多摩川右岸を歩く その3 日野市浅川合流点から多摩橋

「多摩川右岸を歩く その2」をまとめたのが17年1月なので、1年3ヶ月ぶりにいままでの続きを歩く。

すでに歩いたのは、右岸河口(川崎市川崎区)からさかのぼって、日野市の浅川・程久保川合流地点まで。今回はこの上流側へ向かって続きを歩く。
右岸側、左岸側それぞれを通しで歩ける*1*2のは、羽村市の玉川上水取水堰(羽村堰)までだろう。左岸側はそこまで歩いてしまったので、右岸側も羽村堰まで歩く予定にしている。

多摩川右岸を歩いた記録

 

ということで、その3スタート地点は浅川を跨いだ北側から。

多摩川右岸その3 足あと

橋が1本あれば簡単に浅川を跨げるのだけど、あいにく多摩川との合流点付近に橋がない。アプローチはやや離れたところからとなった。

京王線高幡不動駅北口から歩き始める

f:id:miwa3k:20180414111304j:plain

反対側の出入口はにぎやかだけどこちら側は静か。北口、最近できたのかな?
高幡不動駅は浅川、多摩川の南側に位置しているため、まず2つの川の間へ出ることにする。

駅前に用水路があって、それに沿って歩いていたら水車小屋があった
用水路の水車小屋

f:id:miwa3k:20180414111305j:plain

向こう左上に見えている多摩モノレール軌道下の道路を歩き、新井橋で浅川を渡って、多摩川との間へ出る。

新井橋上から浅川(下流方向)

f:id:miwa3k:20180414111306j:plain

浅川左岸堤防上の道路を東に向かって先へ進み、浅川、多摩川合流点を目指す。

浅川の多摩川合流点近く(下流方向)

f:id:miwa3k:20180414111307j:plain

新井橋から1.5km近く浅川を下った。川の中央に立っているのは府中四谷橋の主塔の1本。あのあたりはすでに多摩川。

多摩川の堤防に出る前、浅川との間に根川という川が流れていた。
そういえば根川という名前の河川、多摩川対岸の立川市内にも、調布、狛江市にもあってそれぞれ別の川なのでややこしい。

日野の根川を橋上から

f:id:miwa3k:20180414111308j:plain

こちらの根川、日野市を流れる日野用水などの農業用水路の水を集め、最終的に多摩川に放流されるのがこのあたり。近くに下水処理場が2か所あってその処理水が大量に流れ出しているため水量は豊富。そして下水処理水特有の塩素のようなにおいも強い。

多摩川右岸堤防の終端

f:id:miwa3k:20180414111309j:plain

左側を多摩川が流れるが、右側から根川、浅川、程久保川がこの付近で合流するため堤防が切られている。

そしてここが今回のスタート地点。

スタート地点、上流方向を振り返って多摩川堤防上を歩き始める

f:id:miwa3k:20180414111310j:plain

この付近で多摩川河口からの距離は約37km。

しばらく多摩川堤防に沿って根川が並行する。そちらの川沿いはずっと桜並木でお花見の名所のひとつでもある。
花は終わってしまった桜並木

f:id:miwa3k:20180414111311j:plain

甲州街道・日野バイパス、石田大橋の下をくぐる

f:id:miwa3k:20180414111312j:plain

まだ花をつけていたさくらと

f:id:miwa3k:20180414111313j:plain

立日橋まできた

f:id:miwa3k:20180414111314j:plain

川向こう立川市と日野市を結ぶのでこの名前。上を多摩モノレールが通る2階建ての橋梁。
足元あたりにはかつて多摩川を渡る”日野の渡し”があったそうな。

JR中央線多摩川橋梁

f:id:miwa3k:20180414111315j:plain

そういえばここまで多摩川の流れがほとんど出てきてなかった。ようやく、川の流れが間近な1枚。
中央線橋梁の真下あたりから上流方向

f:id:miwa3k:20180414111316j:plain

谷地川合流点付近

f:id:miwa3k:20180414111317j:plain

正面向こうの多摩川沿いに行きたいのだが、直接渡れずに谷地川を渡る橋があるところまでそちらを迂回する。

都道が通る新旭橋で谷地川を渡り、多摩川沿いに復帰。八王子市に入る。
ちょっと殺風景な河原を見ながら進む。

多摩大橋を越えて

f:id:miwa3k:20180414111318j:plain

遠くに走るのは八高線の電車

f:id:miwa3k:20180414111319j:plain

八王子市内の多摩川右岸側に歩道が整備されたのはごく最近なのかなという気がする。
左岸側は歩道のほか、河川敷に公園や運動場などの設備も充実しているけど、右岸側はまちまち。

