八王子市を流れる川口川(かわぐちがわ)を浅川合流点から上流端へさかのぼりました。そのあと川から離れ、小峰峠をこえて五日市まで歩きました、というノートです。
川口川は多摩川水系の河川で、八王子市西部の今熊山山中に源があります。東あるいは南東方向に流れ下り、八王子市街地近くで浅川に合流します。浅川は日野市内で多摩川に合流します。
今回の足あと地図
京王八王子駅から北に向かい、浅川へ出ます。
浅川・暁橋から上流方向
もう少し上流で北側から川口川が合流しています。橋を渡って浅川の北側へまわります。
浅川、川口川合流付近
右から流れ込んでいる川口川。
10月の台風19号の影響でしょう、浅川の川原も荒れ気味です。
右の中野橋方向へ進みます。
しばらく住宅地のなかを流れます(中野山王1丁目付近)
川沿いの道を自転車通学の男子大学生ばかり、たくさん通ります。バス代節約なんでしょうか。
これは台風のもたらしたもの?
こちらは河川改修で残された旧河道跡です(中野上町5丁目付近)
改修前、川が蛇行していた頃の跡です。現在はこの背後に直線化された流れがあります。
川口川には河川改修前の河道がそのまま残っている箇所が結構ありました。
楢原町、清水公園の先左岸側のみ遊歩道になっています
東京湾まで50.4㎞、多摩川まで10.8㎞、浅川まで2.6㎞。
下犬目橋から上流方向(犬目町)
水の流れがなくなりました。河川敷は増水の跡をいまだに残していますが、もはや流れる水は見えません。
もう少し上流側
多摩地区の河川はよく枯れる事を知りました。こういう風景も最近は見慣れました。
他の河川も、どこかで水が枯れてもさらに上流には流れがある事が多いです。枯れたように見えて、水は地下を伏流し、地上から見えないだけかもしれません。
唐犬橋(とうけんばし)から
やはり上流側には流れがありました。
駒形橋から下流方向(川口町)
この付近の河川改修はつい最近完了したようです。右側には真新しい歩道ができていました。さらに右側、林の中には古い河道跡が手付かずのまま残っていました。
周辺の町名は川口町です。河川名の由来はこのあたりからでしょうか。
さらにさかのぼると常時川沿いを歩くことがままならなくなります。川に沿う秋川街道を歩いていきます。
秋川街道からちょっと横道に逸れて十内入橋の上より
すぐ隣りを水道管が渡って、アーチの下遠くには大岳山が望めます。
のどかになってきたと言いたいですが、背後は圏央道、高速道路の橋梁が横切ってます。
秋川街道をさらに上がって行くと上川町、上川橋交差点で美山通り(都道61号)とのT字路、その傍らに支流が合流していました。
川口川支流(向こうからこちらへの流れ)との合流
山あいに入ってきてあちこちで小さな流れが合流してくるようになりました。この支流は川幅も広くとられ、大きな支流かと思えばそうでもなく、河川名も不明でした。
その近く、川沿いを入って行こうとした道路が陥没して通行止め。
秋川街道の橋上から
護岸の裏側、土が落ちて道は封鎖(テープですが)されてます。
ここは無難に秋川街道側を進みました。
再び流れが見える場所は通称山田通り、重忠橋付近になります。
そちらの通りへ回り込んで、
重忠橋近くから見える赤い橋は明神橋
右側の神社へ渡る橋です。
神社名を田守神社(たもりじんじゃ)と言います。この周辺タモリさんがたくさんあります。
田守神社鳥居と明神橋
明神橋上から上流側
神社前の道はほんの少しの区間、現秋川街道から外れ、旧道ぽい雰囲気です。
その途中、大仙寺への参道入口には
これは矛でしょうか
台座には田守山の文字が刻まれています。
秋川街道に戻り、田守橋を渡ってさらに川を遡上します。
川にだいぶ上流感が漂うようになりました
周囲に山が迫ってきて(それほど高い山ではないですが)
新小峰トンネル入口が見えてきます
秋川街道はトンネルに入ってあきる野市へぬけていきます。
川口川を追うには手前で左へ入る道へ、左端に「今熊神社入口」とあります。
そこから200mほど先へすすむと、川口川上流端標識があります。
川口川上流端
なぜここなのかは不明ですが、上流端です。
標識は銀杏の葉のような形、八王子市内ではこのタイプのものを見かけます。
もう少し上流へ進みます。
古い橋が架かってます
このあたり、川に水はなく枯れていました。
枯れた川と丸木橋??
丸太が2本渡されています。最近の台風などで倒れたものではなさそうですが、橋なのでしょうか。すでに朽ちて人が乗ったら折れそうです。
もう少し奥へ行くと
今熊神社拝殿前へ
神社本殿は今熊山頂上近くにあり、正面の鳥居が登山口です。(今熊山は標高505m)
左に少し見える鳥居の奥に遥拝殿があります。
枯れている川の源流は神社奥に延びる今熊林道の先にあるようですが、追跡は林道入口までとしました。(写真なし)
登山者用駐車場から今熊山方面を見上げて
垣根の向こうにも沢がありましたが、そちらも枯れていました。
☆ ☆ ☆
次に、小峰峠をこえて五日市へ出ます。
来た道を秋川街道まで引き返し、新小峰トンネルの300mほど手前まで戻ります。
秋川街道旧道分岐
左へ行くと新小峰トンネル、右が旧道です。
旧道入口付近に通行止標識がありますが、さらに入って行くと
ゲートがあります
こちらの標識では車両は通行止め、歩行者専用道という扱いで、ゲート横から歩行者は入れるようになってます。
旧道はさほど荒れてなく、歩くには支障はありません。元は車も通っていたので舗装されています。
きついカーブの連続する坂道をあがって行くと
小峰峠に差し掛かります
奥にトンネルがあります。
小峰トンネル(八王子側から)
このトンネルは1912年開通、全長は80mほど、八王子市とあきる野市の境界になります。
あきる野市側から
トンネル途中から照明がなくなり、足元が真っ暗になりました。
峠をこえて道は下り坂に。
あきる野市側の道にはセンターラインも残っていました
再びゲートを通ります
向こう側は水道、配水塔でしょうか。
さらに下ると秋川街道の新しい道、ちょうど新小峰トンネルのあきる野側出口付近に合流します。
都立小峰公園前などを通過し、住宅の密度も高くなってくると
向こうが五日市、JRの駅付近が見えてきます
街中に入ってきて
権田トンネルの上から、下は歩いてきた秋川街道、秋川橋付近を望む
秋川橋の下を流れるのは秋川。
JR武蔵五日市駅前に出ます
この日はここまでです。