ進むと合流点

昔は綾瀬川が合流していましたが現在は荒川が途中にあるのでその間、500mほどの水路です。奥に見える橋は昔の名残で「綾瀬橋」、頭を首都高に圧迫されてます。そして対岸は造船所(伊澤造船)です。

 

綾瀬橋上から隅田川方向

隅田川テラスは一旦途切れます。階段をあがって綾瀬橋を渡り対岸へ渡ると...造船所がありますがその先はテラスが続いています。右に見えている造船所のクレーンを目印にすると次と位置関係がわかりやすいと思います。

 

先へまわり込みます

こちらの隅田川テラスはまだ出来て間もないように見えます。

また綾瀬橋の先から隅田川左岸は足立区に入り、町名は千住曙町です。

 

上流側には千住汐入大橋

昔、汐入の渡しがあった付近に2006(平成18)年開通しました。特に華もなし、実用一途の橋であります。

隅田川の橋は3径間のものが多いけどこの橋は2径間、なんてことにいま気づいた勢いで書いてしまうのだった

 

千住汐入大橋の上流側から

この先300mほど進むとテラスは通行止め。千住関屋ポンプ所の建設工事中でその区間数百メートルは隅田川テラスも未整備でした。

建設中のポンプ所は地下に巨大水槽があり豪雨時など周辺の雨水を一時的に貯留、その後川に排出するための施設。排出口なども造る必要があるからテラス工事後回しですかね。

 

その先へ迂回し下流側をふり返り

左は50年ほど前に設置された古い堤防のまま。対岸はスーパー堤防で対照的です。

 

再びテラスに下りるとほどなく鉄道橋梁が3つまとまって川を横切ります。

いずれも「隅田川橋梁」といい、手前から東京メトロ日比谷線つくばエクスプレス、JR常磐線です。日比谷線橋梁だけ異なる形式であと2つはお揃い。

 

常磐線特急通過中

 

次は背後に約300mで千住大橋です。

千住大橋手前から

ここを歩くきっかけ、橋の上で『隅田川テラスが延びてきてる』と気づいたあたりに出てきました。

それにしても美しいオリジナルの大橋を中央にして、わざわざそれを隠すように新道路橋と水管橋を間近に並行させるのはなぜでしょう。〈がっかりポイント最上位レベルです〉

手前の新道路橋竣工は1973(昭和48)年、交通量増大のためとのことですが桁橋にするのだったらせめて路面の高さを統一してほしかったです。

 

千住大橋の下には千住小橋

 

小橋の先から大橋を見上げる

千住小橋は2004年からあるようですが、下から大橋を見たのはたぶんはじめて。

橋の下からもやっぱり狭い、この景色が自分には限界でした。右上は隣りで〈邪魔する〉水管橋の一部。

 

橋詰めのあたり

こちら現在の千住大橋旧橋は1927(昭和2)年竣工、橋の詳細は対岸のテラスを歩いた記録でしますね。

ちなみに対岸(右岸側)テラスは千住大橋で一旦途切れて工事中(開通は近そうですが)、左岸側はまだ先へ続いてます。
でもここで休憩いれます。

 

左)その1

miwa3k.hatenablog.jp

その3

miwa3k.hatenablog.jp

 

隅田川テラスの整備状況/左岸・両国橋より上流  2022/5月現在
紺色:整備済み オレンジ:堤防の川裏側に歩道(視界がきかないところあり)
グレー:工事中・通行止め