前回と同じ日の後半、散歩の続きです。
上野原の町にさしかかったところから【前回再掲】
ここはかつて甲州街道の宿場町(上野原宿)でもありました。
上の写真左から上がってくる道路が国道20号(現・甲州街道)、今は町の東側「新町」、前方に向かって町の中心です。
このあと町中をぶらぶらと歩き、旧甲州街道の道すじをたどって西隣りの鶴川宿まで足をのばしてまた上野原に戻ってくるというコースで歩いています。
国道20号を渡ってなんとなく隣りの道へ入りました。
NTTの鉄塔を前に
その近く、色づいた銀杏の木々は牛倉神社
神社の先に
門、囲われてますが案内解説などは見当たりません
そこから路地を入るとすぐ
立派な松の木のある屋敷
先の門はこの家のものでしょうか?
国道20号線に戻りました
町のメインストリート古い商店街通り
かつての甲州街道でもありこのあたりは上野原宿内だったところです。
同じ通り、本町交差点あたり
古い建物がありました
旧街道でもある国道沿いにこのような古い建物はほとんど残ってなく、残念ながら宿場の面影は感じることができなかったです。〈少し前まで残っていた建物も取り壊されるなどで、左のように更地になっている場所が多いようです〉
また道路も拡幅されたと思われ、道路の一方は拡幅後に建て替えられた建物ばかりというような気もしました。
この本町交差点近くにはかつて上野原宿本陣があったそうで、今もその門は残っているとのことです。でも見過ごしました。
上の交差点を北側に入ってちょっと寄り道しました。
上野原小学校へ
校庭の片隅にある「大けやき」の木〈逆光でござる〉
校庭の向こうからまわり込んでもう1枚
〈いずれにせよあまりよく写せてませんが〉この大けやきは町(上野原市)のシンボルツリー、国の天然記念物に指定されていて樹齢は推定800年以上、だそうです。
木の生えている場所、現在は小学校校庭ですが以前は神社境内だったそうです。
小学校の隣りに池があるのを見つけました。〈こんな地形の場所に池があるとは、何かありそうです〉
月見ヶ池
昭和初期に造られた農業用のため池
上野原の町は段差の大きな河岸段丘の上にあり、水の便が悪い土地だったはずです。
そこを耕地とするため、より高いところを流れる河川(取水は棡原三二山というところの鶴川)から用水路(上野原用水)を設けて水をひきここに溜め、できたのがこの池です。
取水場所は池から直線でも5km以上離れていて用水路は途中トンネルや伏越(サイフォン)などを通りこの池へ導かれました。
現在も池より下流、町の中に水路があり、水が流れているのを見ることができました。
ちなみにこの池、農水省の全国「ため池百選」のひとつだそうです。〈ため池百選~はじめて聞きました〉
池のうしろには「保福寺(ほうふくじ)」
山門の前から
見たところ境内はかなり広そうな寺院でした。〈すみませんお参りしてません〉
武田信玄の重臣であった上野原城主加藤景忠による創建(1582(天正10)年)とのこと。別名月見寺とも。
このあとは旧甲州街道に出て上野原の次の宿場、鶴川宿まで往復してきます。
左前方は上野原市役所建物
右側下は掘割になっている国道20号が通ってます。
それに沿って国道上を進むと
左カーブの国道20号、右からつきあたってくる道に折れると旧甲州街道です。
向こうの谷間にかかる大きな橋は中央道。
歩道橋を渡ってから右にはいります。
入ったあたりにあった案内図
鶴川宿まではさほど距離ありません。
まだ上野原の台地の上
見えるのは鶴川宿あたりの集落、さらに先の野田尻宿方面かと
こちらは中央下に鶴川の流れ、鶴川橋など
橋の左が鶴川宿ですが木の枝の陰になってしまいました。
旧道(車の通らない歩道のほう)は急坂、一気に下って
あっという間に鶴川橋
鶴川上流方向
橋をわたるとすぐ鶴川宿入口となります
カーブの先からふり返ると
宿場の出入りを見守っているような木が塚の上に
道の先にはいまも宿場の面影が残る風景
案内板の抜粋
鶴川宿
鶴川宿は正徳三年(1713)一村一宿にて宿場を構成しました。また天保十四年(1842)には戸数57戸、人口295人、本陣1、脇本陣2、旅籠(上3,中3、下2)計8の小さな宿場でした。
少しずつ先へ
ふり返り
宿の一番奥あたり
ゆるくあがってすぐ左へヘアピンカーブで次の野田尻宿へ。
両側は最近建てなおした建物や塀ですね。〈軽自動車は駐車中〉
これ以上先に行くと歩いて戻るのが大変、引き返します。
一気に国道20号とのT字路まで
また上野原方面にもどってきました。
旧甲州街道は歩道橋が右奥崖斜面に突き刺さっているところです。
歩道橋にあがって崖の右上へさらにあがります。
すぐに普通の道路に変わりそのまま上野原の中心部方向へ
こちらも旧甲州街道道すじ
このままもう少し行くと国道20号に本町交差点近くで合流、商店などが並ぶ町中に戻りますが、本日の行程はいちおうここまで。
上野原駅へ向かうため右折します。
中央道の陸橋を渡ったところ
中央道は上野原の中心付近、このような掘割で通りぬけてしまうので町の様子はほとんどわかりませんね。〈自分も車では中央道しか使ったことがないので台地上に町があること気づいてなかったです〉
上野原駅近道の表示があって歩道をどんどん下へおりていきます。
上野原IC入口交差点付近
歩道橋を渡ってくだり、さらに崖をくだります。
この下に駅があります
正面下が駅跨線橋、その向こうは桂川(相模川)
駅通路には悪書追放白ポスト健在、赤い郵便ポストと並んでます
ちょっと下りすぎて駅反対側出入口
〈電車の待ち時間があったもので〉
正面のビルが駅舎、なかにエレベーターがあって5階が改札口への連絡階でした。
駅の向こうは上野原市街地が載る河岸段丘の上面、台地です。
駅付近が標高170~180m、段丘上の見えている部分が約230m、市役所付近が260m、結構な高低差があります。
この日の前半はこんなところを歩いてました