多摩川右岸海から45Kポストと河原

f:id:miwa3k:20180414111320j:plain

まだ新しそうな歩道と堤防、天気のせいもあるが風景はちょっと退屈な右岸側。
前方に大きな堰があると思っていたら堤防外側へ水の流れがある。堰は日野用水の取水地点だった。

日野用水の水路

f:id:miwa3k:20180414111321j:plain

ここからとられた水は日野市内の田畑を潤して、最後は先ほどの根川の流れになって多摩川へ還っていく。

その先で整備された堤防沿いの歩道は途切れる。八王子市から昭島市に入るあたり。

山歩きに来たのではないのだが

f:id:miwa3k:20180414111322j:plain

この先は森の中の荒れた道をしばらく進み、殺伐とした場所を通り抜けていく。散歩にはあまりおすすめしない。

その上流側で一般道路に接するところ

f:id:miwa3k:20180414111323j:plain

向こうから来てここへ出てきたのだが、こちら側からでは入っていくのをためらいそうだ。

拝島橋

f:id:miwa3k:20180414111324j:plain

通っているのは国道16号。

拝島橋の先はまだ昭島市だが、八王子市の滝が原運動場専用通路という道路を通る。どうも昭島市は多摩川右岸側一帯の土地を整備する事に積極的ではないようだ。
運動場専用通路を先へ進むと再び八王子市に入り、滝が原運動場の中を通る。

運動場を横切る拝島水道橋

f:id:miwa3k:20180414111325j:plain

たしか八王子、多摩市等で使用される上水道用の導水管が通っている橋。前方木立ちの先から多摩川を横断してきて後方にある段丘崖の途中に掘られたトンネルへ消えて行く。

滝山の段丘崖

f:id:miwa3k:20180414111326j:plain

手前は滝が原運動場内、切り立った崖があってその上は滝山城址のある丘陵地帯(加住丘陵)。間の公園側にはまだ桜が咲いていた。
この崖はもちろん多摩川の流れが削ってつくったものだろう、それもさほど古い時代ではなく。

その先へ進むとのどかな風景が続いていた。
多摩川の堤と48キロポスト

f:id:miwa3k:20180414111327j:plain

堤防の上を歩いて行くと、秋川と多摩川の合流点付近を通過。

秋川、多摩川合流点付近を見通す(秋川側から下流方向)

f:id:miwa3k:20180414111328j:plain

この前方が合流地点。

ここも合流点近くに秋川を渡る橋がないのでぐるっと大きく迂回。
秋川を東秋川橋までさかのぼる。

東秋川橋

f:id:miwa3k:20180414111329j:plain

前方の橋を渡ってUターン、対岸はあきる野市で、今度は秋川沿いに下る。

秋川を下流方向へ多摩川との合流点へと戻ってるところ

f:id:miwa3k:20180414111330j:plain

秋川起点標識、つまり多摩川との合流点

f:id:miwa3k:20180414111331j:plain

どちらの川も見えてないけど…
ここには1年半ほど前に秋川を歩いたときにも来たが、標識が新しくなっている。古い標識では「多摩川合流点」と記されていた。

秋川の長い迂回からやっと多摩川側の堤防に復帰し、少し行くと
多摩川右岸海から49Kポスト

f:id:miwa3k:20180414111332j:plain

前方の橋は睦橋(むつみばし)。相変わらず川面は見えない。
秋川を歩いたときは拝島から睦橋を渡って秋川起点へ出た。

miwa3k.hatenablog.jp

睦橋の下をくぐってさらに遡る。

多摩川右岸海から50Kポスト

f:id:miwa3k:20180414111333j:plain

すぐ向こうはJR五日市線橋梁。

ここを過ぎると平井川が多摩川に合流、また平井川の方に沿って歩くことになる。

平井川が多摩川に合流

f:id:miwa3k:20180414111334j:plain

近くには秋川起点と同じ色、形の「平井川起点」標識があった。

平井川に沿って少しさかのぼる

f:id:miwa3k:20180414111335j:plain

前方にちょっと見える多西橋(たせいばし)を渡って対岸へ渡る。

そしてそのまま道路をまっすぐ進むと、多摩川の多摩橋に出る。
多摩橋

f:id:miwa3k:20180414111336j:plain

多西橋、多摩橋と通っているのは五日市街道。

多摩橋上から見る多摩川(下流方向)

f:id:miwa3k:20180414111337j:plain

右岸を歩ける羽村堰まではここからさほど遠くないのだけど、ここで多摩橋を渡って多摩川左岸側へ。本日はここまでとした。
それにしても目標地点まで中途半端な距離を残してしまった。

そのまま五日市街道を歩き、途中玉川上水なども渡りJR青梅線牛浜へ。

*1:右岸側は一部立ち入れない場所や未整備の場所もあり、迂回が必要になる部分もある。

*2:左岸側は「たまリバー50キロ」と名付けられた遊歩道が整備済み。