散歩の途中

iPhoneもって散歩しながらあれこれ観察したノート

多摩川を歩く その5 羽村堰から沢井

久しぶりに多摩川を歩いてきたので、「多摩川」のノートに「その5」を追加。
これまで多摩川右岸は河口から日野市の浅川の合流点、左岸は河口から羽村市羽村堰までさかのぼっていたが、今回左岸の続きを上流に向かって歩くことにした。「左岸を歩く その4」の続きという形。

多摩川左岸は河口付近から羽村堰まで、ほぼずっと川沿いに「たまリバー50キロ」という歩道(兼自転車道)が整備されている。羽村堰より上流は少し先で歩道も途切れて、つねに川沿いを流れを見ながら歩くことはできなくなってしまう。しだいに段丘、山が迫ってくるので、広い河原に堤防そこに歩道という、中下流の川のスタイルにならないからだ。
そして歩き方も、これまでは多摩川左岸、右岸と一方の岸の歩道をずっと歩くことができたけれど、この先には歩行者専用の歩道もほとんどないので、右左関係なく川の近くを歩ける道(かつ車の通行量の少ない道路)をコースに選んでみた。
しだいに山の中へ入っていくにしたがって川の刻む谷が深くなっていき、こちらは川から見るとずっと高いところを歩くようになる。水の流れも見えないところが多くなってしまうので、近くに橋があれば渡って川を見るという歩き方で、橋の上から撮影した写真が多くなった。

多摩川その5行程

今回スタート地点へのアプローチ。
JR青梅線羽村駅

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いわゆる裏口側の出口でこじんまり。

羽村堰までは、以前「その4」のときに駅に向かって歩いた道なのでそれを逆にたどる。途中で大昔の多摩川の水が台地を削って崖をつくった立川崖線の坂道を下りていく。

駅から15分くらいで羽村堰へ。ここは玉川上水の取水堰だということは何回かすでに書いているけどしつこくまた書いてみた。
羽村堰と玉川上水取水口付近

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向こうが多摩川で川のなかにあるのが堰、玉石の石垣がある手前側は多摩川の水を取入れて玉川上水がはじまる最初のところ。

玉川上水の流れ

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向こうへむかって流れていく。こちらは本日の主役ではないので以前歩いたときのリンクだけ置いて

miwa3k.hatenablog.jp

本日の多摩川羽村堰の様子

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手前で白くなって流れているのは、玉川上水側へ引き込んだけどちょっと余計だった分(余水)を戻しているもの。本流は堰から落ちてくる方だけれど水量は少なめのよう。

羽村堰すぐ上流から、多摩川上流側を望む

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向こう側はまだ少し離れたところに丘陵があるといった感じだけれど、これが少し上流へ行くと川の両側へぐっと迫ってくる。
もうしばらく続く堤防の土手を上流に向かって歩き出す。

左岸土手の歩道終点近く

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鳥居は阿蘇神社の一の鳥居。この少し先には「海から55KM」のポストがあった。羽村堰近くでは「海から53KM」ポストだったので、まだそこから2キロ。Z*1

ここからは川の近くの一般道を歩き始める。

小作(おざく)取水堰がみえてくる

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羽村取水堰同様、こちらも川から水を取り入れるための堰で、1980(昭和55)年の完成。ちなみに羽村堰は玉川上水の取入れ口としては江戸時代から存在するが、現在の堰の完成は1900(明治33)年。小作堰、羽村堰から取り入れた水は現在、東京埼玉にまたがる狭山丘陵の山口貯水池、村山貯水池へ貯められ、東村山浄水場、境浄水場へ送られて浄水されて東京都の上水道として使用される。(直接浄水場へ送られる分もあり。)

小作取水堰の取水口と沈砂池

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取水堰のすぐ上流側にある取水口。左側ゲートから水を取り入れて奥へ流し、大きなゴミや砂などを沈殿させる。そのあといちばん奥の水門から地下の導水管で山口貯水池などへ水を送っている。

多摩川側から取水ゲートや水位観測用の塔など

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河川敷のコンクリート部分の下に水が導かれてゲートを通って沈砂池へと入っていく。
水位観測塔の向こうに多摩川橋が写っている。

多摩川橋の上からみた小作取水堰

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 多摩川橋から上流側

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ちょっと手抜きで反対側の歩道へ渡ってないので、上流側の水面はほとんど見えてない。すぐ隣の橋は友田水管橋で導水管が通っているが上は歩行者が渡れるようにもなっている。その向こうに見える橋は圏央道多摩川道路橋。

圏央道多摩川道路橋と多摩川

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最近つくられた国土交通的な道路は、どんなところでも豪快にぶっ通していくぜっていう有無を言わせぬ傍若無人感がすごいな。それでも道路はトラスの箱の中と屋根上の2層構造にして4車線を確保しているのはなんの美意識なんだか。

スタート地点からこの付近までが羽村市、この先は青梅市になる。

青梅市民球技場横の段丘崖

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向こうの緑に覆われたところ、一部崖にマンション建てちゃってるけど。

