散歩の途中

散歩の途中で観察記録、その後少し調べて書くノート

鶴見川を歩く その1 河口から鴨池橋まで

鶴見川を歩いた。最初に歩いたのは2016年6月から7月にかけて、まだこのBLOGを始める前だった。なので歩いたときのノートがまだない、でもそのときの写真はある、記憶は少し曖昧になっているところもある。ならばもう一度歩こうか。
というわけでやっとまとめることができそうだ。16年と17年の風景をごちゃまぜにして、鶴見川、その1は0Kポストのある河口からさかのぼり、横浜市緑区鴨居と都筑区池辺町の間に架かる鴨池橋(鴨池人道橋)まで、結構生まじめにまとめてしまったよ。

鶴見川その1行程

最初に簡単に鶴見川のことを

鶴見川は東京都町田市上小山田町にある、田中谷戸とよばれる多摩丘陵谷戸の湧水を源流にして、町田市、川崎市横浜市を流れ下り、横浜市鶴見区末広町と生麦の間に河口があるが、さらに京浜工業地帯の運河を下って東京湾へと達する。延長は42.5kmの一級河川である。
典型的な都市河川で、現在は流域の85%が住宅等の市街地であり、1970年代くらいまでは川の汚染がひどいことで有名だったが、下水道の整備などにより現在の水質は環境基準をほぼクリアしている。それでも下水処理水の大量流入などで都市河川特有の汚れは残り、特に中流下流部はあまりきれいな川とは言えない。

ということで、水質については芳しくないのだけど

鶴見川河口へのアプローチはJR鶴見線鶴見小野駅

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起点の鶴見駅から2つめの小さな駅だ。ここから河口まではゆっくり歩いても10分はかからない。

河口の0Kポスト

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堤防上のペイント

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一応ここが河口と定義されているのだけれど、河口という雰囲気はそんなにない。正面向こう側が海方向なのだけれど、高速道路、一般道の橋はあるし、そのはるか向こうまで埋め立てられて工業地帯になっている。鶴見川の流路の先も運河のようになっている。でもここから先、海の方向へは埋立地が工場の敷地などになっていて進むことはできないし、ここが河口だと宣言されているので素直にここから川を遡ることにする。

河口にて対岸(右岸)方向

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架かっている橋は、一般道(産業道路)のものは鶴見大橋。だけどそのほかの水管橋やケーブル用の橋ばかり目立っちゃってる。
歩き始めるとまず鶴見の街中に近づき、川を渡る道路などにいくつもの橋が架かるのを見ることになる。

最初はJR鶴見線の橋梁

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次は臨港鶴見川

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潮見橋

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潮鶴橋、通り過ぎてから振り返って

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芦穂橋

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芦穂橋を渡って右岸へまわる。

鶴見橋

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鶴見橋第一京浜(国道15号)が通る。

京急線鶴見川橋梁

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鶴見川

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鶴見川橋は旧東海道が通る。第一京浜ができる前はここにあった橋が鶴見橋と呼ばれていた。

東海道を歩いたときにもここを通過

miwa3k.hatenablog.jp

JR東海道線横須賀線などの橋梁

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そのほかにも京浜東北線や貨物線など、全部で10本くらいの線路が通っている。

いちばん上流側を通る横須賀線側から

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鶴見の街と直結している橋はこの辺までだと思う。
その先水管橋が1本通ってそれは(省略)、その次

森永橋

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右岸側には森永製菓鶴見工場、通っているのは横浜市道。森永の工場ができる前からある、とても古い橋のようだけど、以前はなんという橋の名前だったのだろう?

森永橋のたもとに4Kポスト

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ここまでで4キロさかのぼったことになる。

次は新鶴見

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こちらは国道1号第二京浜)の橋。
その先には川崎市の水管橋兼歩道橋(水道橋)があったのだが、取り壊し工事中。

取り壊し工事2016年時点(上)、2017年時点(下)

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2016年には橋脚を2つ残した状態になって、2017年はそれを撤去中。結構優雅な工事だなあ。
国道1号より上流側は橋と橋の間隔が長くなっていく。
ところで評判の悪い水質はどうかと言うと、河口からここまで、見た目でしか判断できないけれどそれほど汚いという印象はない。多少黒く濁ってはいるけれど、臭気もないし、まあそのまま飲んだり、浸かったりするわけではないし、特に気にはならない。
話戻して、しばらく行くと末吉橋にさしかかる。

末吉橋

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この橋より下流は両岸とも横浜市鶴見区だったが、ここから上流は次の鷹野大橋まで左岸が川崎市幸区になり、川崎市横浜市の境界となる。余計な話だけど、地質をやってる人にはこの辺の末吉って地名有名かも。

横浜市の境界を歩いた時、末吉橋から鷹野大橋まで左岸側を歩いた

miwa3k.hatenablog.jp

末吉橋から約1kmさかのぼると鷹野大橋。

鷹野大橋

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橋のすぐそばに7Kポストがある。この橋の上流側で矢上川が合流する。

