散歩の途中

散歩の途中で観察記録、その後少し調べて書くノート

多摩川右岸を歩く その4 多摩橋から小作堰

多摩川の右岸をずっと歩いてさかのぼるシリーズ。
最初に河口を出発したのは2017年1月。歩いた分をその1,その2とまとめ、次は2018年4月に歩いてその3をまとめました。
よって今回その4は約5年ぶり(笑)

とにかく続きを歩いてきたのでまとめることにします。今回は距離的にはかなり短め。

スタートは前回離脱点の多摩橋。福生市とあきる野市の境界で五日市街道が通る橋です。

 

最寄りの駅から橋に向かう途中、玉川上水を渡ります。
玉川上水に架かる『かやと橋』手前から(福生市牛浜)

橋の先道路は下り坂、玉川上水は段丘上のきわを流れています。自然河川ではあり得ない風景です。

その坂〈勾配12%の標識がありました結構急坂〉を下って少し行くと多摩川

 

多摩橋たもとへ(福生市北田園)


渡りはじめて上流側を望む

手前は左岸側、遊歩道が下に見えます。

でもこれから歩く右岸側は次の永田橋にかけて歩道はありません。

 

橋中央部から上流次の永田橋など

 

わたり終えるとあきる野市草花。多摩川支流で日の出町方面から流れてくる平井川の合流点近くですが2つの川の間を北方向に進みます。多摩川沿いに歩道がないので段丘上の一般道を。

少し高くなったところから南の平井川方向

川の流れは近いはずですが見えません。

 

800mくらい先へ進み永田橋通り(都道165号)切通しの上から多摩川・永田橋方向

前方に見えるのが永田橋、その先は福生の市街地へ。

左の階段を下りて多摩川沿いに移ります。

 

永田橋の上流側から

目の前が多摩川堤防、この上をしばらく歩きます。

 

200mほど行くと左前に『多摩川右岸海から52K』ポスト

左側は大規模な宅地開発で現在は100棟単位の住宅が建ってますが、その上流側に古い『水田復旧記念碑』と水神宮の祠、かつては多摩川河川敷であり、水田が広がっていたことがわかります。

 

しばらく行くと一般道に変わります。
河川敷方向

このへん河川敷方向の見通しは良くなく、川の流れは見えません。
左側も細長く伸びた住宅地の隣りにすぐ段丘崖が迫ってます。あきる野市から日の出町にかけてのびる草花(くさばな)丘陵の東端にあたる場所です。

 

丘陵を下ってきた道路が多摩川を渡る羽村大橋の一部


別位置から羽村大橋

正面で多摩川と玉川上水を一気に渡ります。

 

少し高い位置から羽村堰下橋、多摩川右岸堤防など

正面の橋は羽村大橋の上流約400mにかかる羽村堰下(はむらせきした)橋、歩道橋です。その向こう多摩川対岸には玉川上水の取水堰があります。

撮影したとき気づかなかったのですが手前瓦屋根の大きな建物ですね。確認すると清流寺別院。

 

再び右岸堤防上から羽村堰下橋(羽村市羽)


そのすぐ上流から、対岸は羽村堰

さっきも書きましたが玉川上水の取水堰です。

左側に並ぶ水門が取水口、その右で川の流れと直角にのびて水を堰き止める役目の投渡堰(なげわたしぜき)、固定堰などが見えてます〈が、さすがにちょっと遠いですね〉。

羽村堰へは多摩川左岸、玉川上水をたどって歩いた記録〈だいぶ前ですが〉があるのでそちらを見て頂くことにして

多摩川左岸を歩く その4 多摩大橋から羽村堰 - 散歩の途中

玉川上水をあるく その3 拝島平和橋から羽村堰へ - 散歩の途中

多摩川を歩く その5 羽村堰から沢井 - 散歩の途中


こちらは多摩川右岸海から54Kポスト付近

羽村堰の対面といった位置。右岸側もう少し先まで堤防が続いてます。

 

左は羽村市郷土博物館の建物

博物館は町のいちばんどん詰まり、普通これ以上先へ進めませんみたいなところに建ってます。〈建物の裏手もその先も段丘の崖、右手は多摩川〉

足元の堤防ももう少し先で段丘崖に接していったん終わります。

そのあたりでちょっとふり返ってみる

多摩川の下流方向、右端あたり対岸にはまだ羽村堰が見えています。

 

そしてこちらが歩いていた堤防の終点から上流側を見たところ

この日いちばんの難所へやってきました。危険なので立入ってくれるな的立て札はありますが通り道はできてます。

おすすめはしませんけど

雨などの都度土砂が川へ落ちているのでしょう、いつ崩落して道がなくなるかはわかりません。

でもそれほど長い距離ではありません。

この沢を渡れば先は安定しています。

前方にはすでに通過していった人の姿も。

 

一段落して上流方向を

この先は右に多摩川、左、元河川敷にゴルフ場+練習場、間に築かれた堤防に沿っていきます。

 

こちら多摩川右岸側は青梅市に入り、ゴルフ場施設の出入口近く
海から55Kポスト

左の道路、ゴルフ練習場で行き止まりですが結構な車の通行量があります。

 

もう少し先から下流方向

こちら側は青梅市友田町、対岸は羽村市羽加美。

 

大荷田川合流地点付近

多摩川の堤防が途切れ、竹やぶ手前で左から大荷田川が合流。青いポストには『大荷田川起点 上流端まで2.5km』などの文字。多摩川のほう、向こうには小作堰の管理橋が見えてきました。

同じ場所から多摩川対岸を望む

この付近からは対岸(左岸側)の段丘も高さが目立ってきました。
両岸とも段丘となってくるのがこのあたりからということで、多摩川の連続的な堤防もこの付近からは必要なくなってきます。
つまり、河口から続いていた堤防上の自転車道・歩道もこのあたりまでということです。

 

大荷田川合流点から約300mで小作(おざく)堰


管理橋の上から

今回の最終地点とした小作堰に着きました。

河原の両岸に堤防、そこにある歩道をずっと歩くことができるのもこの付近までです。
右岸、左岸と一方に限定して歩くこともできなくなるので『多摩川右岸を歩く』も今回その4までになります。

多摩川下流方向


同じく上流方向

上流側は堰き止められた水で池のようです。

前方に架かる橋、集中して3つあります。
手前桁橋が吉野街道多摩川橋、その先アーチ橋は友田水管橋(水道管が通る)、いちばん奥は2層式のトラス橋、圏央道多摩川橋。

小作堰は1970年竣工の取水堰でここで取られた水は狭山丘陵にある山口、村山貯水池へ送られ、東村山や境浄水場などで浄水後東京都の上水道となります。右側に見えるのはその取水設備です。

 

取水ゲートなど、川側から

左前方の丸いのは水位観測所。


内側はこんなふうになってます

3レーンの水路を水は奥にながれます。幅広になって流れが緩やかになったところで大きなごみ、砂などを沈殿させ、いちばん奥のゲートから地下導水管で山口、村山貯水池などへ送水しています。

 

位置をかえて


堰管理橋を渡って左岸側へ出てきました。多摩川右岸を歩くはこのへんまでとさせていただきます。〈6年かかった〉

 

多摩川右岸を歩く その1 河口、そして川崎区殿町から二子橋 - 散歩の途中

多摩川右岸を歩く その2 二子橋から日野市程久保川合流 - 散歩の途中

多摩川右岸を歩く その3 日野市浅川合流点から多摩橋 - 散歩の途中