恒例の「川あるき」を旅の記録に混ぜ込んで炊いてみた今回ははみ出し編。
セーヌといえばパリのイメージがとても強いけど、公式の延長は780㎞もあるフランスで2番目に長い川なのだそう。
今回はパリ市内でも限られた場所しか歩けていないので、川にかかる橋を中心にほんのちょっとだけ。有名なところだけに「あれ、あの景色ないよ」はあれこれあるでしょう。
まず、エッフェル塔のほうには今回行かれなかったので、塔の下からのびているイエナ橋やその先のミラボー橋あたりは、次回乞うご期待(<次回あるのでしょうか?)ということで…。
最初はアレクサンドル3世橋(Pont Alexandre III)から
うぃきぺによれば、この橋はフランス共和国の大統領サディ・カルノーとロシア皇帝アレクサンドル3世の間に結ばれた友好の証として、ニコライ2世により1900年のパリ万国博覧会にあわせて建設、パリ市に寄贈されたとのこと。
橋の途中からアンヴァリッドを望む
反対側、四隅の柱のひとつと向こうはグラン・パレ
橋中央部の装飾を歩道側から(つまり後ろ側から)
腕や頭がみえているけど、この装飾は歩道側からでは全体が把握できない。船で橋の外側からみるのがよさそう。
少し上流にさかのぼってから振り返る
こちらは同じ橋から上流側の様子
コンコルド橋は1787年から91年にかけて建設、その後交通量の増加で拡幅されるなどして現在に至っている。橋の姿を撮ってなかった。
コンコルド橋上から見たブルボン宮(国民議会議事堂)
その上流側にはソルフェリーノ橋(Pont de Solférino)、またはレオポール・セダール・サンゴール橋(Passerelle Léopold-Sédar-Senghor)と呼ばれる歩道橋が架かる。
こちらは1997~1999年にかけて造られた橋で、アーチの下面にも階段があって橋の上にあがれる構造になっている。
オルセー美術館のテラスからも見えた
もう少し上流には古い石造りのアーチ橋、
ロワイヤル橋が架かる
この橋はパリで3番目に古いそうだ。初代は1632年に架けられた木製の橋で、1689年には石造アーチ橋になっている。
橋の向こうはルーヴル美術館などの一連の建物。
そこからさほど離れていないところにカルーゼル橋が架かる。この橋もロワイヤル橋同様石造アーチ橋だが、姿はとらえてなかった。
橋のたもとから、四隅にある彫像のひとつをいれて
橋の向こうはカルーゼル広場への入口となる門がみえる。
カルーゼル橋から見たセーヌとポンデザール
セーヌの流れを見ていると、日本の川より水の流れ方がゆっくり。流れているように見えないくらいだ。
ポンデザール(Pont des Arts:芸術橋)
手前停泊中の青い船はディナークルーズの観光船。
またうぃきぺによれば、「ポンデザールはセーヌ川左岸のフランス学士院と右岸のルーヴル宮殿のクール・カレ(方形宮)を結んでいる。ルーヴル宮殿は第一帝政時代にPalais des Arts(芸術の宮殿)と呼ばれていたため、Pont des Arts(芸術橋)と名付けられた。」とある。
現在の橋は1984年に架け替えられたものだが、最初は1804年に9連(現在は7連)アーチの鋼鉄製の橋であった。
橋の上から
かつて南京錠が多数かけられた欄干は現在ガラスで覆われている。
ポンデザールから見たポンヌフ
真ん中がシテ島、そこに架かる2つの橋を合わせてポンヌフ(Pont Neuf:新しい橋)と呼ぶ。
橋は1578年起工、1607年竣工、パリで一番古い橋の名が新しい橋とは如何に。
ポンヌフの上から上流方向
ここは左側がシテ島、右側がセーヌ左岸。向こう側の橋はサン・ミッシェル橋。
そしてこちらは
シャンジュ橋(Pont au Change)
ここは、今いるこちら側がシテ島、対岸がセーヌ右岸で、パリ市立劇場やサン・ジャックの塔が見えている。
橋を向こうからこちらに渡り、右側へまっすぐ行くとサン・ミッシェル橋に出る。
セーヌ右岸側へ渡って振り返る
隣りはノートルダム橋(Pont Notre-Dame)、セーヌ右岸から
下流方向に向かって
ノートルダム橋上から見たアルコル橋(Pont d'Arcole)
アルコル橋の向こうにはルイ・フィリップ橋も少し。ルイ・フィリップ橋はシテ島の隣りにある中洲、サン=ルイ島との間に架かる橋である。
セーヌ川と橋の記録は今回ここまで。
サン=ルイ島に架かるトゥルネル橋から見える、ノートルダム大聖堂の後ろ姿はパリを代表する有名な風景で、できればその絵で終わりとしたかった。今回すぐ近くまでは行ったのだけど、記録できなかった。ちょっと残念。