隅田川テラスを川下へ歩き、越中島から相生橋を渡って佃へ入りました。
相生橋から隅田川(派川)下流はすぐ河口でテラスも途切れます。
佃の隅田川テラス終点近くから豊洲、晴海方面を望む
正面豊洲と右晴海の間が晴海運河、右端には朝潮運河の水門も見えます〈か?〉
ちょっと堤防をこえて寄り道
朝潮運河にかかる朝潮大橋を渡って晴海の入口まで足をのばしました。
左は晴海運河
この先は少し前に歩いたところ
Uターンして隅田川テラスへ戻ります。
相生橋のたもと
くぐってから対岸越中島方面を望む
上流方向
佃(石川島)の北側先端近く
ここで左右に隅田川が分派してます。
また、足元はかつての石川島、現在は大川端リバーシティ建物群先の石川島公園、パリ広場の名もあります。
隅田川河口の三角州だったという石川島(江戸初期の武士石川八左衛門が幕府から拝領したため名付けられた)は1853(嘉永6)年、造船所(のちの石川島造船所→石川島播磨重工業→現IHI)が設けられたところです。
パリ広場モニュメント
1999年の「日本におけるフランス年」を記念して石川島公園内に整備されたのがパリ広場。
隅田川とセーヌ川は1989年に友好河川提携が結ばれ、それが縁で中央大橋のデザインがフランスの設計会社に依頼されたそうです。
広場からテラスの突端へ下りて
右下のプレート『都市公園コンクール 建設大臣賞 中央区立石川島公園』と読めました。
少しひいて
左間近に中央大橋
この橋は途中でカーブしてまして、塔正面から見るとケーブルが何か不自然
斜張橋という、塔から複数のケーブルを直接桁とつないで吊り支えるこのタイプの橋は設計上いろいろ融通が利き、橋がカーブしていても、塔が橋の中央になくても問題ないそうです。
1994年に完成した中央大橋、主塔上部の意匠は日本の兜をイメージしたものになっています。〈写ってないですが欄干部分も〉
下をくぐって
少し下流側から主塔の間にスカイツリー
分派した隅田川本川側左岸、佃の西側へ出てきました。
対岸には亀島川水門や霊岸島水位観測所
少し下って佃大橋が見えてくると行き止まりの柵があって、覗いてみると
左上に住吉水門があって掘割(佃川支川)の水が隅田川と行き来してます。そのため隅田川テラスの歩道は堤防内側へ迂回します。
住吉小橋と住吉水門
下に佃川支川、渡るとかつての佃島域へ。
住吉小橋からふり返ると石川島灯台
航行安全のための常夜灯(灯台)を復元したモニュメントになっています。
同じ橋上から佃川支川
左は石川島公園の続きです。
住吉神社鳥居と石川島灯台
赤鳥居の下から住吉神社を向こうに
佃島渡船場碑の前にて
かつてこの左側に渡船場があり、対岸船松町(現在佃大橋西詰付近)との間を結んでいました。渡船は佃大橋が完成した1964(昭和39)年に廃止となりました。
右の建物(小沢家住宅)は濱長商店の創業者小沢長吉が住んだ住宅で100年以上前の建築ですがいまだ現役です。〈この時は窓、玄関とも板戸がたてられてましたが〉
小沢家住宅正面から
テラスへ出る階段上へ
再び水辺にもどります。
これは佃大橋の真下あたりのはず
下流方向を見ています。川の真ん中にいるようですが佃大橋は渡ってないのでテラスからの風景。対岸聖路加タワーが目立ちます。
佃大橋をふり返り
月島に入ってきました。
少し下ってから
月島川水門テラス連絡橋上から勝鬨橋
同じ連絡橋の上から向こうへ月島川
樹木の後ろにある月島川水門、その手前に最近架けられた隅田川テラス連絡橋のひとつがあります。
月島川は隅田川と朝潮運河の間を結ぶ人工水路、月島および勝どきの埋立地の間に残された水面です。
勝どきに入ります。
勝鬨橋
橋中央部が跳ね上がる可動橋であったことは有名です。現在は可動部がロックされて動くことはありません。
橋の竣工は1940(昭和15)年、当時は隅田川を航行する船舶が多かったため可動橋として設計されました。
また当時月島地区で開催予定だった皇紀2600年日本万国博覧会会場へのアクセスのため設置したものともいわれます。
橋中央の可動部分付近
真ん中から両側に跳上がる仕組みです。右端に写っているのが運転制御室など(片側2ヶ所橋両側で4ヶ所ある)。
これは両側にあるアーチ橋部分から川下流方向
隅田川テラスに戻って勝鬨橋直下
左岸側下流方向。隅田川テラスは先に映る築地大橋手前まで続きます。
なお右岸側テラスは築地市場跡工事中のため勝鬨橋までで終わりになっています。
対岸に工事中の築地市場跡を見て
ふり返って勝鬨橋
築地大橋と東京タワーなど
隅田川テラス終点
築地大橋との間で新月島川(運河)が隅田川から分流しています。
水辺に寄って
築地大橋は隅田川でもっとも下流に位置する橋で開通は2018(平成30)年です。
隅田川は築地大橋の少し先に河口がありますがテラスは手前で終わりとなりました。左岸側テラス歩きはここまでです。