矢上川合流

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右側が鷹野大橋、左の奥のほうから矢上川が流れ込む。川崎市との境界は矢上川のほうへ行き、鶴見川はここから横浜市鶴見区港北区の境界となる。
鷹野大橋のすぐ上流側には鷹野人道橋があるが、近くのポンプ場へ送る下水の送水管の上を歩行者が渡れるようにしたもの。

鷹野人道橋

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鷹野大橋からまた1kmほどさかのぼると目立つ色の橋げたは、

樽綱橋

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樽町と綱島の間に架かるのでこの名前。このパターンの命名は結構多い。この橋の先で鶴見川は両岸とも横浜市港北区に入る。

東海道新幹線の橋梁

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樽綱橋の先で今度は新幹線が横切る。

その先は大綱橋

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手前の水管橋が目立ってしまっているけど2本の道路橋がその向こう側にあり、綱島街道(東京都道・神奈川県道2号東京丸子横浜線)が通っている。対岸は東急東横線綱島駅の近く、ゲートボールをしているのは鶴見川樽町公園。ちなみにこの橋も大曾根と綱島からくる命名かな?

河川敷から東急東横線橋梁

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大綱橋のすぐ近くを東急東横線が通っている。線路を越えると左岸側で早渕川が合流する。

早渕川合流

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大綱橋から上流側はしばらく対岸に渡る橋がなく、右岸の堤防上は歩道のない道路なので河川敷の歩道を歩く。
車道だけの道路が離れていくと堤防の上もまた歩道となって河川敷と2本の歩道が並行する。そんなところをしばらく行くと

新羽橋(にっぱばし)

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大綱橋からこの橋までは2キロくらい、この間に橋がない。矢上川や早渕川を分けて、このあたりでは川幅も狭くなってきている。新羽橋を渡って左岸側へ移る。

下水道の水管橋

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左岸側ポンプ場から右岸側の下水処理場(港北水再生センター)へ汚水を送るための橋。行政的には「汚水圧送管橋」という身もふたもない名前がついているみたいだ。

水再生センターで処理された水は鶴見川へ放流されていて、その水門と放流水

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かなり大量の水が流されていた。この周辺は人口も多いし、下水道普及率も高い、大量の下水を処理する必要はあるだろう。たしかに鶴見川流域は下水処理場がたくさんあり、その大量の処理水が川へ流され(戻され)ている。この処理水は特有のにおいがすることがあるけれど、この場所では(流れから多少離れていたこともあり)何も感じなかった。川に戻される処理水のすぐ近くで釣りをしている人もいる。
水再生センターの反対側には

河口から12Kポスト

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ポスト奥のコンクリートの建物は横浜市営地下鉄ブルーライン車両基地

ワールドカップ大橋

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2002年のサッカーワールドカップにちなんだネーミング、河原の向こうに見える橋がそれ。右端には日産スタジアム横浜国際総合競技場)。ワールドカップ大橋は鶴見川ではなく、この付近で鶴見川に合流している鳥山川にかかる橋。この付近はスタジアム周辺も含めて大規模な遊水地になっていて、そうでないところは新横浜の市街地になっている。

前の写真から右に角度を変えて

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日産スタジアムとその手前に新横浜大橋、右側のは首都高速横浜北線の換気塔かな。地下を首都高速が通っている。

亀の甲橋

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橋の向こうはまた日産スタジアム。新横浜周辺はこのあたりまでで、さらに西の方向へ進む。

首都高速横浜北線

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足元の道ではなく向こうの立派な構造物のほう。2017年3月に開通した新しい高速道路。ほとんどの区間がトンネルだけれどこの付近だけ地上に出てくる。

横浜北線の橋の下を流れる大熊川(右)と江川(左)

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この後ろ側で鶴見川に合流している。鶴見川はこの付近から横浜市港北区都筑区の境界を流れるようになる。

小机大橋と小机城址

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手前は横浜市道が通る小机大橋、その向こう城山と呼ばれる丘に戦国時代(15世紀前半ごろ)築かれた小机城の城跡がある。

小机大橋のすぐ先を第三京浜が通る。

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第三京浜鶴見川を渡った先、小机城山をトンネルではなく切通しにしてぶった切って通って行く、傍若無人なつくりになっている。この道路の工事で城の廓の跡が一部失われてしまったとのこと。

川向橋と16.0Kのポスト

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第三京浜の先には川向橋、その近くに黄色く塗られた16.0KMのコンクリート杭がうたれていた。この橋を渡って右岸側へ移動。

新川向橋

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通り過ぎてから振り返って下流側を撮影したもの。橋は向こう左岸側から傾斜になって、この右側を通るJR横浜線の線路も跨ぎ、台地の傾斜の上に上がっている。

新川向橋の先、鶴見川の様子(横浜市緑区東本郷町付近)

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この付近から右岸側は横浜市緑区となり、緑区都筑区の境界を川が流れる。

鴨池橋(鴨池人道橋)

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JR横浜線鴨居駅につながる歩行者専用の橋。川の向こうにはららぽーと横浜などの商業施設や会社のオフィス、住宅もたくさんあるので、多くの人が利用している。
この橋には「河口から18.1km」の表示が掲げられていた。
ちょうど切りよく鉄道の駅前に出たので「その1」はここまで。

 

続き 

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