散歩の途中

散歩の途中で観察記録、その後少し調べて書くノート

町田・相原から多摩丘陵とその谷間を渡り湯殿川上流端を目指して歩く

前回八王子の湯殿川を歩いた記録をまとめました。実はその上流端まで、川歩きと同じくらいの距離を当日前半に歩いていました。今回は前半部をかるくまとめることにします。

歩きはじめは町田市相原(あいはら)から

JR横浜線相原駅東側出口を出たところ

この駅周辺は街としてはあまり発展していません。駅前も東口側はコンビニが1軒と商店が数軒、大学スクールバス乗り場がある程度。
昔からの家の立派な木が目立ちます。
それでもかつては村の中心地で駅は明治時代の鉄道開通当初からあったそうです。

正面の道路を先に進みます。

 

北へ向かって横浜線線路とほぼ並行に歩きます

そちら方向へ向かうとすぐ多摩丘陵の主稜線に行き当たります〈と書くとすごい山脈を想像してしまう〉。前方に見えている小高く森になっている部分です。

またこのあたりの小字は難読地名『作ヶ畬(さくがあらく)』といいます。

 

坂道を少しのぼり主稜線へ
〈峠〉が町田市と八王子市の境界です

道路面の様子が変わるところが境界ですね

 

峠をこえるとすぐ東京造形大学の入口

丘陵の尾根筋にキャンパスがあるようです。駅前のスクールバスはこことの連絡。

正面の道、下りになりました。

 

しばらく行くと同じような住宅が道路沿いに一列、何十軒も並んでました。

 

さらに下ると車線が2つに分かれ、間に川の流れが挟まってきました。

 

覗いてみると

兵衛川の上流部分、前回歩いた湯殿川支流のひとつです。〈草深い合流地点も通りました〉

 

このまま川を下らず方向転換、逆に上流方向へ進みます。

西側を通る横浜線線路を越え、川沿いに歩いているつもりですが藪が深く確認できません。

周囲は宇津貫(うつぬき)緑地、その歩道を歩いています

緑地の向こうは八王子みなみ野という比較的最近できた新しい街、住宅地のみなみ野シティは広くこの周辺一帯まで広がっています。

 

街と反対方向へ歩くと池がありました。

人工池だと思います。先ほどの兵衛川とつながっている、あるいは源流かなとも思いましたが詳細わからず。

 

緑地の西側は広く住宅(八王子みなみ野シティ)や工場用地として造成されたところです。
その一角に出ました

こちらの工場団地にはイタリアントマト、榮太樓本舗といった食品工場もあってその直営売店があるようです。場所は八王子市七国1丁目。

 

工場団地とみなみ野シティの境目道路から
向こうは歩く方向を反転させたのでまた戻ってきた多摩丘陵の稜線

広い道路の先で山中へ入っていくと七国峠(しちこくとうげ)、奈良時代からあったといわれる古道(鎌倉古道山ノ道とも)が通っていたそうです。当初そちらを経由して湯殿川上流端へ廻ろうと考えていましたが歩く距離がだいぶ延びるのでまたの機会

 

今回は広い住宅地をバイパスして歩きます。

七国小中学校近くの住宅街

上の写真で道路の先に見えるのは東京都水道局の給水塔2杯分(上水道の配水用タンク)です。

住宅地域の地名は『ななくに』だそうです。

 

みなみ野シティの西端まで来て谷を渡ります。

丘陵伝いに向こうに見えるのは『日野自動車21世紀センター』と地図にあります。

左端の標識から下り階段があって谷間に下りることができます。

 

こんな階段

そのあともう一度向こう側の丘陵へ上がるんですが〈急坂、階段は得意としないところ〉

 

谷底を都道(506号八王子城山線)が通り、それを越えて登り返しますが
その前に小さな川ひとつ

地図を見たらこの小川は寺田川と合流しさらに湯殿川に合流、その上流部。

 

再び丘陵へあがるとグリーンヒル寺田という団地

団地の通路に入り込んでしまったのですがとてもわかりにくい。迷路じゃ

ダンジョンの途中に池を発見

あっちへ迷い落ちたらゲームオーバーじゃん...酔っぱらうと家に帰ってこれなくなるかも
大した距離ではなかったのですが面白かったです。〈ちょっと消耗した〉

 

でもこんなところまで出られればあとはおっけー

 

バスも通る道路へ出ます。
団地からはずれて寺田町西交差点付近

このあたりも湯殿川支流寺田川の源らしいですが意識してませんでした。
次に入っていく細道を見逃さないよう気を使っていたので

 

迷わず入れました。最初坂道を上がります

 

そのうち反対側からのびてくる広い道に合流

左端、立木の途切れる先から殿入中央公園、すぐの場所はテニスコートでした。

 

公園は傾斜地にあり、その先に進むと急坂です。
あまり急坂感ないけど

 

一気に下って一番下に公園入口

緑色の橋がかかって殿入橋、下をこれも湯殿川支流殿入川が流れています。

この日は湯殿川を歩く前に主な支流の上流部をあらかた見てしまいました。別にそういう計画ではなかったのですが〈帰ってきてからその事に気づいたしだい〉。

 

殿入川の谷間に沿ってさらに上流方向へ歩きます。
正面向こうへ

川の流れは左の竹やぶや緑濃い崖下あたりにあります。

 

だらだら長い上り坂

丘陵上は館ヶ丘団地、結構古い団地のようです。

左下は殿入川の源流部でしょう、水流は確認できません。

 

もう少し行くと立派な橋が見えました。

見えてきたときあちらを通ってくれば谷間を横断しなくて済んだのにと思いました。
でも橋は左側にある穎明館中学・高等学校の専用橋、校内と校外を結ぶ唯一の道でした。

 

橋を横目に団地の南側をまわり込みます。

坂道が続き、上ったらすぐ下り坂

今度は先で町田街道にぶつかります。右折するとすぐに湯殿川の最上流部に。あとは最後までほぼ上り坂はなく山の裾野を下るように標高を下げながら歩けます。

町田街道とのT字路に『町田市』と書かれた境界標識があったのを見てちょっと位置感覚混乱しました。〈町田市は西端のほう細く長~くのびてるんですよね〉

話少しそれますが、町田八王子の境界は川の分水嶺にもなっています。八王子側へ下っていくとすぐ湯殿川〈その支流も〉の源があって浅川を介して多摩川へ入る多摩川水系となりますが、町田側へ下るとこちらもすぐに境川の支流となる流れに出合います。境川は東京神奈川の境界となって流れ、のちに藤沢などを通り相模湾へ注ぐ境川水系を形成しています。
多摩丘陵の分水嶺を都県境とするのが自然ですが境川になっているので東京都町田市の位置関係があやふやとなってしまい、これも神奈川県町田市といわれる所以でもあります。

 

町田街道に出て〈八王子側です〉

とりあえずゆったりとした下り、このときはすでに続いて歩く湯殿川の痕跡を探していました。

 

そして前回分につながります。

miwa3k.hatenablog.jp