鶴見川を横浜鶴見の京浜工業地帯にある河口からさかのぼり、東京都と神奈川県の境界すれすれの東京都町田市能ケ谷町、小田急線鶴川駅近くまでやってきた。さらにここから上流へ、町田市内を源流目指して歩いて行く。前回からの続き、中流から上流にかけての鶴見川へ、またその3でも2016年と17年の写真をミックスして綴っていくことになるけど緩く見てやってください。
鶴見川その3行程
マップは2016年の足跡。源流へ到達した後に多摩市唐木田の方へ、多摩市の緑道「よこやまの道」経由で歩いているが、このノートは鶴見川源流までとする。
過去記事
2016年の鶴見川歩き3回目の起点、小田急小田原線の鶴川駅へ向かう。(17年はその2、その3のコースを通しで歩いちゃってる。)
駅近くの踏切を渡って、川までは2~3分。
鶴見川沿いの歩道に出て上流側へ歩きだしてすぐのところに旧流路跡を利用した古川公園がある。
古川公園の一部
向こうのレンガ色の壁の上は小田急線の線路、昔は橋が架かっていたに違いない。
現在の河道と小田急線橋梁
小田急線の下をくぐって先へ進むと
金井川合流
その近くには河口から32Kポスト
春日橋近くから
左側が小さな公園のようになっている。このあたりは河川改修で川の流れが直線化され、かつて蛇行していた流路跡がたくさん残っている。その跡が小さな広場や公園として整備されている。
ちなみにこの近くでカワセミをすぐ間近に見た。カワセミは警戒心が強くてすぐ逃げてしまうので、近くで見られるのは珍しいと思うのだけど、なぜかしばらく逃げずにいた。この川では鳥をカメラで撮影している人を頻繁に見かけるので、もしかして人馴れしちゃったのかな?(でも写真なし)
参道橋の先で、鯉のぼり
ちょっと前にも南浅川でこんな風景を見たな<独り言
旧流路と新流路の合流
河川改修工事で直線にした新しい流路をつくったけれど、古い流れもそのまま残してある場所。ここの少し上流で流れが2つに分岐して、またここで合流。こういうふうに流れを残す場所って、古い流れの方に湧水などがあるので残してあるというケースが多いようなのだが、ここはどうなのか不明。
先ほどの少し上流で、新旧流路が分岐しているあたり
さらにさかのぼったところにも何か所か古い河道がそのまま残されている。
残されている古い河道のひとつ
こちらは河川改修工事が完成して間もない新しい河道
工事は上流に向かって行われているようで、ついにこの先は工事中というところへ到達してしまう。
この先工事中(町田市図師町)
鶴川駅付近からずっと両岸に整備されていた歩道もここから上流にはなくなる。約1年たって同じところを歩いたけれど工事はだいたい同じところでやっていて、少ししか進捗していない。
この先は車も通る一般道へ。
川の様子はあまり変わらないけど
町田市下小山田町付近
同じ町内もう少し上流で
S字に蛇行。そしてもう少し行くと
鶴見川上流端に到達
小山田小学校の近く、都道から1本脇にはいった道沿いに看板が立っていた。看板の後ろに川が流れている、というより淀んでいる状態。上流端といってもそれは単に行政上の管理の都合で定められているもの、ここで水が途切れるわけではないのでさらに上流へ進む。
上小山田みつやせせらぎ公園の下
公園の脇が調整池になっていてそこを通ってきた水が流れ出している。
調整池のあるところからさらに上流側に遊歩道ができていて、そこも公園の一部になっている。
上小山田みつやせせらぎ公園の一番上側から
せせらぎ(鶴見川)に沿って公園内の一番上流側の様子。
その先で川は県道を越え、田中谷戸という字名の場所へ入り、いよいよ源流が近くなってくる。
田中谷戸の様子
道路の左側に溝があって細い流れがある。この谷戸の奥が源流域。
鶴見川源流の泉に到着
丸く整形されているが、この池(泉)の真ん中あたりから結構な量の水が湧き出しているのがわかった。湧き出した水は左上の水路に導かれ、前の通路の向こうにある、もうひとつ同じような池を経由して右側道路わきの側溝へ流れ出している。
もうひとつの池
手前から流れ込んで正面向こうへ出ていく。
道路わきの側溝と合流しているところ
左側から流れ込んでいるのが源流の泉の水、側溝側にはもう少し上流にある「源源流」で湧き出した水が流れている。
源流の泉の解説板(汚れていてみにくいけど)
ここでも「バク」と言っている。こちらのバク地図は2色に塗り分けられているが、緑のところが神奈川県、ピンクが東京都の範囲。ここの源流の泉の水は川崎市上水道の導水路を通す工事を行った時に水脈を切ってしまい、一時的に枯れてしまったことがあったらしい。それもあってか、本当に湧き水なのか疑惑もあったとのこと。(ちなみに川崎市上水道はここで水を取っているのではなく、導水管が通過しているだけ)
「源流」の泉まで着いたけれど、この川には先ほど側溝を流れてきた水が湧き出す場所、「源源流」が存在する。そちらへも行ってみる。
泉の脇を通る道路から谷戸奥の森の中へ入っていく。
笹やぶのトンネル
案内標にも源源流(源頭)の文字
源源流のひとつ付近
源流の泉から5~600mくらいだろうか、森の奥まった場所、谷頭と呼ばれる地形のところにかつての田んぼの跡があり、その左側に奥の方からかすかな水が流れていた。
水田跡の近くで
もう1か所、水がたまっていた場所
ここの水は右側へ流れ出し、すぐ先で先ほどの田んぼ跡からの水に合流していた。このあたりが源源流ということで、鶴見川遡上は終わりにする。
おまけで、源源流からさらに丘陵へ上がり、尾根を越えるとその向こう側には
南多摩尾根幹線道路
道路の向こうは八王子市になり、南大沢といった場所も近い。
そちらへ別の方から歩いたときのノート