散歩の途中

散歩の途中で観察記録、その後少し調べて書くノート

南足柄を歩く 山麓と田園の秋を巡って

神奈川県西部、箱根外輪山の北東側に位置する南足柄と周辺を歩いてきました。

小田急開成駅から歩き始めます。
駅前広場から箱根の方向

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まず山のほうに向かって

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正面は箱根の外輪山、歩道の先に見えるピークは明神ヶ岳だと思います。

この日、山登りはしませんが、山麓の森の中を歩きます。

 

歩き始めたのは開成町(かいせいまち)、上に写っている道をしばらく歩くと南足柄市です。

その境界にあった水道連絡管の蓋

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何かあったら融通しあうのでしょう。こんな意匠のものははじめて見ました。

 

伊豆箱根鉄道和田河原(わだがはら)駅前を通過中。
ちょうどやってきた電車を1枚

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狩川河原に出ました

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河原には彼岸花

背後にある少し古そうなトラス橋、神崎橋を渡って、

富士フイルム工場の間を歩いてます

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南足柄近辺には富士フイルム系の事業所が多くあります。昭和初期頃の話ですが、写真感光材料の製造には豊富な良質の水ときれいな空気が必要で、工場建設の適地としてこの地を選んだのだそうです。現代はクリーンルームや純水精製なんかの技術が進歩しましたけどね。

 

工場裏手のほうに極楽寺という寺院がありました

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お寺の横にも彼岸花が咲いていました

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さらに奥の方へ歩いていくと赤い鳥居が

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鳥居の先は厳島神社、周囲に湧水の池があり、清左衛門地獄池といいます。

 

池のまわりから

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とても水が澄んでいて、中の魚が空中を漂っているようでした。

なのになにゆえ”地獄池”なんて名前がついているのでしょうか。周囲に解説などいろいろありましたが、名前の由来ははっきりしませんでした。

こちらは「平成の名水百選」に神奈川県から唯一選定された湧水だそうです。

箱根ジオパークの解説ではこの湧水が「箱根火山外輪山である明神ヶ岳を水源として1日1.3万トンの地下水が湧き出し、近くには縄文時代の遺跡もある」などと記されています。

”富士写真フィルム株式会社足柄工場第二水源地”の立て看板もありました。

 

去り際にもう1枚

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地獄池を見てから箱根外輪山の山麓へ。

途中、すすきなど

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なぜか山に近づくと急に雲が湧き出し、陽射しが遮られてしまいました。

古い街道のようなところへ出ました。
こちらは大雄山最乗寺参道になります。

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坂道をのぼっていくと最乗寺仁王門が見えてきます

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仁王門、近くから

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門をくぐった先は”天狗の小道”という歩道も整備され、最乗寺本堂まで3キロほど続いてます。

てんぐのこみち入口近く

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周囲は杉林、とても立派なものもあります。
最乗寺まではこの先上り坂3キロ、ということもあり、またの機会にさせていただきました。

 

ふり返ってもういちど仁王門、後ろから

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ここからしばらく山の中、広域営農団地農道とかいう道を歩きました。

こんな道路

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たまに1台、しばらくして1台とわずかに車は通りますが、歩いている人にはまったく出会いませんでした。逆にいえば、いったいなんでこんなところを歩いてるんだってことで。
周囲は雑木林か杉林がほとんど、視界も限られます。

 

それでも人里近くに下りると少し遠くもみえて

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先ほどから何回か登場してますが、正面は矢倉岳(870m)。

 

結局撮るものも限られて、花や実や、が多め。

このあたりも彼岸花が大量に咲いてました

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手前は秋明菊シュウメイギク〉、後ろはコスモス

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最初のほうにちょっと出てきた狩川の流れ

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先ほどよりは上流、山の中に入ってきてます。南足柄市苅野というところです。
左上に矢倉岳。

 

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野良柿。渋柿かも(勝手な思い込み)。

 

みかんの畑も

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寄って

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色づくまでもう少し。

 

尾根筋の小径から、

みかん畑と森の向こうにあるのはアサヒビール神奈川工場、ちと距離がある

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いちじくってこういうふうに育てるんですね。
無花果の畑

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この日は地獄池の透明度とこのいちじくの木がもっとも印象に残りました。
ちなみにこの周辺はキウイフルーツの畑もたくさんありました。

 

また平地へ下りてきました

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南足柄市怒田(ぬた)。

 

里はすでに稲刈りも終わって

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この季節を印象付ける花、いや香りですね

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前方は吉田神社、古くからの集落にひとつはある神社です。

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再び開成町を通過し、松田町へ。

 

十文字橋で酒匂川を渡ります

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向こうは小田急ロマンスカー

 

松田のロマンス通り商店街

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新松田駅前まで来て、この日はここまで

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