写真からは直接わからないが、地形的にこの付近は多摩川が山の中から平地にちょうどさしかかる場所、いわゆる扇状地なのだ。地図で見ると分かりやすいのだけど、現在青梅市役所や青梅線東青梅駅のある付近が扇頂になっていて、現在の道路が通る向きもその付近から東に扇状に広がっていてそれがよくわかる。また大昔の多摩川は今の流れと異なってこの付近から北へ現在の埼玉県入間や狭山といった方向へ流れていた時期もあるということがわかっている。きっと人間なんていなかった時代のことなので誰も見たわけじゃないんだけどね。

青梅市民球技場内からみた多摩川(上流方向)

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河原の球技場から段丘崖を上がり、2kmくらい上流へ行くと下奥多摩橋にさしかかる。
奥多摩橋から下流側を望む

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同じく上流側

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奥多摩橋から上流へ直線1km弱で調布橋に着く。
調布橋たもとから

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調布橋上から多摩川上流側

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圏央道や球技場から2,3kmで景色が変わった。ここから上流はいわゆる「山の中」となる。

調布橋の次の橋へは段丘を下りて河原の近く、釜の淵公園入口にかかる鮎美橋。
鮎美橋のうえから上流方向

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川の左側向こう一帯が釜の淵公園。多摩川が蛇行している内側の周囲一帯が公園になっている。公園の内側はだいたい森や遊歩道だけれど外周が多摩川の河原で、この日はとりわけ暑かったので水遊びの人、あとは季節に関係ないかもしれないけどBBQでにぎわっていた。

斜張橋の歩行者専用橋、鮎美橋

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公園反対側へ出てくると柳淵橋が架かっている。
柳淵橋から上流側

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左の建物はかんぽの宿青梅、その下あたりが公園の名前になった釜の淵という淵なのかも。淵というくらいなので川底が深いのだろうけど水面だけ見ていてもそれはわからないので次。

柳淵橋

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ちなみにこの公園あたりで、青梅駅から歩いても10分くらいの距離だそうだ。いや、計ってみたわけじゃないけど。

公園を出るとまた一般道を歩く。
上流側次の橋は国道411号が通る万年橋。

万年橋から下流

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正面に釜の淵公園近くのかんぽの宿建物がまだ見える。

万年橋南詰から

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その次の橋までは少し距離がある。川沿いだけど川が直接見えるでもなく歩くとやがて和田橋。
和田橋から下流側を望む

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同じく上流側

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そのまた次は神代橋。
神代橋から上流側を望む

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同じく下流

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神代橋付近の地名は青梅市梅郷、以前は梅林で有名なところだったのに、梅の木にやっかいなウイルスがついたために全部伐採してしまったらしい。現在再生準備中とのこと。いい景色なのに良い話じゃないな。

梅郷というところを歩いて行くとちょっと奥まったところに好文橋という歩行者専用の橋がある。橋の南側に中学校があり、川の向こう、北側から通う生徒のために架けられたのかなと思った。

好文橋から下流

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近くに橋はないし、通学で毎日隣の橋まで迂回するのも大変。

その隣の橋は奥多摩橋、こちらは車も通る普通の橋。
奥多摩橋から上流側

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下流

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このあたりは青梅市柚木町というところ。

奥多摩橋の下側を通る道路があって回り込むことができた。
奥多摩橋の下を覗く

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新しい橋かと思ったけれど架けられたのは古いらしい。「戦前の道路用鋼アーチ橋として最大スパン」と解説されていた。最近改修して塗装をし直したのかな?

このへんでは橋から次の橋へと単純移動の繰り返しになってしまった。この日は猛烈に暑く(さっきも書いたぞ)、歩いていて次第に余裕がなくなった。それに熱中症にはなりたくないしと、言い訳しながら次の軍畑大橋へ。

軍畑大橋(いくさばたおおはし)

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このあたりを歩いていてきつくなったのは、日陰で腰をおろして休めるところがなかったという理由もあったけど、ようやくこの橋のたもとに休憩できるところがあった。そこから河原に下りられる階段もあった。
軍畑大橋から上流側

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休憩はしたけれど気力は回復しない。河原まで下りたら登って来れる気がしなかったので結局パス。

下流

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ちょうど夕立仕様の雲が発達してきて晴れと曇りの境目ができていた。

軍畑大橋からは多摩川から距離的には離れてしまうけれど、国道北側の細道を歩きJR青梅線沢井駅へ向かった。
雲が出てきて沢井駅手前の踏切

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跨線橋の屋根が特長的、でも無人駅。駅のまわりも見渡したところこれといったものはなし。それでも国道沿いに出ればこのあたりでは有名な酒造場とその観光施設があるところだ。

本日はここまで。ここから先へ進むかどうかはいまのところ未定。この先御岳渓谷があって多摩川沿いに遊歩道があることは確認済みなのでたぶん涼しくなってから行くのかもしれない。

過去分

*1:そしてだれも気付いていないようだが先頭でゴールしているのは絶対に怪獣ゼットンだ!?