散歩の途中

散歩の途中で観察記録、その後少し調べて書くノート

フランス アルザスの旅 ストラスブールを巡る(2)

第3日目その2

前回のつづき、プティット・フランスからヴォーバン・ダムへ向かっている途中だった。

現代美術館(Musée d'Art moderne et contemporain de Strasbourg (MAMCS))の近くへ出てくる。
入口手前から

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ここで左に曲がると午前中に船でも通ったヴォーバン・ダムだ。

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同じ位置からダム下流

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ダムの建物の中と上のテラスは通りぬけができる。

天気も良いし、もちろんテラスへ上がる。
ダム下流側の風景

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イル川の流れはここで5つに分岐し、間に全部で4本の塔が立ち、中洲を結んでクヴェール橋が横切っている。

そして大外には国立行政学院(École nationale d'administration (ENA))の建物

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テラスから下りて振り返る

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ダム建物内部の通路には現在、古い彫像などがいくつも置いてある。だいぶ埃をかぶったものもあり、展示というより保管。またダムの堰を操作するための設備も残っていた。

クヴェール橋たもとから

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イル川が分岐した小さな中洲のひとつから

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次はストラスブール大聖堂へ向かうのだが、少し寄り道。

キュス橋(Pont Kuss)手前からサン=ピエール・ル・ヴュー教会(Église Catholique Saint-Pierre-le-Vieux)を望む

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ストラスブールのトラム停留所"Homme de Fer"

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この界隈は旧市街のなかでもにぎやかな場所。

そこからすぐに
クレベール広場(Place Kléber)

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広場の中央にフランス革命の頃の軍人、ジャン=バチスト・クレベールの像が立つ。

少し南へ
サン・トマ教会(Église Saint Thomas)

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大聖堂などはカトリック教会だが、こちらはプロテスタント教会

グーテンベルク広場(Place Gutenberg)から

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活版印刷の発明で有名なヨハネス・グーテンベルクさんは後ろ姿。(いろんなものがうつりすぎである。)

大聖堂前の広場からメゾン・カメルツェル(Maison Kammerzell)など

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正面の黒っぽい建物がメゾン・カメルツェル。名前の由来は調べてもわからなかったが、15世紀に建てられた建物で、豪華な彫刻を施した木枠で囲まれた窓のステンドグラスがとても美しい。

壁面拡大

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現在はレストランとホテルになっている。

ストラスブール大聖堂(Cathédrale Notre Dame de Strasbourg)、ファサード側入口付近

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ファサードと北側面

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圧倒的な存在感がある。
物理的にもあまりの大きさに全体を俯瞰できない…

だからって本物を背景にレプリカの写真を置いてみるってどうなのか

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聖堂の建材には地元ヴォージュ産の砂岩が使用されている。ピンクに近い赤茶の壁、適度に色が異なってよいアクセントだ。

塔の先端までは142mある

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建設は1176年から1439年にかけて。尖塔が片方しかないのだが、これ以上建物を大きくすると地盤がもたないと判断されたのだとか。

南側面から

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中へ入る。写真はフラッシュ使用のみ不可。

正面祭壇に向かって

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側面のステンドグラス

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後方のバラ窓とパイプオルガン

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残念ながら窓は色が飛んだ。

天文時計は工事中

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現在のものは1843年に作られ、高さは18mあるそうだ。内部構造は見られなかったが、相当精巧かつ複雑ということで、メンテナンス工事にも時間がかかることだろう。

説教壇などをいれて

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この説教壇に上がる階段に一匹の犬の彫刻があり、それを見つけて頭を撫でると再びこの大聖堂を訪れることができると言われている。
もちろん見つけて撫でてきた。手のひらに隠れてしまうほど小さな犬だった。

外に出て、
コロンバージュの建物と大聖堂

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イル川沿いの大きな建物

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現在はスーパーマーケットやレストラン(テラスが見えているあたり)になっているが、昔は川から水運の荷物を揚げ、保管した場所か。
そう思ったのは店の名前から。マーケットは"La Nouvelle Douane"(新しい税関)、レストランは"L'Ancienne Douanee"(古い税関)という。("douane"(税関)という単語は「習慣」「慣例」という意味もある。)コルマールにあった「旧税関」も"Ancienne Douane"で、荷揚げを行った場所、建物。

そして近くにあるアルザス地方の民俗博物館、アルザス博物館(Musée Alsacien)に寄る。
コロンバージュの民家の建物が博物館になっていて、アルザス地方の伝統的な衣装や生活用品などが展示されている。

窓越しに中庭の向こうを

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中庭と建物が映える

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庭におりて建物を

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ビンの底を並べたような窓から外

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きっとガラスも昔のものだ。メゾン・カメルツェルの窓にも(たぶん)同じものが使われている。
建物や中庭の紹介ばかりになってしまったが、室内の展示物にも興味深いものがたくさんあったことは付け加えておく。

そして古い教会へ。
サン・ピエール・ル・ジュンヌ教会(Église protestante Saint-Pierre-le-Jeune)

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同じ名前の教会を船にのって撮影したが、あちらはカトリック、こちらはプロテスタントである。
はじめ11世紀に建てられ、その後現在のゴシック様式の建物になったそうだ。

内部

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撮影は禁止されていなかったと思うが、遠慮ぎみ。祭壇やフレスコ画なども写してなかった。
(ステンドグラスの写りもダメダメ、もう少し考えて撮ればよかった。)

中庭から1枚

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こんなかんじでストラスブールの街巡りは終わるのだった。
次回は次の街へ。